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「パットの転がりは順回転」の落とし穴! なぜ松山英樹選手のパットはもっと入らないのか!?

time 2023/03/31

「パットの転がりは順回転」の落とし穴! なぜ松山英樹選手のパットはもっと入らないのか!?

今回は「 パットは早く順回転になった方がよい 」というゴルフ界の定説について、考えてみましょう。

スポーツとは、誰かが言った言葉を信じるだけではなく、もっと視野を広げて、柔軟に分析することが大事だと思います。

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パットは順回転、という考え方を疑ってみましょう!

テレビでゴルフの試合を見ていると、「 パットがきれいな順回転だから、カップに吸い込まれるように入るのです 」とか、「 打った後、早く順回転になっているから、狙ったラインに乗って行くのです 」という具合に、解説者が説明している場面が多くあると思いますが、はたしてそれは真実なのでしょうか!?

そんなに話は単純ではない、という考え方を提唱したいと思います。

 

早く順回転にならない方が、パットはもっと入るかもしれませんよ!

皆さんは、パットの名手と言えば誰を思い浮かべるでしょうか?

僕の印象では、世界ではやはりタイガー・ウッズ選手です。

素晴らしい戦績は、パッティングの勝負強さが支えているのは間違いないでしょう。

タイガー・ウッズ選手のパットを分析すると、ボールが「 トントン 」と小さく2回くらい跳ねてから順回転になっているように見えます。

もちろんその距離や傾斜によっては、すぐに順回転になったり、もっと多くバウンドさせたりしていますが、おそらく基本形は「 小さく2バウンド 」なのだと思います。

国内ではかなり前の例ですが、青木功JGTO会長ではないでしょうか。

青木功会長のパットは、もっと大きく何回もバウンドするように、「 バチン 」と打っていましたが、まるでカップに引きずり込まれるような感覚で入っていた印象があります。

つまり、タイガー・ウッズ選手も青木功会長も、すぐには順回転にはなっていないのです。

 

松山英樹選手のパットはなぜもっと入らないのか!?

その二人と対照的なのは、松山英樹選手です。

けしてパッティングのデータが悪いわけではありませんが、印象としては「 なんでもっと入らないのか? 」と感じている人が多いのではないでしょうか。

そしてその松山英樹選手のパターの転がりを見ると、見事なまでにすぐに順回転になっています。

テレビで練習風景が映る時も、器具を使って順回転になっているのかチェックしているようにも見えます。

ところが、なぜかタイガー・ウッズ選手のようには入ってくれませんよね。

 

発想を変えてみましょう!

ボールがグリーンエッジ辺りにあり、カップまで10ヤードくらいの場合、プロゴルファーの場合は、多くの選手がウェッジで転がしてカップを狙っています。

たとえば山下美夢有選手や菅沼菜々選手は、凄い確率でカップインしているのですが、もちろんウェッジなので順回転になるのはかなり先で、カップに入る寸前くらいになっているように見えます。

そしてそのくらいの回転の方が、グリーンの状態や傾斜に影響されずにボールは進み、もっと直線的にカップを狙うことができるのです。

このブログで推奨している『 ユーコロ 』も同じような転がりの考え方です。

パターよりもグリーンの影響を受けずに、ウェッジほどではありませんが、直線的にラインを作ることができます。

つまり、すぐに順回転にならない方が、パットは入る確率が上がるかもしれないのです。

もちろん、すぐに斜めや横に回転しているのは論外ですが…。

 

松山英樹選手のパットはグリーンの影響を敏感に受けている!

そこで皆さん、今後は松山英樹選手のパットを注意深く観察してみて下さい。

すぐに順回転になっていますが、とても敏感に傾斜や芝の状態の影響を受けていることが分かると思います。

だから、読みとタッチが完璧に決まらないと入らないのです。

それに対して、タイガー・ウッズ選手のように、「 トントン 」と「 小さく2~3バウンド 」している選手は、多少ライン読みがアバウトでもカップに入っていることが分かると思います。

つまり松山英樹選手は、ラインの読みやタッチの問題ではなく、順回転の仕方に問題があると分析しています。

 

今回のまとめ

「 パットは順回転 」という固定観念にとらわれすぎないように、少し違う考え方があることを説明しました。

大事なことは、パットに限らず、ゴルフに対しての考え方を柔軟にしたほうが、自分に合うプレースタイルが見えてくるはずなのです。

自分の目と感覚をもっと信用して、ゴルフを楽しんで下さい。

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