今回はスコアアップに直結する、クラブの調整法を紹介します。
その方法は、軽すぎるグリップを標準の重さのグリップに交換することです。
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軽すぎるグリップには注意して下さい!
最近のゴルフ界は軽いクラブを推奨する人が多く、その流れで市販のクラブは異常なほどの軽さになっています。
その中でも特に目立っていて、そしてスイングに悪影響をもたらしているのが、軽すぎるグリップなのです。
今回はその点について、しっかりと考えてみましょう。
軽すぎるグリップについての正しい考え方
ゴルフクラブの標準モデルは、クラブ重量とグリップ重量がどんどん軽くなっています。
初心者の男性や女性にもアドバイスすることがありますが、男性用も女性用も、標準仕様のモデルは初心者にとっても軽すぎて、つまり誰にも合うことはありません。
それなのに、ゴルフクラブの業界はもっと軽量の方向に進んでいるのは、いったいどんな人を対象として販売しているのか?
初心者の人は疑うことなくメーカーが推奨するクラブを購入すると思いますが、本当は軽すぎるから難しいというのに、いくら練習を重ねても、なかなか上達できないのは仕方ないことだと思います。
そこで今回は、そんな軽すぎるモデルを買ってしまった人に対して、せめてグリップは標準的な重さの50gに交換することをお勧めしたいと思います。
■ 軽すぎるグリップを交換したら飛躍的に打ちやすくなった
①
この写真①は、レディス用のピンのフェアウェイウッド7番とユーティリティ7番で、どちらもAフレックスです。
50歳代の女性がゴルフを始めた時に購入したクラブですが、その女性は社会人になってから全く運動しておらず、健康面でもいろんな問題を抱えている状態でした。
その点を考慮して、僕が選択したクラブなのですが、それでも案の定、すぐにアンダースペックになってしまい、友人のスイングに合わなくなってしまいました。
②
そこで写真②のように、鉛のテープでヘッドとシャフトを調整し、練習場ではある程度打ちやすくすることができました。
しかし問題なのは、ラウンドの時のショットでした。
この友人に限らず、多くのアマチュアゴルファーが抱える問題点に、「 コースに出ると練習場よりも手元が大きく動いてしまう 」という症状があります。
おそらくコースでは「 もっと飛ばしたい 」という思いと、「 ちゃんとボールに当てたい 」という思いが組み合わされて起きる現象だと思います。
そしてその症状は、本人が意識しても簡単に抑えられるものではありません。
この友人もラウンドのスイングを観察すると、練習場よりも明らかに手元が大きく動いているので、逆に飛ばないし、ちゃんと当たりません。
そこで考えたのが、写真①のように50gのグリップに交換することです。
ピンはこのモデルのグリップ重量は公表していませんが、計算するとおそらく30g以下の超軽量のはず。
そのグリップを、本来標準とされるべき50gに交換しました。
するとその効果は明らかで、素振りをしただけで「 振りやすい 」と感じて、実際のショットでも「 バシッ 」としっかりとミートできるようになりました。
そしてもちろん、コースでも飛躍的にナイスショットが増えたのです。
通常であれば、20g以上もグリップが重くなれば、ヘッドバランスが軽くなりすぎて打ちづらくなるのかもしれませんが、今回の場合は、写真②のように元々ヘッド側を鉛のテープで重くしていたので、その点は全く問題ありませんでした。
そしてこの友人は、自分持つの全てのクラブも50gのグリップへと交換しました。
■ 巷には軽すぎるグリップが溢れている!
今回の例だけではなく、最近は男性用でも異常なくらいの軽量グリップが装着されているモデルが多くあります。
しかし手元が軽すぎるクラブは、スイングの支点として機能しずらいので、「 軽くて振りやすい 」のではなく、「 軽すぎるから振りづらい 」という現象が起きていることを疑ってみて下さい。
「 軽くて、細いクリップの方がヘッドスピードが上がる 」と唱える人がいますが、実際にコースで比較してみれば、どちらが打ちやすく、そして飛距離を出せるのかはすぐに分かると思います。
そもそも男子も女子もプロ選手は、下巻きテープを多く巻いて太くしている人や、50g以上のグリップを装着している人はいますが、軽量で細いグリップを使用している人は、ほぼいないと思います。
その点も考慮して、50gがベストとは思いませんが、まずは一つの基準として50gのグリップに交換してみて、そこから自分に合う重さを追求していく方法がよいのではないでしょうか。
今回のまとめ
軽すぎるクラブ、軽すぎるグリップの方が、打ちやすくて飛ばせる人も存在すると思いますが、それは逆に珍しい事例だと思います。
もし軽量なグリップで打ちづらさを感じているのなら、クラブを買い替える前に、迷うことなくまずは50gのグリップに交換してみましょう。
そこでヘッドが軽すぎると感じれば、今度は鉛のテープで調整すれば大丈夫です。
専門家の人が、軽すぎるクラブや軽すぎるグリップでも上手く打てるのは、彼らは例外なくアマチュアゴルファーよりもアームローテーションが大きいからです。
アームローテーションが大きければ、手元が動きすぎる症状を抑えることは簡単なので、彼らは軽すぎるクラブでも苦にならないのです。
しかし大人になってからゴルフを始めたアマチュアゴルファーが、アームローテーションを身につけるのは困難であり、そもそもクラブをちゃんと調整してあげれば、アームローテーションは必要ありません。
その点も理解して、各自に合う方法とクラブ選びを考えて下さい。
【 軽すぎるグリップに注意するべし! 】でも、今回の問題点を説明しているので、そちらも合わせてご覧ください。