
今回は簡単にレベルアップできる、スイングのチェック方法を紹介します。
見落としがちなポイントなので、皆さんも自分のスイングをしっかりとチェックしてみましょう。
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あなたのスイングは、構えたところに正確に戻っているのか!?
ゴルフとは、止まっているボールを打つだけなのに、多くの人が難しいと感じるスポーツです。
しかしあくまでもボールは止まっているので、確かなコツさえ掴めばゴルフはもっと簡単になるはず。
そんなコツについて、じっくりと説明したいと思います。
自分が振ったところにボールがあるのか、無いのか、そこが勝負のポイントです!
■ 自分の「 素振り 」をスロー動画でチェック!
まずは皆さんも、自分の「 素振り 」をスマホのスロー動画で撮影してチェックしてみましょう。
写真①
僕の友人のパターンを使って説明します。
写真①のように、練習場のマットに目印を決めて「 素振り 」のためのアドレスを決めて下さい。
この写真①では、マットの合わせ目をボールの位置に見立てて、その合わせ目をフェースの真ん中になるようにセットしていますが、つまりその位置は、本人がアドレスしやすい位置になっているはずです。
写真②
写真➀のアドレス位置からスタートして、気持ちよく「 マン振り 」でスイングをして下さい。
僕の友人の場合は、そのスイング軌道をチェックすると、この写真②のようにドライバーヘッドの幅の半分くらい手前側、つまり自分側を通過していました。
それもたまたまではなく、毎回同じようにヘッド半分くらいズレたスイング軌道になっていたのです。
そんなクセを持っているので、この友人の場合はトゥ側に当たるミスショットが多いのは当たり前ですね。
ところが本人はそのスイングのクセを自覚しないまま、ちゃんとフェースの芯にボールが当たるように、毎回懸命にスイング軌道を調整していました。
しかしそのように調整したスイングは、けして自分が気持ちよく振れる本来のスイング軌道ではなく、本当はボールに当たらないはずのスイング軌道を、なんとか当たるように誤魔化しているだけなので、当然インパクトの精度と安定度は低いし、重要であるスイングパワーを上げることはできません。
さてそこで皆さんの「 素振り 」の状態は、ちゃんとアドレスの位置に戻っていたでしょうか?
もしこの友人のように手前側にズレていたり、または奥側にズレていた場合は、次の対策法を試してみましょう。
■ 対策方法を考える
この友人のスイング軌道がズレてしまう原因を分析すると、本人はスイングしやすいと思う位置でアドレスしているものの、実際にフルスイングしてみると、そのスイングした勢いで身体が起き上がってしまい、それにつられてグリップを握る手元も上側にズレてしまうので、このようにアドレス時よりも手前側にクラブヘッドが通過する状態になっていました。
そこで考えられる対処法は2つ。
❶ 身体の前傾が起き上がらないように気をつけてスイングする
この対処法が一般的だと思いますが、実はこのような理想論でスイング改善を目指す方法こそが、ゴルフを難しくしてしまう原因なのです。
なぜならこの友人は、1ヶ月に2~3回しか練習しないし、ラウンドも月イチ程度。
このような少ない練習量とラウンド経験の中では、毎回しっかりと前傾角度を保ってフルスイングできるようになるためには、かなりの時間と努力が必要で、それまでの間はスコアアップも難しくなります。
そもそもプロであっても、スイング中に前傾角度が浅くなったり、手元が浮くミスがよく起きているのに、アマチュアがそこまで理想を追求する必要があるのでしょうか?
皆さんもこのような理想論に縛られていませんか?
❷ ボールの位置を変える
そこで考え方を根本的に変えてみましょう。
この友人の場合は、ドライバーだけでなく他のクラブでも、ヘッド半分手前側を通過するという同様な傾向がありましたが、逆にそのスイングのズレ具合は安定したものだったのです。
つまりどのクラブのスイングでも、同じようにスイング中に身体の前傾角が起き上がっていたわけです。
そこでその傾向を生かして、「 安定してミスを続けているスイング軌道に合わせて、ボールの位置をセットする 」という対処法を試してみました。
ヘッド半分ズレてしまう写真②のスイング軌道に合うように、今までよりもボールに近づいてアドレスをしてスイングするということ。
本人的には構える時に多少窮屈感はありますが、あとはボールに合わせる意識を持たずに気持ちよくスイングをすれば、そのスイング軌道上にボールがあるので、各クラブのナイスショット率がどんどん上がっていくことになります。
このように、たとえ理想的なスイング理論を無理に目指さなくても、自分が安定して振れる形があるのなら、そこにボールの位置を合わせればOKなのです。
その形を作るれるならば、「 不思議なほど勝手にボールに当たってしまう 」状態が出来上がるので、スイング中にボールに当てに行く意識は一切不要になり、スイングパワーもどんどん上がっていくことになります。
今回のまとめ
今回説明した「 自分のスイング軌道の中にボールをセットする 」という考え方、いかがだったでしょうか。
一般的なスイング理論の流れは、誰かが決めたスイングの形とボールの位置を疑うことなく、「 そのようにスイングすればボールに当たるはずだ 」と信じ続けている状態だと思います。
しかし大人になってからゴルフを始めた人は、いろんなクセや独特な感性が身についているので、子供のころからゴルフ一筋の人達が作ったゴルフ理論を忠実に習得することは、かなり無理があります。
その代わりに皆さんのクセや感性で出来上がったスイングは、よくも悪くも意外に正確性が高いので、もっとその自分の長所を生かす考え方も必要なのではないでしょうか。
いろんなアイディアを駆使して、ゴルフをもっと簡単なスポーツに変えていきましょう。