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ミスショットの真実を知ることが上達の早道! スマホが最良のコーチになる!?

time 2019/01/31

ミスショットの真実を知ることが上達の早道! スマホが最良のコーチになる!?

世の中の進化によって、ゴルフの練習方法が便利になりました。

たとえばアイフォンのスロー動画を活用することです。

もちろんスイング全体のチェックに最適なのですが、もっと活用して欲しいのが、インパクト前後のクラブヘッドの動き方のチェックです。

このクラブヘッドの動き方を正しく知ることで、ゴルフスイングの考え方が大きく変わることになるはずです。

今回は、その点について説明します。

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ミスショットの真実を知りましょう!

上の写真は、スロー動画の中の1コマです。

友人が7番アイアンのティショットの練習をしていた時のもので、けしてロブショットを練習していたわけではありませんよ。

しかしこの写真を見ると、まるでロブショットのように、驚くほどにフェース面が開いていますね。

この友人はややカット軌道のスイングなのに、弱々しいフックボールがたびたび出ていました。

そしてナイスショットとミスショットのボールの飛び方の差が極端でした。

初めのうちはスイング全体をスロー動画でチェックしていたのですが、ナイスショットとミスショットの大きな違いほど、スイングには違いは見られません。

そこで視点を変えて、ミスショットの時のインパクト前後のクラブヘッドの動きを詳細にチェックしてみると、上の写真のような状態を発見しました。

それはインパクトで当たり負けをして、まるでロブショットのようにフェース面が開いて、なおかつ上を向いていたのです。

このインパクト直後の写真を見ると、ボールは弱々しいスライスになると思われるかもしれませんが、実際には弱々しいフックになっていたのです。

ここが重要なポイントです。

 

なぜフェース面が開いているのにフックになるのか!?

一般的にボールがフックする時は、フェース面が閉じている、または左に被っている、と思われている人が多いのですが、実際にはほとんどのケースでインパクト前後のフェース面は開いています。

特に曲がり幅が大きい時ほど、フェース面の開きは大きく、そのインパクトのかなり後のタイミングでフェース面が急激に左にターンする動きによって、フックする回転が起きているのです。

インパクトの瞬間よりも、インパクト後のフェース面の動き方のほうが、フックやスライスの原因になってしまうのは、とても不思議に思えますがこれが現実なのです。

この友人の場合は、ややカット軌道のスイングなので、ボールがフェース面の芯に当たった時は、ややスライス回転の高弾道のストレートボールになります。

ところが、ボールが芯を外れてフェース面が開いてしまった時には、フェース面が開いて➔閉じる、という反動の動きが大きく出てしまい、フックになっていたのです。

こんな状態になっていることを気づかないままだと、持ち球がスライス系のはずが、なぜかフックという、本人のスイングにとっては「 逆ダマ 」と言えるボールになるので、スイングをどう修正すればよいのか悩むことになりますね。

今回はスロー動画の分析によって、その原因はスイング軌道ではなく、フェース面の急激な変化によって起きていたことに断定できたので、余計な深みにハマることは避けられました。

あとに残された問題は、インパクトで当たり負けが起きる原因の追及です。

 

当たり負けの原因は、やっぱりあの問題だった…!?

さて、その当たり負けの原因ですが、すぐに思い当たったのが以前紹介していた【 弊害だらけの『 ゆるゆるグリップ 』】の記事の内容です。

またしても『 ゆるゆるグリップ 』による問題なのか…と思いましたが、実はその友人には、以前から常々『 ゆるゆるグリップ 』にならないようにアドバイスしていました。

それなのに、こんなに当たり負けをしてしまうのは…!?

そこで細かく握り具合を確認すると、両手ともにある程度しっかりと握っていたのに、右手の人差指と親指の2本だけが『 ゆるゆる 』だったのです。

なぜか本人は、今までその2本の指をしっかりと握るという感覚が無かったそうです。

そこでその2本の指をしっかりと握ってもらったところ、その後は芯を外しても、フェース面が大きく開くことはなく、明らかに強い当たりのストレートボールに変化したのです。

そして幸いにも、ややカット軌道だったスイングも改善されました。

2本の指の握る強さを変えただけで、ダウンスイングへの切り返しがうまくいき、カット軌道が修正されたのです。

このような大きな変化が起きたことには、もちろん本人はビックリです。

グリップの握り方を変えただけで、芯を外れたインパクトが次の2枚の写真のように変化しました。

 

今回のまとめ

今回の友人の問題点の発見には、スマホのスロー動画が大きく貢献しました。

スロー動画なしでは、もっと問題解決には苦労したことでしょう。

ゴルフとは、止まっているボールをスイングするだけの単調なスポーツなのに、クラブを含めた実際のスイング中の動きは非常に細かで複雑、肉眼での判断だけでは誤解を生んでいることだらけなのです。

今まではプロゴルファーやプロコーチが、「 きっとこうなっているはずだ… 」というような思い込みで語られていた内容が、ハイスピードカメラやスマホのスロー動画によって、多くの点で事実と違うことが明らかになってきました。

いち早くその点に気づくか、気づかないかによって、ゴルフの上達スピードに大きく影響を及ぼすことになります。

 

プロゴルファーの中にも、フックボールとプッシュアウトの繰り返しに悩んでいる選手がいます。

どちらもインパクト直前のフェース面の向きは開いていて、インパクト後のフェースターンの微妙な動き方の違いで、フックとプッシュアウトの真逆の結果になっていることに気づいているならば、その対処は簡単にできるはずなのです。

ところが、フックの時はフェース面が左に被っていて、プッシュアウトの時はフェース面が開いていると思っているなら、真実とは違うので、いつまでたっても改善されることはなく、日々の微妙なスイングの感覚で調整を続けるしかありません。

そのような状態では、ゴルフが非常に難しくなりますね。

真実が分かれば、ゴルフはもっと簡単になります。

皆さんもせっかくの文明の利器をどんどん活用して、ゴルフをもっと簡単にしていきましょう!

 

今回の内容は、【 ドライバー 】と【 アイアン 】の中の記事も参考にして下さい。

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