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バンカー越えのアプローチショット! 気をつける点は3つだけ!?

time 2020/06/22

バンカー越えのアプローチショット! 気をつける点は3つだけ!?

今回は、バンカー越えのアプローチショットを成功させる秘訣を説明します。

そのショットで気をつける点はたったの3つでOKなので、不要な情報と余計なプレッシャーは捨て去って、もっと簡単にピンに寄せていきましょう!

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余計なことをしなければ、意外に簡単!

グリーン周りのアプローチショットは、スコアメイクのためには非常に重要になりますが、残念ながら多くのゴルファーが苦労しているポイントです。

特にバンカー越えのアプローチとなると、その見た目の状況だけで自らにプレッシャーをかけてしまっている人が多いようですね。

しかしコツさえつかめばそれほど難しいものではないので、是非そのコツをつかんで、もっとゴルフを簡単にしていきましょう!

 

バンカー越えのアプローチショットを成功させる秘訣

注意すべき点を考えだしたら、もちろんキリがないくらいに数多くなりますが、実は本当に必要なことは、大きく分けて3点です。

 

その1 プロの打ち方をマネしないこと!

バンカー越えのアプローチショットだけでなく、アプローチショット全体が難しく感じてしまう原因は、実はプロからのレッスンとアドバイスが皆さんの頭に入っているからなのです。

彼らのレッスンやアドバイスは、プロにとっては有効なのかもしれませんが、残念ながらごく一部を除く、ほとんどのアマチュアゴルファーにとっては、役に立つと言うよりも、かえってゴルフを難しくしてしまう原因になっています。

なぜなら、プロが推奨している打ち方と、アマチュアゴルファーに適している打ち方は、まさに真逆なものなので、参考になる点がとても少ないのです。

したがって、プロの言う通りの難しい打ち方で上達を目指すのか、それとも、アマチュアゴルファーに適した簡単な打ち方でスコアアップを目指すのか、自らの進む道を早めに決めたほうがよいと思います。

もちろんこのブログでは、ゴルフを簡単にすることが目的なので、アマチュアゴルファーに適した簡単な打ち方を強く推奨します。

 

❶ プロの打ち方

オープンスタンスで、フェース面を開いてアドレスして、小さなバックスイングから、クラブヘッドを加速させて、ハンドファーストでインパクトします。

ボールに対してなるべくクリーンに、鋭角にクラブヘッドを入れて、加速したフェース面でボールを切るようにスピンをかけてボールを止めます。

もっとスピンを効かせたい時は、もっとフェース面を開いて、もっとヘッドを加速させるイメージ。

 

❷ アマチュアゴルファーに適した打ち方

スクエアかややクローズドスタンスで、フェース面はスクエアにアドレスして、フォローよりも少し大きなバックスイングから、ヘッドは加速させないように等速か、少し減速するようにコントロールして、ハンドジャストでインパクトします。

ボールの少し手前からソール面を滑らすように、イン側から緩やかにクラブヘッドを入れて、「 フワリ 」とボールを投げるようなイメージで、スピン量よりも「 柔らかい球質 」の効果でボールを止めます。

もっとボールを止めたい時は、もっとクラブヘッドの減速感を出せば、「 フワリ 」と上がったボールは、脱力したように「 ポトリ 」とグリーン上に止まります。

 

プロの打ち方の問題点

ヘッドを加速させることと、ハンドファーストによって、自分の打ちたい距離感よりもボールが強く遠くに飛びやすくなるので、フェース面を大きく開いて飛ばない要素を作る必要があります。

ところが、自分の打ちたい距離感よりも強く振っていることは本能がしっかりと感じているので、プロのように練習を重ねていても、緊張するシーンでは「 ゆるむ 」というミスが反射的に起きやすくなるのです。

そもそもが、ヘッドを加速させればさせるほど、芝とライの抵抗が増えて、少しダフッただけで「 ザックリ 」や「 チャックリ 」が出やすくなります。

この打ち方はスピンの効き具合が重要になりますが、フェース面を開けば開くほどに、フェース面の溝をうまく使えなくなるので、必要以上にクラブやボールに対しての「 スピン性能 」を求めることになります。

プロがプレーするコースは、グリーン面が硬い代わりに、グリーン周りは密度が高い芝を綺麗に刈り揃えてあり、フカフカの絨毯のようにとても打ちやすいので、このような打ち方が成り立つのでしょうか?

 

アマチュアゴルファーに適した打ち方のメリット

ハンドジャストでヘッドを加速させずに、等速か減速させるようにスイングしたほうが、自分が打ちたい距離感を合わせやすいので、わざわざフェース面を開く必要もなく、ボールの高さも十分に出ます。

そして見た目の距離感よりも強く振る必要がないので、「 ゆるむ 」というミスが起きにくくなります。

芝やライに対して、素振りでソール面を滑らせて比較すれば分かりますが、加速、等速、減速では、明らかに減速させるほうが抵抗感は少なくなります。

つまり、ソール面が引っ掛かりづらいので、多少ダフってもショットの内容にはあまり影響が出ません。

打ったボールは、「 柔らかくフワリ 」とした球質なので、スピン量にあまり左右されず、キャリーとランの計算が簡単になります。

つまり、クラブやボールに対する過剰な「 スピン性能 」は必要なくなります。

アマチュアゴルファーがプレーするコースは、グリーン面が柔らかい代わりに、グリーン周りは長さがバラバラな密度の粗い芝なので、プロの打ち方ではとても難しくなってしまうのです。

その点まで理解して、自分に適した打ち方を考えましょう。

 

その2 イン側から低くヘッドを入れる

アプローチショットを簡単にしたければ、とにかく「 イン側から低く! 」です。

クラブヘッドが大きな円弧軌道を作り、イン側から低くボールに向かえば、どんなライからでもナイスショットが可能になります。

注意すべき点は、リーディングエッジから入れるのではなく、ソール面をボールの手前から滑らすように入れること

つまり、軽くダフらすようにソール面から入れて下さい。

ボールの位置は基本が真ん中かボール1個分右ですが、傾斜がある場合はどんな傾斜であっても、もう1個分右にセットしましょう。

ボールの位置が真ん中よりも右になれば、グリップの位置はセンターのままなので、若干のハンドファーストになりますが、その程度ならOKです。

それでは写真でイメージを確認しましょう。

 

写真 1 

この写真は、左上がりのライからのバンカー越えのアプローチショットです。

アプローチショットの場合でも基本的には、【 正しいスイングプレーンを実現するためのコツを説明します! 】と同じで、ダウンスイングで「 シャフトが水平になる時にクラブヘッドがお尻の後ろ側 」になるくらい、イン側からヘッドを低く下ろせるようなスイング軌道を作ります。

この写真の場合はウェッジでシャフトが短いので、クラブヘッドは太腿に重なっていますが、十分にイン側から入れる軌道ができあがっています。

そして、イン側からの軌道が作りやすいように、スタンスは少しクローズドになっています。

 

写真 2

ボールに対して、イン側から低くクラブヘッドが入ろうとしています。

この時はリーディングエッジやフェース面は意識せず、ソール面から入れることしか考えていません。

 

写真 3

ここまでの準備がうまくできたので、ボールの先の芝を飛ばしながら、イメージ通りのキャリーボールを打つことに成功しました。

 

アプローチを失敗する理由

アプローチショットが苦手な人に共通しているのは、バックスイングで右肘がすぐに曲がる、腕が「 ガチガチ 」なのにグリップが「 ゆるゆる 」、アウト側の上からクラブヘッドが入る、リーディングエッジから入れる意識、の4点です。

この4点が全て揃っていたのなら、いくら練習を重ねてもアプローチショットは難しく感じてしまうはず。

すぐに改善しましょう。

 

その3 距離感の計算方法

バンカー越えのアプローチショットは打ちたいキャリーの設定が非常に重要になります。

たとえば上の写真の場合、ピンまでの距離は30ヤード、バンカーを越えてグリーンに乗るまでの距離は15ヤード。

さてこの場合、皆さんは何ヤードのキャリー設定でボールを打ちますか?

「 グリーンに乗ってからピンまでの距離の中間くらい、つまり22~23ヤードでいいかな 」…ではNGですよ。

それだと少しのミスでボールが15ヤードも飛ばなくなり、下手をするとバンカーに入ってしまうことになります。

この場合の最重要課題は「 必ずバンカーを越えること 」なので、多少打ち損じても大丈夫なように、もっと正確に安全なキャリー計算をしましょう。

まずはバンカーを越えてグリーンに乗るまでの15ヤードを基準にして、ラフで食われてしまうことを想定して+5ヤード、左上がりでボールが高く上がる分だけ飛ばないことを想定して+5ヤードを加えて、これで合計25ヤード。

これでやっと、この状況の中で間違いなくグリーンまで届くキャリー設定が出来上がりました。

しかしピンまではまだ15ヤードの距離が残されているので、もう少しピンに近づけたいですね。

そこでもう+5ヤードを加えて、合計30ヤードのキャリー設定で打てば、多少失敗してもバンカーは確実に越えられるし、予想よりもうまく打てたとしてもピンを大きくオーバーすることはありません。

おそらくピンにピッタリと寄っていくはずです。

このように、ラフとライの状態で飛ばなくなることまで想定して、しっかりとした根拠でキャリーの量を設定しましょう。

アマチュアゴルファーの場合は、このような状況で練習を重ねることができないので、プロのように「 どこに落として、どのように転がるのか 」などとあまり細かいことは考えずに、安全第一のキャリー設定で臨みましょう。

 

今回のまとめ

アマチュアゴルファーは誰もが知らず知らずのうちに、テレビや雑誌でのプロのアプローチショットの打ち方が頭に入っているものです。

ソールがよく抜けるようにフェースを開く、オープンスタンスに沿ってヘッドをアウトから入れる、ハンドファーストでインパクト、ヘッドを加速させてインパクト、バウンス角が芝に刺さりにくくする、ボールを上げたい時はボールを左に置く、左足下がりはカットにヘッドを入れる、膝を使ってボールを運ぶ、etcと、このような情報が皆さんの頭の中に植えつけられているはずなのですが、本当に残念なことですが、それらを全て忘れ去ってアプローチショットを考えたほうが、格段に簡単なアプローチショットが打てるようになります。

そしてソール形状への考え方も変わります。

プロとはコース環境も練習環境も違い、狙うべきショットの精度も違います。

そんな違いの中で同じように打とうとする必要はなく、もっとシンプルにそして合理的にアプローチショットを考えたほうが、逆によい結果が生まれるものです。

 

…そして不思議なことですが、世界のトップクラスは、今回説明したような「 アマチュアゴルファーに適した打ち方 」をしている選手が多いのです…。

 

今回の内容は、【 アプローチの打ち方 】の中で多角的に説明してあるので、そちらも参考にしてください。

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