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スコアアップを目指すゴルファーに贈る最善のアドバイス! そろそろ長尺やめませんか!?

time 2018/10/09

スコアアップを目指すゴルファーに贈る最善のアドバイス! そろそろ長尺やめませんか!?

ゴルフは楽しいスポーツですが、その中でもスコアアップと飛距離アップを目指していくことが、その楽しさの中心になっていると思います。

しかしこのスコアップと飛距離アップの達成は、なかなか同時に進むものではありません。

それどころか多くのゴルファーにとっては、どちらかを犠牲にしないと、その道を順調に進むことが難しくなってしまうものです。

はたして皆さんは、スコアアップ派ですか?それとも飛距離アップ派ですか?

そこで今回は、スコアアップ派に向けた最善のアドバイスを贈りたいと思います。

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スコアアップへの道を順調に進むためには…

アマチュアゴルファーが順調にスコアアップを重ねるためには、あまり完璧主義には走らずに、ある程度の割り切った考え方が必要になります。

全てのクラブを完璧に使いこなす、ドライバーの飛距離を追求する、ということよりも、信頼できる曲がらないドライバーを選び、その他に得意なクラブを2本~3本作り、そのクラブを中心にしてコースを攻略していくことが、スコアアップには非常に効果を発揮することになります。

そしてスコアアップの過程の中で、徐々に得意クラブの本数を増やし、飛距離も伸ばして行けるなら、多くの壁にぶつからずに順調にレベルアップの道を進むことができるでしょう。

 

スコアアップにはドライバー選びが重要

そこで最も重要になってくるのがドライバー選びです。

これまでにも【 ドライバーの選び方 】にて、自分に適したドライバーの選び方について説明してきましたが、皆さんは信頼できるドライバーを手にすることができていますか?

練習場で多く見かけるのが、飛距離と精度の両方を狙って、最新の長尺ドライバーを使いこなそうと奮闘しているゴルファーの姿です。

最近メーカーから発売されてくるドライバーは、45インチ以上の長尺ドライバーばかりなので、その選択肢は限られてしまいますが、はたして皆さんはそのドライバーで大丈夫なのでしょうか?

 

スライスに悩む友人の例

先日、遠方の友人のラウンドに同行する機会がありました。

その友人は以前、100を切ることにも苦労していましたが、練習場でアドバイスする機会があったので、友人のスイングの問題点を僕の理論に従って改善してもらいました。

その結果、自分にはゴルフセンスがないかもしれないと悩んでいたものが、実は本人も驚くほどのゴルフセンスを持っていて、あっと言う間に90の壁を突破して80台の中盤までスコアアップに成功。

その友人は非常に研究心旺盛なので、あらゆるゴルフ理論を試していたのですが、全てが空回りになっていたものを、一旦頭の中から消し去ってもらい、彼に必要な理論だけを投入したことが成功につながりました。

しかし問題はそこからです。

ラウンド中に、以前から悩んでいたスライス病が治らないのです。

何度か練習場でアドバイスする機会があったので、ドライバーのスイング改善と、鉛を使ってスライスしづらいクラブセッティングを施した結果、練習場ではスライスをほぼ解消することができました。

ところがラウンドでは相変わらずのスライス病を発症。

スライスだけでなく、左方向に「 テンプラ 」状態のボールも出てしまうそうです。

その後も彼は、スライスしないようなドライバーに買い替えて対策を続けても、相変わらずラウンドではスライス病から抜け出せずにいました。

本人は「 これはメンタルの問題か… 」と半分諦めの状態。

そこで、実際のラウンドではどのようなスイングになっているのかをチェックするために、遠方から来てもらい、ラウンドに同行する機会を作ってもらいました。

現在の彼のドライバーは、45.5インチの最近では標準とも言える長尺ドライバー。

練習場ではほぼストレートの球筋で、230~240ヤードを連発しているそうです。

ところが同行したラウンドでは、スタートホールからあわやOBというほど右に曲がり、飛距離も200ヤード程度。

2番ホールでは早速、風にも流されて右にOBです。

またしても、いつもの展開…。

そこでスマホのスロー動画でスイングをチェックし、ラウンドしながらスイングの修正を試みることにしました。

そこで分かったことが、大きな問題点が3点あること。

 

① スイング軌道の中で、クラブの長さに見合うだけのスペースがなかった

➥ アイアンとユーティリティを得意とする友人は、本来は「 タテ振り 」のスイングが自分には合っているはず。

ところが、長尺ドライバーに合わせるために、懸命に「 ヨコ振り 」のスイングをしているのですが、コース上では力みで身体が突っ込んでいて、長尺ドライバーを振れるだけのスペースが無くなっていました。

そのために、ヒールに当たって右方向に行くか、ヒールの上部に当たって左方向に「 テンプラ 」状態になっていました。

このように「 タテ振り 」が得意な人に対して、「 ヨコ振り 」を強いることは、本人にはかなり違和感があり、克服するためには相当な練習量が必要になるでしょう。

しかしこの友人は、ラウンド数は年間25ラウンドほどですが、練習は月に1~2回程度しかできていないのです。

これでは「 ヨコ振り 」をマスターすることは難しいですね。

 

② シャフトのトルクが大きすぎる

➥ 友人の長尺ドライバーは、非常に軽量のドライバーで、シャフトのトルクが6.0もありました。

もしロボットが打ったなら、シャフトのしなりをうまく使って、飛距離が伸びそうなセッティングなのですが、人間が打つ場合はそんなに甘くはありません。

「ヨコ振り」をする友人のフルスイングに対して、トルクの大きさが悪さをしてしまい、クラブヘッドがトゥダウンの状態になっていました。

 

③『 ゆるゆるグリップ 』の弊害

➥ その友人は飛距離を伸ばすためには、長尺ドライバーと『 ゆるゆるグリップ 』の組み合わせが効果的だという、ゴルフ界の悪しき定説を信じていました。

しかし、【『 ゆるゆるグリップ 』の落とし穴 】で説明したように、プロとアマチュアでは、『 ゆるゆるグリップ 』の本質が全く違います。

友人の場合は、『 ゆるゆるグリップ 』を意識することで、手首も「 ゆるゆる 」になり、スイング中に手首がトゥダウンの方向に伸びていて、クラブヘッドがスイング軌道よりも下側に外れやすい状態になっていました。

 

その他にも細かな問題点はありますが、大きな問題点はこの3点です。

この3点を考えただけでも、スライスするのは当たり前ですね。

そこで② の問題点は、代用品が無かったのでそのままにして、① と③ の問題点をラウンド中に修正してもらいました。

その結果、非常にバランスのよいスイングになったのですが、そのスイングとドライバーのマッチングが今一つの状態なので、そのラウンドが終わるまでには満足できるレベルまでには到達しませんでした。

もう少し重量が重く、トルクの少ないシャフトならば、② の問題点もクリアされて、今度こそラウンドでもスライス病が少しは快方に向かうことでしょう。

 

今回のアドバイス

今回の友人のような症例は、多くのゴルファーにも当てはまっていると思います。

そんな皆さんに贈る最善のアドバイスは、『 そろそろ長尺ドライバーをやめませんか!? 』です。

短尺ドライバー 】のコーナーで、短尺ドライバーのメリットと製作にあたってのコツを説明していますが、今のところ長尺ドライバーに対して劣っている点が見つかりません。

是非一度は試して欲しいと思います。

 

今回の友人にも、ラウンド中に短尺ドライバーを1回試してもらいましたが、なにも練習せずに打ったのに、一発でその日の彼の「 今日イチ 」のボールを打つことができました。

それでも彼は長尺信者なので、「 短尺では飛ばないから… 」と言うのです。

しかし彼は、日頃のラウンドでも45.5インチの長尺ドライバーで本来の飛距離が出ずに大きく曲がっているので、ラウンドの途中から43インチのスプーンに持ち変えて200ヤード程度のショットを打つ、というパターンを繰り返しているそうです。

ところが「 タテ振り 」が得意な彼は、40インチの21°のユーティリティでは210ヤード以上も飛ばしていました。

これは明らかに矛盾する現象です。

そんな彼なら、単純に短尺ドライバーにするだけで、スイング軌道は得意な「 タテ振り 」になるので、その効果は明白。

たとえコースで220ヤードしか飛ばないとしても、OBを打たないドライバーのほうがスコアアップに有利なのは間違いありません。

そろそろこの友人だけでなく、多くのゴルファーも、長ければ長いほどヘッドスピードが上がって飛距離が伸びる、という机上の空論に見切りをつけて、正しい運動エネルギー理論のもと、本当の飛距離アップを目指して欲しいと思います。

その方法なら、もっとスコアアップが順調に進むはず。

 

なお今回の内容を引き継いで、それでもなお長尺ドライバーを諦めきれない人に、実際のラウンドで長尺ドライバーを打ちこなすためのアドバイスを【 こちら 】で説明しています。

そちらもご覧下さい。

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