今回は、アマチュアゴルファーの基本として欲しいスイング理論を説明します。
日本には松山英樹選手という世界のトッププロがいるというのに、なぜ日本のゴルフ理論は、そのスイングとかけ離れた動きを追求してしまうのか?
もっと彼のスイングを参考にすれば、皆さんのスイングレベルも大幅に向上するはずなので、その点についてじっくりと考えてみましょう。
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まるでゴルフロボットの松山英樹選手をもっと見習いましょう!
PGAツアーのジェネシス招待で松山英樹選手が優勝しました。
身体の痛みから解放された松山英樹選手のスイングは、かなりよい感じに仕上がってきているように見えました。
その松山英樹選手のスイングで、特にアマチュアゴルファーに参考にしてほしい点が、ダウンスイングです。
そのダウンスイングには、日本のゴルフ理論の常識とは大きく違う要素が満載なので、その点をしっかりと理解して、自分のスイングに取り入れて欲しいと思います。
松山英樹選手と一般的なゴルフ理論との違いを理解しましょう!
■ 松山英樹選手のスイングの特徴を確認
このブログでは開設当初から、松山英樹選手のスイングを、まるでゴルフロボットのような、再現性の高いスイングとして推奨してきました。
そのスイングの1番の特徴は、体重移動を抑えた、パワフルなダウンスイングです。
トップからダウンスイングへ切り返した瞬間からシャフトが撓るように、クラブヘッドを大きく回転させるスイングなのです。
その回転エネルギーとクラブが落下するエネルギーをかけ合わせて、インパクトまでに最大のエネルギーを発生させるようなイメージ。
そのためには、ダウンスイングでのクラブのリリースポイントを極力早めにして、とことんクラブヘッドの回転運動のエネルギーを上げる意識が必要です。
このダウンスイングの仕組みを、当の松山英樹選手本人がどのように意識しているのかは分かりませんが、アマチュアゴルファーが彼のスイングを取り入れるためには、このように理解することが必要になります。
そしてこのスイング理論は【 ゴルフを簡単にする新常識! 】の中で詳しく説明していて、そのダウンスイングの動きを『 ダウンマックス 』と命名しているので、まずはそちらを確認して下さい。
実はこのスイング理論は、【 松山英樹選手のスイング理論が日本のゴルフ理論の基本となる日が近づいた!? 】で説明したように、すぐにでも日本のゴルフ理論の主流になると期待していたのですが、残念ながらその後7年経ってもほとんど変化が見られません。
そこでこのブログでは、もっとアマチュアゴルファーに広く伝わるように取り組んでいく予定です。
■ 一般的なゴルフ理論の問題点とは!?
松山英樹選手のような『 ダウンマックス 』スイングと、一般的なスイング理論との違いは、【 ゴルフを簡単にする新常識! 】で説明していますが、要約すれば、「 ダウンスイングで飛ばす 」のか、「 フォローで飛ばす 」のかの違いです。
どちらも間違いではないと思いますが、「 フォローで飛ばす 」ためには、肩甲骨周りと腰回りの特別な柔軟性が必要なので、その点がアマチュアゴルファーには適していないのです。
20歳代~50歳代でゴルフを始めるアマチュアゴルファーは、その時点ですでに肩甲骨周りと腰回りの柔軟性はかなり落ちていて、「 フォローで飛ばす 」ためには身体の負担がとても大きくなります。
それに対して、一般的なゴルフ理論を作り上げているプロゴルファーとプロコーチの皆さんは、ほぼ全員が子供の頃からゴルフ一筋の生活なので、ゴルフに必要な特別な柔軟性が例外なく備わっています。
その特別な柔軟性の獲得は、大人になってから目指してももう遅く、それは他のスポーツのアスリートであっても難しいのが現実です。
そして当のプロゴルファーやプロコーチの皆さんも、50歳を過ぎ、60歳を過ぎると急激に柔軟性が落ちてしまうので、一般的なゴルフ理論のままではスイングが苦しくなり、怪我が増えたり、飛距離も一気に落ちているように感じます。
それはつまり、現状のアマチュアゴルファー人口は40歳代~60歳代が中心なので、その年代が一般的なゴルフ理論を参考にしていても、「 将来の伸びしろ 」が期待できないということになりませんか!?
その点で「 ダウンスイングで飛ばす 」スイング、つまり『 ダウンマックス 』理論ならば身体の特別な柔軟性はそれほど必要ないので、レベルアップに応じて50歳代や60歳代でも飛距離アップは可能になるわけです。
■ 松山英樹選手のスイングを確認
この写真からも分かるように、ダウンスイングへの切り返しに入る時点ですでにシャフトが撓り始めています。
松山英樹選手は、他の日本人選手よりも重くて硬いシャフトを使用していますが、そのシャフトをこの時点で撓らせるにはどうすればよいのか、皆さんもイメージしてみましょう。
一般的なゴルフ理論のスイングでは、この時点ではシャフトはまだ撓っていません。
ダウンスイングへの切り返しからクラブヘッドを回転させて、早いタイミングでクラブをリリースすれば、このように大きな「 逆しなり 」のインパクトを比較的簡単に作ることができます。
一般的なゴルフ理論では、クラブのリリースを遅くして「 タメ 」を作りますが、そこからこのような「 逆しなり 」を作ることは至難の業なのです。
※ ただし松山英樹選手は、写真のようにインパクト後に頭の位置を残している時間が長いのですが、これはアマチュアゴルファーには身体の負担が大きくなるので、「 頭の残しすぎ 」には気をつけましょう。
今回のまとめ
今回は、アマチュアゴルファーが参考にして欲しいスイング理論として、松山英樹選手のダウンスイングを中心に説明してきました。
この『 ダウンマックス 』なスイングをマスターしてもらえるように、今後も角度を変えながら説明していく予定なので、お楽しみに。