2024/11/24
100の壁を打ち破るヒントとして、【 スコア100切りの秘訣 考え方と戦略を整理すればスコアは勝手についてくる! 】の中で、① 情報量を限定する、② 100切り専用の戦略を練る、の2つを説明しました。
今回は、③ 戦略に従って練習とラウンドを重ねることについて説明します。
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100切りを確実に達成するためのプラン
③ 戦略に従って練習とラウンドを重ねる
少ない練習量でもすぐに100を切るためには、余計な情報と無駄な練習を省くことが重要です。
ここまでに ① 情報量を限定して、② 100切り専用の戦略を練ってきました。
次はいよいよその戦略に従って、練習では使用するクラブを絞り、自分の得意クラブを作って、そのクラブを生かしながらラウンド進めることが100切りの近道。
★ 使用するクラブを選択
ゴルフバックに入れられるゴルフクラブの本数は14本ですが、100を切るためにはカップインまでの戦略を考えて、使用するクラブの本数を絞ってプレーしたほうが、効率的に、そして簡単に目的の達成に近づけます。
練習効率を上げるためにも、14本を万遍なく練習するよりも、クラブの選択を絞って集中的に練習するほうが、少ない練習時間でも有効に成果を上げることが出来るはず。
そこでまず、どのようにクラブ選択を絞るべきなのかを、100切りを目指すゴルファーが行うべきプレー内容に合わせて考えてみましょう。
『 ロングホール 』
● ティショット
ダブルボギーが自分にとってのパーとして考えられるなら、パーオンは狙う必要がないので、力まずにリラックスしてティショットをして下さい。
飛ばしたいという欲は捨てて、OB連発を避けることを最優先に、飛距離を追求せずに確実性を上げましょう。
どうしても飛距離を追求したい人も、まずは確実に100を切ってから、そこでようやく飛距離アップに取り組むべきです。
もしドライバーが苦手な人ならば、100を切るまでは3番ウッドのティショットでも十分です。
※ドライバーショットを向上させるためには、【 ドライバーショット上達へのヒントを紹介します 】を参考にして下さい。
● セカンドショット
必ず守って欲しいことが、ロフト角20°以下のクラブは使わないこと!
お勧めは23~24°のユーティリティですが、7~9番ウッドでもOK。
100切りを目指すゴルファーにとっては、たとえ15°と23°のロフト角の差があっても、実際のコース上の平均飛距離はそれほど差が出ないものです。
それならば、より簡単で確実な23°を選択しましょう。
※ ラフから打つ場合はアイアンではなく、残り距離に関係なく27°前後のユーティリティを選択して下さい。
ラフからのショットは【 ラフからの打ち方は「ラフ専用クラブ」を使えばとても簡単! これで夏ラフも怖くない! 】を参考にして下さい。
● サードショット
グリーンまでの距離が多く残っている場合は、23~24°のユーティリティを選択。
残りの距離が短い場合にだけ、その距離に合わせたアイアンを選択しましょう。
※ ここでもラフからの場合は、27°のユーティリティを優先的に選択して下さい。
7番アイアン以上の距離なら、27°のユーティリティで距離をコントロールして対応します。
9番アイアン以下の距離の場合だけアイアンを選択して下さい。
● アプローチショット
勿論サードショットでパーオンしていれば、アプローチショットは必要ありませんが、そんなことが可能な腕前なら、100切りはすでに達成しているはず。
この場面で想定されるボールの位置は、グリーン周りの様々なケースが考えられますが、一番プレーを簡単にするためのクラブ選択は、その名の通りアプローチウェッジで、打ち方はピッチエンドランを選択しましょう。
アイアンセットに入っているアプローチウェッジがお勧めですが、単品ウェッジなら50~52°になります。
それ以上に大きなロフト角になると、それなりの技術がないとフェース面からボールが滑りやすくなり、飛んだり飛ばなかったりで距離がバラつき、逆にプレーが難しくなります。
ロフト角の大きいサンドウェッジでロブショット…な考え方は絶対にNG!
バウンス角も少ないほうが、確実にヘッドの抜けがよくなるので、その点を考えてもサンドウェッジではなく、アプローチウェッジを選択しましょう。
100切りを確実に達成するためには、スピンをかけて一か八かの「 ベタピン 」を狙うよりも、ある程度のランを容認しながら確実にグリーンに乗せておくほうが、結果的にはスコア短縮につながります。
また、アプローチショットの場面の中でも、グリーンまでの距離が近く、ボールを転がせる状況なら、迷わずに27°のユーティリティでのランニングアプローチを選択して下さい。
この攻め方を覚えれば、100切りは一気に近づきますよ。
ランニングアプローチについては、【 失敗しないランニングアプローチの方法 「ユーコロ」でプロ並みにピンを狙おう! 】を参考にして下さい。
※ アプローチショット全体に関しては、【 アプローチショットを簡単にするヒントを紹介します 】を参考にして下さい。
● パッティング
パッティングも「入れたい」という自分の欲との戦いです。
むやみに強気でカップを狙わずに、距離感を合わせることを最優先。
もしもパーオンやボギーオンに成功した場合、ダブルボギーでもOKと考えれば、3パットでも十分なので、リラックスして確実にカップに近づけて下さい。
※ パッティングを上達させるコツは、【 パッティングが上達するヒントを紹介します 】を参考にして下さい。
◆ ロングホールのまとめ
とにかく必ず守るべきは「 急がば回れ 」の精神で、飛距離への欲望を捨てて、林などの障害物では確実に横に出し、常に最も確実なクラブを選択し続けること。
欲を出し始めるのは100を切ってからにしましょう。
ここまで説明したプラン通りにプレー出来るなら、大叩きのホールはなくなり、確実に100切りに近づいています。
もし「 チョロ 」をしてしまい、想定以上の打数を打ってしまった場合でも、けして「 取り返す! 」という意識は持たずに、平常心を保ってプレーを続けるだけでOKです。
『 ミドルホール 』
● ティショット
基本的にはロングホールと同じ考え方で臨みましょう。
注意すべきは、距離の短いミドルホールです。
距離が短いホールほど、ティショットの落とし所に罠が多く潜んでいます。
その罠にかからないように、状況によっては3番ウッドだけでなく、もっと短いクラブの選択も考えて下さい。
100切りのためにはボギーオンでも十分なので、「 急がば回れ 」をお忘れなく!
● セカンドショット
ミドルホールのセカンドショットは、グリーンを狙うのか手前に刻むべきなのかの判断が難しいところ。
正しいクラブ選択のコツは、自分の各クラブのキャリーの飛距離とグリーンセンターの距離を合わせることです。
「 カップの手前から攻める! 」というセオリーがありますが、その攻め方が適合するのはスコア80以下のレベルです。
100切りを目指すには、手前からの意識で打ったものの、ショートしてバンカーに入れてしまうよりも、バンカーを確実に飛び越えるクラブ選択が大事なのです。
プロのトーナメントのようにグリーンは硬くも速くもないので、たとえグリーン奥からのパッティングになっても問題ありません。
もしグリーン奥にバンカーやOBゾーンがある場合には、安全を優先してグリーンセンターを狙わずに、グリーン手前のバンカーに入らない距離まで刻むという方法も考えましょう。
そこからアプローチショットでボギーオン出来れば十分です。
避けるべきはトリプルボギー以上の大叩き。
ラフからのセカンドショットの場合は、ロングホールと同様に27°のユーティリティを選択します。
残り距離が9番アイアン以下の場合にだけ、その距離に合わせたアイアンを選択します。
● アプローチショット
ロングホールの場合と同様に、アプローチウェッジのピッチエンドランと、27°のユーティリティを使ったランニングアプローチでプレーを組み立てて下さい。
● パッティング
ロングホールと同様に、余計な欲は捨てて、確実にカップに近づきましょう。
◆ ミドルホールのまとめ
ミドルホールも「 急がば回れ 」の精神を忘れずに!
『 ショートホール 』
● ティショット
ショートホールのワンオン率が50%近くになれば、100切りはとても簡単になります。
しかし現実には、皆さんの年間平均ワンオン率は20~30程度のはずです。
もしそれ以下なら、100を切ることは難しくなります。
ショートホールのグリーン周りは、ロングホールとミドルホールよりも罠が多いので、大叩きの危険性が非常に高くなります。
どんなにピンから遠くてもよしとして、出来る限りワンオン率を上げる努力が必要です。
ワンオン率を上げる秘訣は、どんな条件であってもグリーンセンターを狙い続けること。
風を計算しながら、絶対にバンカーを避けて、グリーンセンターを狙って下さい。
※ ショーホールのティショットの考え方は、【 スコアアップの重要なカギはショートホールの攻略! 考え方と練習内容を考えてみませんか!? 】と、【 アイアンのティショットを極めてスコアアップ! 注意するべきポイントは…!? 】を参考にして下さい。
● アプローチショット
ショートホールでグリーンを外した場合は、ロングホールとミドルホールよりも、グリーン周りの起伏は大きい傾向なので、その分だけ難しくなります。
ピンに寄せることよりも、確実にグリーンに乗せることを優先してプレーしましょう。
● パッティング
ショートホールのグリーンは、面積が大きかったり、起伏が大きい場合が多いので、もしワンオンした場合は、手堅く3パットでOKと考えて、カップへの戦略を考えましょう。
せっかくワンオンしたのに、4パットは避けたいですね。
◆ ショートホールのまとめ
皆さんのスコアカードを確認して下さい。
ショートホール4回の合計スコアは、ダブルボギー×4ホールの8オーバーに収まっていますか?
おそらく100を切れない人は、10オーバー以上になっているケースが多いはず。
もし4ホール全てでワンオンすれば、そこから全て3パットだとしても、ボギー×4の4オーバーに収まります。
無欲でパーパットが決まることもあるでしょう。
大叩きのリスクがありながら、スコア短縮のチャンスでもあるショートホール。
出来る限りワンオン率を上げることを目指しましょう。
以上のプランが、100切りを確実に成功させるためのプレー戦略とクラブ選択の考え方です。
選択したクラブに絞って練習を重ねる
★ 選択したクラブと練習内容を確認● ロングホールとミドルホールのティショット用クラブ
・ドライバーか3番ウッド。
● ショートホールのティショット用クラブ
・9~7番アイアン。
・距離が長いホールは、その距離に適したウッド系のクラブをチョイス。
100切りを目指す人には、6番アイアン以上は少し難しくなるので、ウッド系でカバーしたほうがよいと思います。
● セカンドショット用クラブ
・20°以上のロフトのウッド系クラブで、お勧めは23°のユーティリティ。
・ラフからは27°のユーティリティ。
・アイアンは7番以下だけで十分です。
実際にコースのセカンドショットでアイアンを使う回数は、イメージよりも少ないことに気づきましょう。
● アプローチショット用クラブ
・100を切るまでは、アプローチウェッジ1本で十分です。
・ランニングアプローチは27°のユーティリティ。
● バンカーショット用クラブ
・バンカーは入れない約束なのですが、入ってしまった場合はサンドウェッジ。
● パッティング用クラブ
・勿論パターです。
以上が選択したクラブです。
あとはプランに従って練習を重ねるのみ!
選択していないクラブは練習する必要はありません。
たとえば、海外メジャー3勝のブルックス・ケプカ選手は、奇数番手のアイアンしか練習しないそうです。
練習内容を絞って、効率のよい練習を重ねて、自分の得意クラブを作って下さい。
ラウンドでは戦略通りにプレーする
ここまでの準備が出来たら、いよいよラウンドで自分の戦略を実行するのみ!
例えばベストスコア85の僕の友人のプレーパターン。
彼はドライバーを打った後は、フェアウェイからでも、ラフからでも常に23°のユーティリティを打ちます。
ロングホールの3打目でも、23°のユーティリティで飛距離をコントロールして使用するほどの大事な1本。
グリーン周りではどんなライからでも、サンドウェッジではなく、アプローチウェッジを使用してグリーンオン。
ショートホールは25%くらいしかワンオンしませんが、確実に2打目でグリーンに乗せて、しっかりとボギーをキープ。
このようなプレー内容でも、うまくハマれば80台、悪くても95くらいのプレーを続けています。
全てのクラブを使い分けなくても、こんな感じのプレーで100切りは簡単に達成出来るのです。
けして実力以上の無理な攻め方はしません。
大事なことは、自分の得意パターンを確立することです。
ゴルフ雑誌などを見れば、あまりにも多くの情報が溢れていますが、100切りのためにはほとんどの情報は必要ありません。
シンプルで確実なプランを実行して、より早く100の壁を打ち破って、次なる90の壁を目指しましょう!