【 その1 】に続いて、最新ドライバーの試打インプレッションを紹介します。
今回は、テーラーメイドのステルス グローレ プラスです。
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軽量ヘッドには長所と短所があった!
【 失敗しない最新モデルの選び方!! 】でも説明していますが、今回のテーラーメイド ステルス グローレ プラスには、「 もしかしたら… 」と密かに期待していました。
ヘッドの剛性があまり強固ではなく、ヘッド全体で「 ハジキ感 」を味わえるドライバーヘッドならば、ヘッドスピード45m/s以下の一般的なアマチュアゴルファーにとって、飛距離性能が高く、コントロール性も高い、打ちやすいドライバーが出来上がるかもしれないと予想していました。
ところがヘッド剛性があまり強固ではないアベレージゴルファー向けのヘッドは、どれもスリーブ仕様ではなく、シャフト接着方式のモデルばかりであり、その装着されているシャフトはどれも軽すぎて、長すぎて、柔らかすぎるものばかり。
そんな中で今年発売されたステルス グローレ プラスは、待望のスリーブ仕様になったので、是非一度、シャフトを打ちやすい物に変えてテストしてみたいと思っていましたが、その計画が今回実現しました。
テーラーメイド ステルス グローレ プラスの試打インプレッション
ヘッドの種類はメーカーからロフト角9.5°と10.5°が用意されていますが、今回選んだのは10.5°です。
一般的にはステルス グローレ プラスのようなアベレージゴルファー向けのヘッドは、表示ロフトよりもリアルロフトはかなり大きくなっていますが、テーラーメイドの場合、アベレージモデルとレディスモデルであっても、表示ロフトとリアルロフトの差が少ないのが慣例なので、10.5°でもボールが上がりすぎることはないと予想しました。
試打したシャフトは、【 その1 】と同じ、ミツビシのディアマナ GT50 Sフレックスの45.25インチです。
その他の試打環境は【 その1 】と同じです。
■ インプレッション
一発目からやや高めの中弾道で、綺麗なストレートボールが飛んで行きました。
ドロー系でも、フェード系でもなく、見事なストレートボールで、曲がる要素がないくらいに真っすぐ飛んで行きます。
打つ前のイメージでは、もっとボールが捕まりすぎるのかと思っていましたが、そんなクセは感じられません。
試打を担当したのはいつも通り僕の奥さんですが、傍目からは、シャフトとの相性もよく、とても打ちやすそうに見えました。
ただし、何球打っても「 凄い飛び 」は出ずに、「 安定したそこそこの飛び 」が続く、という印象です。
本人の印象では、「 打ちやすいけれど、ヘッドが軽い 」らしく、打感もステルス シリーズよりも「 少しぼやけている 」そうです。
【 その1 】で一番好印象だったステルス2 プラスと比較すると、打ちやすさは互角で、弾道も似ていますが、キャリーは5ヤード劣っていました。
ステルス2と同じシャフトなのですが、おそらくクラブ重量は5g以上軽いので、その分だけボールにパワーが伝わらないように見えました。
「 軽いクラブの方が速く振れて、その分だけ飛距離が伸びる 」という意見がありますが、現実はそんなに甘くはないと思います。
我が家の場合は『 重・短・小ドライバー 』で、重いクラブの破壊力を実感していて、そして軽すぎるクラブが飛ばないことは実証済み。
ただしヘッド自体の性能はとてもよさそうなので、5gくらい重いシャフトと組み合わせれば、もっと飛距離性能を引き出せるのかもしれませんが、残念ながら今回の試打会の中では時間不足で試していません。
今回のまとめ
密かに大きな期待を持っていたステルス グローレ プラス。
予想通りに素性はよかったのですが、軽量モデルらしい弱点も確認できました。
もし機会があれば、「 もっと重いシャフトとの組み合わせで、その弱点を補う 」という点を試してみたいと思います。
そしてヘッド自体の完成度はかなり高いので、柔らかくて長いシャフトのしなりをうまく使えるタイプの人ならば、もっと性能を引き出せるはずです。