「 ゴルフは楽しいけれど、なかなか上達できない 」と悩んでいる人は多いと思います。
プロゴルファーやプロコーチのレッスン内容を一生懸命参考にして練習しているのに、なかなか100切り、90切りが達成できない…。
数あるスポーツの中でも、ゴルフほどレッスン情報が溢れているスポーツはないので、これだけの情報があれば、もっと多くの人が80台、70台へと上達していけるはずなのに、現実にはほとんどの人が100切り、90切りに苦しんでいます。
その原因を正しく理解する必要があるのではないでしょうか。
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理論のミスマッチがゴルフを難しくしている!
この20年間でゴルフクラブは飛躍的に進化していて、ゴルフをとても簡単なスポーツへと変えてくれる下地はできています。
ところが現実には、「 ゴルフクラブの進化のおかげで、ゴルフが簡単になった、スコアを短縮できた 」という人はごく僅か。
…と言うことは、多くの人がクラブの進化の恩恵を受けられていないことになりますね。
ゴルフが簡単になるようにクラブが進化しているはずなのに、少しも恩恵を受けられないということは、どこかにミスマッチがあると考えるべきでしょう。
おそらくそのミスマッチは2つあり、1つ目が『 スイング理論 』、2つ目が『 クラブ理論 』だと思います。
皆さんにとってこの2つのミスマッチが解消されるなら、必ずゴルフのプレーはもっと簡単なものに変わるはずなのです。
今回はその中の『 スイング理論 』について考えてみましよう。
なぜプロの言う通りにやっても上達できないのか!?
ゴルフスイングのレッスン内容が巷に溢れていて、誰もが参考にして練習しているはずなのに、何年経っても上達しないのならば、それは皆さんの能力に問題があるのではなく、そのゴルフ理論自体に問題があると思ったほうがよいのかもしれませんよ。
ゴルフ雑誌、ゴルフ番組、そしてYouTubeで伝えられている内容は、「 一般的なゴルフ理論 」と一括りにできるほど、どれもほぼ同じものになっています。
そのプロや先生によって伝え方や表現のニュアンスは多少違っていても、伝えている内容自体は不思議なほどに同じ内容なので、必然的に多くのアマチュアゴルファーは、その内容を『 ゴルフの基本 』だと思ってしまうはず。
ところが、そこが大きな間違いの始まりなのです。
なぜならば、彼らとアマチュアゴルファーとの間には、絶対に埋められないほどの感覚的なギャップがあると考えるべきで、おそらくその感覚的なギャップは、ゴルフキャリアの差によって生まれています。
ほとんどのプロゴルファーとプロコーチは3歳から12歳くらいでゴルフを始めていて、子供の頃から培われた独特の感覚と成功体験によって、彼らのゴルフ理論は作られています。
そして彼らの多くは、ゴルフ一筋と言えるほど、他のスポーツ経験が少ないことも大きな特徴です。
それに対して、ほとんどアマチュアゴルファーは、30歳代前後でようやくゴルフを始めますが、それまでには多くのスポーツを経験している人が多いはず。
スポーツ万能な人もいれば、その種目のエキスパートもいるでしょう。
もちろん中には全くスポーツ経験のない人もいるかもしれません。
この違いによって、とてつもなく大きな感覚的なギャップが生まれ、彼らにとっては自然な感覚と身体の動き方だと思っていても、多くのアマチュアゴルフアーには不自然極まりない感覚と動き方になっているケースが多いのではないでしょうか。
そんな感覚的な大きなギャップがあるのに、彼らの言う通りにやったとしても簡単に上達できるはずもなく、とてつもない練習量が必要になるでしょう。
つまり一般的な週1回程度の練習量では、80台、70台へと進める人はごく僅かの人に限られることになります。
上達には違う道がある!
しかしゴルフというスポーツはもっと多様性があり、全く別のスイング理論であっても上達が可能です。
大人になってからゴルフを始めた人には、その特徴に合わせたスイング理論があってもよいはずで、けして子供の頃からゴルフ一筋の特殊な感覚で作られたスイング理論を忠実に実行する必要はないと思います。
多くのアマチュアゴルファーは、ゴルフが難しいものだと思い込み過ぎているので、プロゴルファーやプロコーチの言うことをリスペクトしすぎる傾向がありますが、自分の感覚に合わないものには無理に従う必要はなく、もっと自由な発想でゴルフを楽しんでみましょう。
そして、もっと自分の感性に合うスイング理論を考えてみませんか…!?
次回【 その2 】では、自分の感性に合うスイング理論探しに役立つような内容をお届けします。