テーラーメイドから最近ミニドライバーが発売されて、気になっている人も多いと思います。
そこで今回は、話題のミニドライバーを実際に試してみたので、その特徴などを報告します。
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300 ミニドライバーはこんなクラブだ!
大型ヘッドの長尺ドライバーにはいつまで経っても馴染めずに、どうしたものかと悩んでいる人も多いと思います。
なにもそんなに大きくて長いドライバーばかりでなくても…。
そんな人に向けてこのブログでは、【 短尺ドライバー 】の中で、いろんなタイプの小型ヘッドの短尺ドライバーについての情報を提供しています。
そこで最近になってようやくテーラーメイドから、300ccの超小型ヘッドの短尺ドライバーが発売されました。
その名も、300 ミニドライバー。
過去にもテーラーメイドからは、エアロバーナー ミニドライバーやSLDR ミニドライバーが発売されていましたが、残念ながら国内モデルの設定はなく、2019年にようやくオリジナルワン ドライバーが国内販売されましたが、こちらはカスタム専用モデルだったので、あまり話題にはなりませんでした。
そこで満を持したかのように販売された今回の300 ミニドライバーは、はたしてどんなドライバーなのか!?
このドライバーを友人が購入し、自分用にリシャフトしてセッティングを進めているので、その内容を紹介します。
テーラーメイド 300 ミニドライバーのスペック
■ ヘッドデータ
ヘッド体積 : 307cc
ロフト角 : 11.5°
ヘッド重量 : 約216g
■ シャフトデータ
シャフト : ツアーAD PT-6
シャフト長さ : 44インチ
フレックス : S
シャフト重量 : 約63g
トルク : 3.5
■ クラブデータ
総重量 : 339g
ヘッドバランス : D3
グリップ : イオミック スティッキー・ジャンボ 5.5 約65g
● 300 ミニドライバーの特徴
この300 ミニトライバーは307ccのサイズで、フェアウェイウッドを大きくしたようなシャローな形状です。
過去のモデルであるSLDR ミニドライバーは260cc、エアロバーナー ミニドライバーは253cc、オリジナルワン ドライバーは275ccのサイズになっていましたが、今回は307ccまで大きくなりました。
しかし大きくなったと言っても、通常の460ccの大型ヘッドと比べればかなり小さく、しかもフェース面の高さが少ないので、ティアップを低めにしないとプレッシャーを感じる人もいるはずです。
ちなみにこのようなフェアウェイウッド型のシャローな形状になった理由は、この300 ミニドライバーでセカンドショットを打つことを想定しているからです。
● クラブセッティングの経緯
このクラブは、友人がUSモデルを購入しました。
その理由はかなり安価になることと、日本仕様のシャフトは友人には合わないことが最初から分かっていたからです。
合わないと分かっているシャフトよりも、「 もしかしたら使えるかも… 」との思いで、アルディラが装着されている仕様を購入しました。
そのアルディラのシャフトはなかなかよい感触で、僕の奥さんも打ってみたところ、かなりよいボールが打てていました。
ただし友人には少し合わなかったようで、自分の手持ちのシャフトの中から選択したのが今回のシャフト、ツアーAD PT-6です。
実は友人は別にもテーラーメイドのドライバーを所有していて、ギアマニアなので、数多くのスリーブ付きシャフトを所有していました。
その数ある手持ちのシャフトを、300 ミニドライバーに合わせてバットカットして短尺化するだけで、次々と何本も試すことができるわけです。
その中で最もフィットしたのがツアーAD PT-6のSフレックスでした。
このドライバーはつかまり具合がよいので、左に引っ掛からないようにと、そして本人のクセに合わせて対処したのが、今回のジャンボサイズのグリップです。
この仕様も僕の奥さんが試打してみましたが、少しつかまり不足になりましたが、それでもまずまずのフィーリングはキープしていました。
● 300ミニドライバーを打ってみた感想
まずは肝心の飛距離性能を評価すると、けして飛ばないことはありませんが、いたって普通のレベルです。
これは僕の奥さんが打っても、持ち主である友人が打っても同じ評価です。
ボールの高さは中弾道。
方向安定性は短尺なので、当然大きく曲がることはなく安定しています。
しかし正直なところ、この程度の飛距離と方向安定性ならば、【 短尺ドライバー 】の中で紹介している、自作した数々の短尺トライバーの方が上だと思います。
友人は実際にコースでも使用しましたが、大型ヘッドの長尺ドライバーよりも安定していて、一発の飛距離は劣るものの平均飛距離では勝っていたそうです。
● 300ミニドライバーの総合評価
期待値が高かったので、少し低評価になります。
その原因は、「 割り切り不足 」だと思います。
もしセカンドショットを想定しなければ、もっとディープな形状になったはずで、そのほうがテーラーメイドの最新技術を生かせたと思います。
おそらく本来がプロ向けのモデルなので、セカンドショットも考慮したのだと思いますが、もしアマチュア向けだと割り切って、セカンドショットを考慮せずに設計していたのなら、もっと打ちやすくなって飛距離性能も上がったはずです。
これまでに多くの小型ヘッドの短尺ドライバーを製作してきた経験から希望することは、各メーカーの最新技術で、350cc ~ 400ccの小型ヘッドを製作してくれることです。
【 超小型ヘッドのドライバーを試してみました!! 】で紹介したように、小型ヘッドが好みで、慣れているはずの僕の奥さんでも、290ccのナイキフォージドスチール ドライバーでは安定性不足を感じていたので、小型ヘッドに慣れていない人には、もうすこし大きいヘッドのほうが馴染みやすく、そのメリットを感じることができるはずです。