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なぜ日本人選手は世界で活躍できないのでしょうか!? その理由を分析してみました

time 2018/03/29

なぜ日本人選手は世界で活躍できないのでしょうか!? その理由を分析してみました

いよいよマスターズが近づいてきました。

日本のエースである松山英樹選手は、心配された怪我からの復帰を果たし、マスターズに向けて調子を上げてくれるはず。

今年こそ、日本人初のメジャー制覇!という期待が膨らみますね。

一方で松山英樹選手を除くと、ここ数年の日本人男子選手は、世界での戦いにおいて苦戦が続いています。

4大メジャー大会では予選通過もままならず、それに続く格式の世界ゴルフ選手権においても、2017年のWGCデルテクノロジーズ マッチプレーで谷原秀人選手の4位が目立つくらいで、それ以外では期待とはほど遠い結果に沈んでいます。

そこで今回は、長らく苦戦が続いている日本人選手の問題点について解説します。

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日本人選手と世界のトップ選手との違いとは!?

ゴルフは道具を使うスポーツなので、器用で練習熱心な日本人には合っているはずのスポーツなのですが、残念ながらここ数年では、松山英樹選手以外は世界で活躍しているとは言えない状態が続いています。

世界ランクこそ50位前後に、小平智選手、池田勇太選手、宮里優作選手が並んでいますが、これは日本国内の大会のポイントが高いためで、実際の実力としてはそれよりも20~30位程度は低くなってしまうのが実状でしょう。

そして日本人選手が低迷している間に、アジアのレベルがどんどん上昇していて、もはや抜き去られてしまいそうな危機的な状況が起きています。

何故日本人選手が活躍できないのか!?

その理由として、体格の差やコースセッティングと芝の質が国内大会とは違うことなどが挙げられていますが、はたしてその通りなのでしょうか?

そこで、マスターズをはじめとする4大メジャー大会が控えているこの時期に、日本人選手と世界のトップクラスの選手との重要な相違点を解説するので、皆さんもテレビ観戦の中で、その世界との差を確認してみませんか?

 

世界との違いを検証

体格の差…?

松山英樹選手の181cmを除けば、主要な日本人選手は皆さん180cm以下です。

世界ランク1位のダスティン・ジョンソン選手193cm、世界ランク3位のジョン・ラーム選手188cm、世界ランク4位のジョーダン・スピース選手185cmと比較すれば、たしかに小柄と言えるでしょう。

しかし、世界ランク2位のシャスティン・トーマス選手や世界ランク7位のローリー・マキロイ選手、世界ランク8位のリッキー・ファウラー選手などは日本人選手とほぼ同じ身長。

コンスタントに活躍している世界ランク23位のブライアン・ハーマン選手にいたっては、日本人選手の中に入っても小柄な170cmでしかありません。

つまり、体格の差を理由にするのは明らかな間違い。

実際にパワーの面で見ても、池田勇太選手は近年のフィジカルトレーニングの成果によって、飛距離ではけして引けを取ってはいないので、体格の差を言い訳にしてはいけないでしょう。

問題はそれ以外にあるのです。

 

コースセッティングと芝の質…?

コースセッティングに関しては、確かに国内のコースは狭くて短い山岳コースが多いので、海外のコースとは明らかな違いがあり、この点に関しては国内ツアーに改善が必要でしょう。

しかし芝の質に関しては、確かに違いはあるものの、その違いによって大きく影響されてしまうのは、日本人選手の打ち方に問題があると思ったほうがよさそうです。

日本人選手の打ち方は、世界のトップクラスとは明らかに違っていて、そのために芝質の違いによる影響が出ているだけなのです。

その点を解説します。

 

世界との本当の違い

スイングの違い

これまでにもこのブログでは、日本のゴルフ理論の問題点を指摘してきました。

今回は詳しく触れませんが、簡単に説明すると、① 下半身リードで切り返す、② 左に体重移動させる、③ ダウンスイングでタメを作る、④ ハンドファーストでダウンブロー、この4点に固執しすぎているのが現在の日本のゴルフ理論。

ところが世界のスイングの主流は、この4点を全て意識しない、または意識していたとしても最小限に抑える傾向になっていて、実際にもその理論のほうがゴルフがシンプルで簡単になっています。

たとえば同じ練習量ならば、シンプルで簡単なほうがうまくプレーが出来て、結果も安定するはずですよね。

逆の見方をすれば、日本人選手はスイングが難しいので、多くの調整が必要になり、必然的にボールを打つ練習時間が多くなってしまう。

その結果として、フィジカルトレーニングにかける時間が不足するのでパワー面で劣る、こんな傾向なのかもしれません。

もっとシンプルなゴルフ理論を取り入れて、ボールを打つ時間を減らしてでも、その分をフィジカルトレーニングに回すべきだと思います。

 

セカンドショットのボールへの入射角が違う

先に説明したスイングの違いによって、ボールへのクラブヘッドの入射角に違いが生まれています。

日本人選手は、アドレスの状態よりも左にスイング軸が移動して、なおかつハンドファーストの意識が強いので、当然のようにボールへの入射角が鋭角になってしまうのです。

たとえば外国人選手の中には、日本人選手よりも鋭角な入射角に見える選手もいますが、そのような選手は大柄でスイングアークが大きいので、鋭角に見えても、実際の入射角は意外なほどに緩やかに入っています。

テレビ観戦では、まずはこの点に注目して下さい。

入射角が鋭角だと、どのような問題点が起こるのか?

代表的なものが、芝質の影響が大きくなることです。

当然のことながら、鋭角よりも鈍角なほうが、芝質の影響を受けずにヘッドが抜けて行きやすくなります。

また、スピン量のコントロールにも問題が起きます。

入射角が鋭角なほうがスピンをかけやすくなりますが、逆にスピンを減らすことが難しくなり、グリーンの状態と合わない場面が出てきます。

最近のボール性能とグリーンの状態は、スピン量で止めるよりも、ボールの勢いを殺したほうが距離感を合わせやすい傾向になっています。

 

アプローチの打ち方が違う

日本人選手が好んで行っているアプローチの打ち方、オープンスタンスで構えて、ボールの位置を右足よりも外側に置き、クラブヘッドを鋭角に入れる。

このような打ち方では、芝の抵抗が大きくなり、クラブヘッドの抜け具合が、芝質に左右されてしまうのは当然でしょう。

対する世界のトップクラスの選手では、このような打ち方をする場面は、特殊なケースを除き、最近ではまず見ることはありません。

スクエアなスタンスで、振り子のようにクラブヘッドをコントロールして、ソールを滑らすように優しく芝にコンタクト。

無理にスピンをかけようとはせずに、芝の抵抗にも左右されないようにして打っています。

この打ち方の違いについては、テレビ観戦でもすぐに見分けられるポイントなので、是非チェックして下さい。

ちなみに松山英樹選手は、その点に気づいて、2年くらいの時間をかけて打ち方を改善したそうです。

小平智選手も、昨年その点に気づいて現在改善中、というコメントを見たことがあるので、今後に期待しましょう。

 

パターの入射角が違う

パッティングにおいても明らかな違いがありました。

世界のトップクラスの選手と比較すると、日本人選手はパッティングのインパクトロフトがマイナス傾向になっています。

たとえるなら、日本人選手は0°~-5°くらいのマイナスロフトに対し、世界のトップクラスは0°~+5°くらいのプラスロフトでインパクトしています。

このインパクトロフトの違いは、パッと見では分からないと思いますが、よく観察すればその傾向は感じ取れるはず。

なお、このパターのインパクトロフトの問題は、また別の機会に詳しく説明する予定なので、そちらをご覧下さい。

 

今回のまとめ

このように日本人選手と世界のトップクラスとは、多くの点に違いが見られます。

その違いから分かる傾向は、日本人選手のほうがボールを上からつぶすようにコントロールしていることです。

ショットやアプローチでスピンをかけたい、パッティングではボールに順回転をつけたい、このような意識が強いように感じます。

ゴルフ雑誌などでも、アプローチではスピンをかける、パッティングではボールを順回転させる、そのほうがよいと呪文のように繰り返されていますね。

はたして、その考え方は正しいのでしょうか?

いずれにしても、今回説明したその違いが原因となって、芝質の影響を多く受け、プレーが難しくなっているように見えるのです。

日本人選手には、他人のプレーをもっとよく観察してもらい、よいプレーをどんどん学んで、好成績に結びつけて欲しいものです。

その点が改善されるなら、日本人選手の本来の能力が発揮されて、十分に松山英樹選手に匹敵するような活躍が可能になると思います。

 

今回の内容を検証するために、役立つ記事を紹介します。

こちらもご覧下さい。

松山英樹選手のスイング理論が日本のゴルフ理論の基本となる日が近づいた!?

ハンドファーストでダウンブローはもはや古い! ハンドジャストのインパクトで現代のクラブ特性を生かそう!! その1

世界のトップ選手と日本人選手とのアプローチショットの違いを分析

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