多くのアマチュアゴルファーにとって悩みの種になっているバンカーショット。
そんなバンカーショットが簡単になる打ち方を以前に紹介していますが、皆さん試されたでしょうか?
今回は簡単なバンカーショットの打ち方を、説明の仕方を変えてもう一度紹介したいと思います。
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遂に世界も簡単な打ち方に気がついたのかも!?
2023年ZOZOチャンピオンシップで優勝したコリン・モリカワ選手が、バンカーショットをクローズドスタンスで打っていたことに気づかれたでしょうか?
このブログでは、【 これでどんなバンカーも怖くない!! 】で、バンカーショットをクローズドスタンスにすると飛躍的に簡単になることを紹介していますが、その時に、「もしプロもこの打ち方を知ったなら、旧来の打ち方を止めるのではないか!?」と予想していたのですが、遂にこのような打ち方を始めたトッププロが実際に現れたのです。
コリン・モリカワ選手のバンカーショットがなぜクローズドスタンスなのか!?
日本でバンカーショットと言えば、「 オープンスタンスで、フェース面を大きく開く 」という打ち方が定番になっていますが、実は世界のトップクラスは何年も前からスクエアスタンスが一般的だったのです。
そこで彼らを参考にして実際にバンカーショットをしてみると、確かにスクエアスタンスの方が失敗が少なくなることに気づきました。
しかしまだあと一歩何か足りない、もっと簡単にならないものかと研究を続けた結果、アマチュアに共通しているフェースターン不足という問題を補うための打ち方として、クローズドスタンスで打つ方法にたどり着いたのです。
その過程を【 バンカーの打ち方 】で紹介していて、その中で【 これでどんなバンカーも怖くない!! 】の内容へと進化していた打ち方を、実際に友人達にも試してもらったところ、誰にとっても有効な方法だということが判りました。
それならば、もしプロがこの打ち方を試したらどうなのか、その点を知りたくて、その後にクローズドスタンスでバンカーショットをする選手が現れる日を待っていたわけです。
そこで登場したのがコリン・モリカワ選手で、ZOZOチャンピオンシップを見るかぎり、毎回クローズドスタンスでバンカーショットをしていました。
ただしフェース面は、クローズドではなく、状況に応じて10°~20°くらい開いているように見えました。
■ なぜクローズドスタンスがよいのか!?
そもそも旧来のバンカーショットの打ち方、「 オープンスタンスで、フェース面を大きく開く 」という方法は、サンドウェッジの性能が低かった頃の打ち方であり、その後にサンドウェッジが進化しても、そのまま打ち方が変わっていなかったのだと思います。
しかしその打ち方が上手くできるためには、プロならではの大きく絶妙なフェースターンが必要で、開いていたフェース面をインパクトまでに閉じるくらいにフェース面をターンさせなくてはならなかったのです。
ところがアマチュアはフェースターンの量が全く足りていないので、開いたフェース面のままクラブヘッドが砂に入っているので、上手く打てたとしてもボールは上方に上がるだけで、イメージ通りの距離が出せません。
それをもっと飛ばそうと大振りすれば、ダフリすぎたり、ホームランになるわけです。
しかしアマチュアがプロのような絶妙なフェースターンを身につけるためには、相当な練習量が必要で、それも実際のバンカーで身につけなければなりませんが、一般的なアマチュアにはそんな練習量と練習方法は不可能ですね。
そこでプロのようなフェースターンに近づけるために考えたのが、「 クローズドスタンスで、フェース面もクローズドにする 」という打ち方なのです。
この打ち方ならば、アマチュアの少ないフェースターンでも、まるでプロのように大きなフェースターンで打ったかのような状態を作ることができました。
そして、「 絶対に開かなければならない 」とされていたフェース面は、実は閉じていても何も問題がないどころか、逆にいろんな砂の状態にも対応できることが分かったのです。
■ コリン・モリカワ選手がクローズドスタンスになった理由とは!?
それでは、もともと絶妙なフェースターンを身につけていたコリン・モリカワ選手が、なぜクローズドスタンスになったのか!?
その理由は、おそらくコリン・モリカワ選手の持ち球であるフェードボールの精度を上げるためではないのか、と推測しています。
最近の世界のトッププロは、「 捕まったフェードボール 」を持ち球にしている選手が多く、それはドライバーショットもアイアンショットも共通です。
けしてカット軌道ではなく、ややインサイドからクラブが降りて、適度なフェースターンでボールを捕まえながら、力強いフェードボールを打っているように見えます。
ところがそのままの打ち方でバンカーショットをすると、少しフェースターンの量が不足してしまう感覚になると思うのです。
そこでドライバーショットやアイアンショットと同じ感覚のまま、少なめのフェースターンでもバンカーショットを上手く打てるように、オープンスタンス➞スクエアスタンス➞クローズドスタンスへと変化していったのではないでしょうか。
ただしフェース面に関しては、あくまでもアマチュアよりもフェースターンの量が多いので、あえて閉じる必要がなく、そして彼らのパワーでは飛びすぎを防ぐためにも、状況に合わせてフェース面の開き方を決めているのだと思います。
■ 写真で確認
アマチュア向けの打ち方を、写真を使って説明します。
⇧印の目標方向よりも、スタンスを赤線のように10°くらいクローズドに構えます。
ややインサイドからクラブを下ろして、ボールの真後ろからクラブヘッドを入れるように意識します。
その人の振り方のイメージによっては、少しカット軌道を意識したほうがよいのかもしれません。
インバクトからフォローは、⇖印のように、10°閉じたフェース面の方向に、つまり⇧印の目標よりも10°左方向に、「 ドン 」とクラブヘッドを入れて振り抜きましょう。
〇印でも分かるように、アマチュアはこの時点ではまだ右手が全くターンしていないので、その点を補うために、10°クローズドスタンス、10°フェース面を閉じる、というセットアップを行うわけです。
この方法ならば、砂とボールとクラブヘッドの関係が、プロが大きなフェースターンで打った状態に近づけることができます。
アマチュアはダフることは得意なので、クラブヘッドをあまり深く入れようとしなくても、10°閉じたフェース面とソールが、綺麗に砂を弾いてくれるでしょう。
腰から下の余計な動きを抑えて、ハンドファーストにならないように注意すれば、砂の状態がフカフカだったり、カチカチだったり、という難しい状態でも上手く打てると思います。
今回のまとめ
大人になってからゴルフを始めて、週に一回程度しか練習しないアマチュアゴルファーにとって、プロのような大きなフェースターンを身につけるのは困難です。
しかしそれを補える正しい理論があれば、それほど多くの練習量は必要なく、逆に少ないフェースターンがメリットになる場合も生まれます。
道具の進化と考え方の変化によって、世界の打ち方はどんどん簡単でシンプルな方向へ進化しているので、そんな流れを先取りできるように、これからもいろんなアイディアを提供していきたいと思います。