フェアウェイウッドを苦手にしているゴルファーは多く、それも年々増えているようにも感じます。
そんなフェアウェイウッドをうまく打てる方法と、多くの人が苦手になっている理由を説明します。
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フェアウェイウッドは、クラブと打ち方を選べば意外に簡単だった!!
僕の奥さんはフェアウェイウッドが苦手だったので、ドライバー以外のウッド系クラブで使用するのはユーティリティだけでした。
しかしユーティリティの場合、パワーとヘッドスピードが不足していると、ロフト角20°以下ではなかなかボールが浮かないので、どうしてもセカンドショットのキャリーが不足してしまうのは避けられません。
今までに20°以下のユーティリティをいろいろ試しましたが、そこには明らかに大きな壁があったのです。
そこでその対策のために、苦手だったフェアウェイウッドの克服にようやく取り組んだのですが、その克服へのカギは意外なポイントだったので、その詳細を報告します。
フェウェイウッドをうまく打つための秘訣を知れば、もう大丈夫!
■ ファウェイウッドが苦手になる理由
まずはフェアウェイウッドがうまく打てない理由を理解しておく必要がありますが、それは次の3点です。。
① クラブが軽すぎる
純正シャフトが装着されたフェアウェイウッドのクラブ重量は、ほとんどが300g台~310g台ですが、これはあまりにも軽すぎたのです。
セカンドショットの場合、ライに対してソール面を正確に接地させることが重要なのに、クラブ重量があまりにも軽すぎるので、クラブヘッドが正確に下りてくれず、インパクトがとても難しくなってしまうのです。
皆さんも一度、330g以上ある5番ウッドを打ってみて下さい。
驚くほどスムーズにクラブヘッドが下りてくれますよ。
② ヘッドが大きすぎる
最近のフェアウェイウッドは、ヘッド体積が大きくなり、重心深度がとても深くなっていますが、【 遂に打ちやすいフェアウェイウッドを発見!! 】で紹介しているように、実はそれが難しくなっている一番のポイントだったのです。
メーカー側は、ヘッドが大きい方が安心感があり、重心深度が大きい方がボールが上がりやすいと考えていて、どんどんその路線を突き進んでいますが、実はもうすでに行きすぎた状態、つまり「 余計なお世話 」の領域になっていたのです。
たとえば中古ショップで10年~15年前のモデルを試打してみれば分かりますが、どれも適度な大きさなので、それなりに打ちやすさを感じることができると思います。
③ ソール面をうまく使えていない
フェアウェイウッドをうまく打つためには、ソール面を正確に使うことが必要なのに、最近の大きくて平べったいヘッドのソール面の面積があまりにも広すぎるので、結果的にソール面を正確にコントロールできなくなっているのです。
インパクトの時はライに対して、リーディングエッジが食い込んではいけないし、ソール後方が下がってもいけないのですが、最近の平べったくて広すぎるソール面は、そのコントロールの妨げになっているだけだったのです。
■ 打ちやすいフェアウェイウッドの選び方
まずは3番ウッドを選択肢から外しましょう。
その理由は簡単で、必要ないからです。
最近の5番ウッドの飛距離性能はとても高く、セカンドショットでの平均キャリーは5番ウッドの方が確実に伸びるので、難しいだけの3番ウッドを使用するメリットはありません。
本当は7番ウッドを選択肢に入れたいのですが、現在7番ウッドがラインナップされているモデルがとても少なく、そして軽すぎる純正シャフトが装着されたモデルばかりなので、こちらもまずは除外しておきましょう。
結局残った5番ウッドの中から、各自にとっての打ちやすいモデルを探すことになりますが、そこで選ぶべきなのが、コブラのエアロジェット LSのような小ぶりなヘッドです。
小ぶりなフェアウェイウッドといっても、もちろんユーティリティよりは大型なので、見た目の不安感はないはずで、重心深度はユーティリティよりも少し深く、そして重心高は同じくらい低い設定なので、ユーティリティよりも確実にボールが浮いてくれます。
その結果、ロフト角17°~19°でも十分なキャリーが可能になるのです。
今までに多くのフェアウェイウッドを試打しましたが、打ちやすかった5番ウッドのヘッド体積は140cc~160ccのモデルが多く、それよりもヘッド体積が大きくて打ちやすいモデルは、まだ2~3モデルくらいしか見つかっていません。
その点を参考にしてもらい、「 重心ハンドブック 」などでスペックを調べて、最適なモデルを探し出す方法をお勧めします。
クラブ重量は重要で、5番ウッドなら最低でも330g以上を選びましょう。
【 皆さんのシャフトは大丈夫!? 】でも紹介していますが、僕の奥さんが夏用に変更した5番ウッドのシャフト重量が74gなので、クラブ重量はなんと347gになっています。
女子プロのお母様方よりも年上である僕の奥さんが、その重量でも打ちやすいと感じるくらいなので、いかに一般的なフェアウェイウッドが軽すぎるのかが分かると思います。
子供の頃からゴルフをしているゴルフ業界の人々は、とても軽いクラブが好きなようなので、彼らが推奨するスペックでは、残念ながら30歳代から50歳代の一般的な男性にとっては、あまりにも軽すぎるスペックだということを認識してもらえば、もっと自分に合うスペックを見つけ出せるはずです。
■ フェアウェイウッドが簡単になる打ち方
フェアウェイウッドを簡単に打てて、なおかつ失敗しないために、取り入れて欲しい打ち方を紹介します。
①
まずはこの写真①のようなインパクトのイメージを持ちましょう。
ボールの位置は身体の中央で、そのボールの位置に合わせるようにクラブヘッドをセットし、ダウンスイングでその位置にしっかりと戻すことに集中!
その通りに出来れば、写真①のように、グリップエンドが身体の中央で、シャフトは正面から見ると垂直になった状態でインパクトできます。
つまり、けしてハンドファーストのインパクトではありません。
このインパクトの形を命名すれば、「 ハンドジャスト打法 」、そして「 ソールジャスト打法 」になり、写真①のようにソール面全体がライに対してピッタリと合うようになります。
②
インパクト手前はこの写真②のように、アドレス時よりもクラブヘッド1個分手前の位置を目指して、赤線のようにソール面とライが平行になるようにクラブを下ろせば、ソール面は抵抗感なくインパクトへと走ってくれます。
この時に、身体が左に流れていたり、ハンドファーストになっていると、ソール面がライと並行にならずに、リーディングエッジがライに食い込んでしまい、ダフって抵抗感を感じることになります。
またよく見られるパターンが、飛ばしてやろうと力んだ結果、この写真②の段階で身体が起き上がってしまうと、ソール面の後端がライに強く当たり、大きな抵抗になってしまうことです。
アマチュアゴルファーはこの状態になっている場面がとても多いのですが、その点はかなり意識しないとなかなか直りません。
③
それではもう一歩手前の、ダウンスイング途中の状態をチェックしてみましょう。
大きなRでダウンスイングのヘッド軌道を作りながら、この写真③の白線➪のように、最後はやや直線軌道をイメージして、ボールの手前にソール面を「 ドン 」としっかりとアタックするようなイメージです。
フェアウェイウッドが苦手な人によく見られるのは、〇矢印➡のように、クラブヘッドが急な角度で下りてしまうパターンです。
これは肩と肩甲骨をあまり使わずに、さらに肘をたたみすぎて、スイング軌道が小さくなっているので、ボールへのアタック角度が急になてしまい、ソール面をピッタリと合わせることができないのです。
つまりその状態では、リーディングエッジかソール面の後端のどちらかが、地面に刺さりやすくなる訳です。
以上の点に注意して、そしてクラブ重量330g以上のフェアウェイウッドを選び、力みなくスイングできれば、今まで苦労していたことが嘘のように、簡単に、しかも精度よくフェアウェイウッドが打てるようになると思います。
そして最後に加えたい重要なポイントが、「 ややカット気味のスイング軌道 」です。
5番ウッドでも42.5インチくらいに長いフェアウェイウッドをアマチュアゴルファーが打つ場合、「 イン側からクラブヘッドを入れよう 」とか「 ドロー気味に打ちたい 」と思うと、どうしてもインパクト手前で詰まり気味になり、ダフりすぎる傾向が現れます。
そこでスイング軌道をもう少し縦振りに、カット気味にして、「 ボールの真後ろからヘッドを入れる 」くらいのイメージでスイングすれば、詰まり気味の感覚はなくなり、気持ちよく振り抜けるようになります。
多少カット気味にボールにアタックしても、ロフト角18°前後の5番ウッドならば、ボールはそれほど曲がらずに、しっかりと飛んで行ってくれるはず。
今回のまとめ
今回は苦手なフェアウェイウッドをうまく打つために、クラブ選択の注意点と、打ち方の工夫を説明しました。
10年以上も前のクラブと打ち比べてみれば分かりますが、最近のフェアウェイウッドはとても進化していて、飛距離性能と寛容性は大きくアップしています。
その恩恵を受けるためには、業界の定説に逆らわないと打ちやすいクラブにたどり着けないので、その点が勝負のポイントです。
残念ながら定説通りに大きすぎるフェアウェイウッドを選んでしまうと、いきなり難易度が上がり、それこそ打ちやすさだけなら10年以上前のクラブの方が打ちやすいと感じるくらいになってしまいます。
その点をしっかりと理解してもらえば、フェアウエイウッド攻略への道が一気に開けると思います。