ゴルフは難しいスポーツと思われていますが、クラブを正しく振ることができれば、もっと簡単なスポーツへと変えることができます。
ゴルフが上手い人と、苦手な人のスイングの違いを正しく理解すれば、今までうまくいかなかった謎が解けて、ゴルフは一気に簡単になっていくでしょう。
今回はその点について説明します。
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正しいクラブの通り道をつかめ!
「 ゴルフは難しい 」と感じている人が多いと思いますが、その理由は簡単で、ただ単にクラブの通り道が間違っていたのです。
スイングの形などの細かい点ではなく、単純にクラブを正しい通り道で動かせばよかったのです。
クラブが正しい通り道を通せるようになれば、ゴルフがどんどん簡単なスポーツへ変わっていくので、しっかりとその正しい道筋をつかんで下さい。
正しいクラブの通り道とは!?
多くのゴルフアーが「 スイング軌道 」について漠然と理解しているはずなのに、実際にその通りにクラブを振れている人はごく僅か。
頭の中では理解しているつもりでも、どのようにクラブを操作すればよいのか、どのように身体を動かせばよいのか、その点がいつまで経ってもつかめないのではないでしょうか。
一般的なゴルフレッスンの内容は、細かい身体の動きを難しい言葉で説明していますが、その内容は驚くほど抽象的で、核心を突くものではありません。
クラブの正しい動きを説明してくれる人がいないのです。
つまり我々アマチュアゴルファーにとって、本当に知りたい内容が示されていなかったのです。
もっと簡単で核心を突くようなポイントはないものか、いろんなゴルファーのスイングをチェックすると、単純な法則が見つかりました。
それが『 正しいクラブの通り道 』なのです。
■ 皆さんは道に迷っている!…かも
次の写真①と②を見て下さい。
➀
②
僕の友人でベストスコア85の腕前ながら、ドライバーを苦手としています。
そこでスイングを確認してみると、苦手なのは当然だというポイントが見つかりました。
➀はダウンスイングのインパクト前の写真ですが、クラブヘッドの位置がとても上空を通っていて、なおかつフェース面が大きく開いています。
左腕とシャフトが一直線になるこのポイントが、クラブのリリースポイントになり、インパクトに向けて準備万端にしておきたいポイントです。
ところがインパクト直前なのにこの状態では、ボールまでの僅かな時間でクラブヘッドを一気に下ろし、なおかつフェース面をボールに向けなければなりません。
つまりこの状態では、まだ全然インパクトへの準備が整っていないのです。
②ではなんとかインパクトすることができましたが、ボールは左側に低く飛び出して、その後にスライスしていきました。
この写真の1打はなんとかコース内にボールを打つことができましたが、このスイングのままでは、少しタイミングが乱れるだけで、ヒールに当たって左へのテンプラか、右に大きくスライスする状態になってしまうばかりで、その結果として「 ドライバーが苦手 」となるわけです。
次の写真③と④も僕の友人で、ベストスコア83なのに、やはりドライバーが苦手。
③
④
➀②と③④を比較すれば分かるように、二人のスイングの形は大きく違うのに、クラブの通り道は全く一緒で、二人の悩み具合と打ち出されたボールの特徴も全く同じ。
つまり彼らのドライバーショットの成否は、インパクト直前のごく僅かな時間の中でのクラブ操作の具合にかかっているだけなのです。
本人たちの自覚以上に、小手先の起用な操作でボールに当てているだけなので、精度は低いし、飛距離も不十分になるわけです。
そんな状態では、ゴルフが難しく感じてしまうのは仕方ないでしょう。
そしてこの状態は、多くのゴルファーにも当てはまっています。
程度の差こそあれ、同じようなクラブヘッドの軌道になっていて、必然的にインパクト直前の細かな難しい操作が必要になります。
■ 道に迷わない通り道とは!?
それではどのような道を通ればよいのか?
⑤
⑥
⑤と⑥は僕の奥さんのスイングで、ベストスコア71で、ドライバーショットに苦手意識はありません。
➀③と比較すると、⑤のクラブヘッドの位置はとても低く、フェース面もボール方向に向いていることが分かると思います。
そこから⑥までに細かな操作は必要なく、ただ振り抜けばよいだけの準備ができていますね。
これが『 正しいクラブの通り道 』なのです。
プロゴルファーのスイングをチェックしても、ほぼ全ての選手がこのような道を通っていました。
スイングの形や体型、性別が違っていても、そしてアッパー軌道とダウンブローでインパクトの入り方が違っていても、その差はごく僅か。
左腕とシャフトが一直線になるリリースポイントでは、ほぼ全てのプロゴルファーが、低い位置をヘッドが通過していて、フェース面がボールに向いていました。
今回のまとめ
皆さんも自分のスイングをスロー動画でチェックしてみて下さい。
➀と③のようになっていませんか?
僕が練習場で見るかぎり、かなりの割合でアマチュアゴルファーの通り道は正しくありません。
それでもうまく打てているのは、その人が「 インパクト直前のクラブ操作がうまいから 」なのです。
人間は皆器用なので、うまいこと帳尻を合わせるように操作できるようになるものです。
しかしそれはかなりシビアな操作になるので、日々の調子や感覚によって大きく左右されるはず。
その点で、『 正しいクラブの通り道 』を通せるようになれば、細かい操作は不要になるので、スイングのシビアさは激減して、安定したゴルフが可能になります。
微妙な感覚を維持するために毎日の練習を重ねる必要はなく、週一の練習でも安定したスイングが可能になります。
それこそ『 正しいクラブの通り道 』で毎日練習できるならば、凄い勢いで上達も可能になるでしょう。
皆さん、けして誤解しないでください。
プロゴルファーは、微妙なクラブ操作が上手いのではなく、『 正しいクラブの通り道 』を通し続けることがうまいのです。
このように考え方を変えてみましょう。
次回は『 正しいクラブの通り道 』を通すためのチェックポイントを説明します。