ゴルフをすぐに上達したいと思っている人に、強くお勧めしたいルーティンがあります。
そのルーティンを練習前とラウンドのスタート前に毎回実行してもらえれば、すぐにその効果を実感できると思いますが、それだけでは満足せずに、もっと上を目指して継続的に取り組んでみて下さい。
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スイングの基本がすぐに身につくルーティン
このブログでは、【 理想のスイングを手に入れる方法 その2 】と【 その3 】で、『 両足を閉じて、素振り 』と『 両足を閉じて、ボールを打つ 』ことの重要性を説明しています。
そして【 ラウンド前にお勧めしたいウォーミングアップの方法! 】でも『 両足を閉じて、素振り 』の有効性を説明していますが、皆さんも実際に試してもらえたでしょうか?
試してはみたものの、一度きりで終わっていませんか?
このドリルはとても重要であり効果的なものなので、追加の項目も含めて、今回改めて説明させてもらいます。
練習前にやってほしいルーティン
項目に分けると少し多くなりますが、この全てを練習前に行って下さい。
① ドライバーヘッド側のシャフトを両手で持って、両足を閉じて、素振りをする。
② ドライバーヘッド側のシャフトを左手だけで持って、両足を閉じて、片手の素振りをする。
③ ドライバーヘッド側のシャフトを右手だけで持って、両足を閉じて、片手の素振りをする。
④ もう一度、ドライバーヘッド側のシャフトを両手で持って、両足を閉じて、素振りをする。
⑤ グリップ側を両手で持って、両足を閉じて、素振りをする。
⑥ グリップ側を両手で持って、両足を閉じて、ボールを打つ。
⑦ グリップ側を両手で持って、通常のスタンスで、素振りをする。
⑧ ここでようやくドライバーから練習開始。
ボールを早く打ちたい気持ちは分かりますが、ウォーミングアップを兼ねた重要な項目なので、慌てずにじっくりと行って下さい。
それでは各項目の内容を詳しく説明します。
① ドライバーヘッド側のシャフトを両手で持って、両足を閉じて、素振りをする。
➥ ドライバーのヘッド側のシャフトを両手で持ち、両足を揃えて閉じて、ボールを打つような前傾角を作って構えます。
まずは身体をほぐすことが目的なので、両肩、両肩甲骨を大きく動かすように意識しながら、最初はゆっくりから徐々にスピードを上げて、振って ( 行 き) ⇆ 戻って ( 帰り ) の連続素振りを身体がほぐれるまで行います。
左右対称になるようにイメージして、シャフトの先端 ( グリップ側 ) が、行き ⇆ 帰りで同じルートになるようにスイングして下さい。
② ドライバーヘッド側のシャフトを左手だけで持って、両足を閉じて、片手の素振りをする。
➥ ドライバーのヘッド側のシャフトを左手で持ち、両足を揃えて閉じて、左手だけで素振りを繰り返します。
左の肩甲骨が動くようにしっかりと意識してバックスイングでクラブを上げて、身体の正面で「 ビューン 」と大きな音がするように、ダウンスイングからフォローまで一気にフルパワーで振り抜いて下さい。
左肩甲骨を目一杯動かすように意識すると、「 ビューン 」という音が大きくなり、力強く振れるようになります。
この時に、ボールの位置を意識して、シャフトの先端 ( グリップ側 ) がボールを指すようなスイングプレーンを作りましょう。
そしてこの時同時に、【 スイング改善の特効薬を発見! その1 】と【 その2 】で説明している注意点を、両足を閉じた状態で行って確認して下さい。
③ ドライバーヘッド側のシャフトを右手だけで持って、両足を閉じて、片手で素振りをする。
➥ そのままの体勢で、今度は右手だけで素振りを行います。
右肩甲骨をしっかりと動かしながら、ボールを遠くへ強く投げられるようなトップポジションを作り、そこから「 肩、肘、手元 」の3点の関係が崩れないようにイメージしてフルスイングして下さい。
手首や手先の動きを抑えながら、目指しているスイングプレーンにのせるようにするにはどうすればよいのか?
ここでの動き方がとても重要なので、自分なりに研究してみましょう。
プレーンに乗せながら、力強く振れるようになれば、あとは右肩甲骨をフォロー側まで押し込めるような動きを意識しましょう。
④ もう一度、ドライバーヘッド側のシャフトを両手で持って、両足を閉じて、素振りをする。
➥ そのままの体勢で、両手での素振りをもう一度行います。
最初の①の時よりも、格段に鋭く、そして気持ちよく素振りができるような身体の状態になっていると思います。
自分の身体をスイング軸として、スイング軸が左右に流れないように、体幹を意識しながら、「 マン振り 」の素振りを繰り返して下さい。
ここでは、行き ⇆ 帰りを意識せずに、目標方向に大きく強く振り抜くことを意識しましょう。
⑤ グリップ側を両手で持って、両足を閉じて、素振りをする。
➥ そのままの体勢で、今度はグリップ側を通常通りに持ち、両足を閉じたままフルスイングをします。
カット軌道にならないように気をつけながら、毎回同じスイング軌道を描くように、頑張って「 マン振り 」をして下さい。
このスイングを続けるだけで、体幹が自然に鍛えられていくはずです。
この時に、まずは身体の正面で「ビューン」と大きな音を出し、慣れてきたら、ダウンスイングの中間地点で「ビューン」と大きな音がするようにスイングしてみましょう。
一般的には、フォロー側で音がするようにスイングするように指導されていますが、そうではなく、ダウンスイングでこそ最大パワーがでるように、意識を変えてみて下さい。
⑥ グリップ側を両手で持ち、両足を閉じて、ボールを打つ。
➥ そのままの体勢で、ようやくここからボールを打ち始めます。
ボールの位置は身体の真ん中にして、①~⑤で築き上げてきたスイングでボールを打って下さい。
通常のスタンスで打った時の自分のベストに対して、8割以上のレベルになるような飛距離と弾道の高さを目指して頑張りましょう。
慣れてくれば9割レベルの素晴らしいボールを打つことができるようになります。
この両足を閉じてボールを打つ場合は、下半身が余計な悪い動きをしないので、普段よりも曲がらないボールが打てるはずなのですが、それでもフックやスライスになってしまう場合は、間違いなくスイングに問題がある証拠です。
一般的なゴルフ理論に従ってしまい、下半身リードや体重移動を意識したスイングをしていると、自分では気づかない独特なクセが染みついている可能性が高くなります。
そんなクセをこの機会に見直して、もっとシンプルなスイングへとしっかりと改善していきましょう。
⑦ グリップ側を両手で持って、通常のスタンスで、素振りをする。
➥ ここでようやく通常の素振りを行います。
ここで注意すべきはスイング軌道です。
ここまでの① ~ ⑥で、両足を閉じて、下半身の余計な動きを抑制して作り上げてきたスイングと比較すると、通常のスタンスでは下半身の動きが大きくなるので、スイング軌道が微妙に変わってきます。
それは下半身の動きによって、スイング中の胸の開きと腰の開きのタイミングが、両足を閉じたスイングよりも早くなってしまうからです。
その点を理解して、下半身の動きをコントロールして下さい。
⑧ ようやくドライバーから練習開始
➥ いよいよ通常の練習を開始しますが、その順番は一般的なウェッジからではなく、ドライバーから始めましょう。
なぜなら、アマチュアゴルファーにはドライバーショットが一番重要であり、ラウンドではほぼ全てのコースが、ドライバーのティショットから始まるからです。
身体をほぐす目的は、ここまでの段階で十分に完了しているので、気持ちよくドライバーショットから練習して下さい。
ラウンド前にやってほしいルーティン
今度はラウンド前にお勧めするルーティンです。
基本的には【 ラウンド前にお勧めしたいウォーミングアップの方法! 】の内容通りでよいのですが、その内容の中に今回説明した②と③を加えて下さい。
【 スタート前の5分間でスイングを劇的に改善!! 】では、両足が通常のスタンスとして説明していますが、その点を今回改めて、両足を閉じた状態で行って下さい。
今回のまとめ
今回は、ゴルフが上達したい人にお勧めする、練習前とラウンド前にやって欲しいルーティンを説明しました。
両足を閉じてスイングすることによって得られる効果とメリットは、少し続けてもらうだけで確実に実感できるようになると思います。
そしてスイングに対しての「 新たな気づき 」が生まれるかもしれません。
もしラウンド中に調子が崩れた時には、すぐに両足を閉じて素振りをしてみましょう。
スイング中に身体が流れていないか?
手先だけの小さなスイングになっていないか?
過度のハンドファーストになっていないか?
いろんな問題点が、ラウンド中にすぐに確認することができるので、活用してみて下さい。