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左足上がりのセカンドショットの打ち方にはコツがある! 重力に逆らうことも必要!?

time 2022/12/18

左足上がりのセカンドショットの打ち方にはコツがある! 重力に逆らうことも必要!?

コースを攻略するために避けて通れないのは、傾斜地からのセカンドショットです。

今回はその傾斜地の中でも、左足上がりのライからうまく打てるコツを紹介します。

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左足上がりは、傾斜の大きさによって難易度が急に変わる!

コースのセカンドショットでは、いろんなライから打つことになりますが、その中で左足上がりのショットは、一般的には打ちやすいというイメージがあると思います。

ところが簡単だったはずの左足上がりの傾斜ですが、その傾斜角がもっと大きくなると途端に難易度が上がり、攻略するためには確かな理論に基づいたコツが必要になってきます。

その理由は、「 重力の影響 」という見えない力の作用が起こっているからなのです。

 

傾斜角10°以上の急な左足上がりからうまく打つ方法

重力との戦いを制すべ

左足上がりの傾斜角が5°くらいまでなら、誰もが比較的簡単にセカンドショットを打てるのではないでしょうか。

ダフりづらく、ボールも上がりやすいので、それこそ平坦なライよりも簡単に感じる人が多いかもしれません。

ところがその傾斜角が10°を越えて大きくなってくると途端に難易度が上がり、多くの人が苦戦することになります。

その理由になるのが、「 重力の影響 」なのです。

そしてこの「 重力の影響」は、ヘッドスピードがあまり速くない人、特に40m/s以下の人や女性のほうが影響を受けやすくなっています。

 

なぜ重力と戦わなければならないのか?

たとえば5°くらいまでの緩い左足上がりの傾斜の場合は、その傾斜に逆らわないように立って、ボールの位置を1個分くらい右にして、あとは普通にスイングすれば、ボールをしっかりと捉えながら、高さも十分に出せて、打ちやすく感じると思います。

ところが10°を越える急傾斜の場合に、傾斜に逆らわずに立ってしまうと、重力によってダウンスイングの勢いで右足の荷重が増えすぎて、その反動で身体の左サイドが浮き上がってしまうので、自分がイメージしているよりも早いタイミングでインパクト手前からクラブヘッドが浮き上がってしまうようになります。

つまりその現象によってクラブヘッドがボールに届かなくなるので、ダフりやトップのミスが起こるわけです。

その点で、振り抜くパワーがあり、土台となる下半身がしっかりしているハードヒッターの場合は、10°くらいの傾斜ならば、「 重力の影響 」をあまり受けずに振り抜くことができていると思います。

 

左足体重で、斜面に逆らって垂直に立つ!

重力の影響を抑えて、ダウンスイングのパワーをしっかりとボールに伝えるためには、アドレスを工夫してみましょう。

左足体重で、斜面に逆らうように垂直にスタンスを作ります。

そしてさらに加えたいのが、ややクローズド気味のスタンスです。

アマチュアゴルファーの場合は、インパクトでトゥが下がりやすいので、クローズドスタンスの方が左足上がりの傾斜に馴染むようになります。

このようにセットして、左足荷重をキープしながらスイングできれば、「 重力の影響 」を抑えやすくなり、ダフりもトップも防ぎながら、かなり簡単にナイスショットが打てるようになるでしょう。

 

写真でイメージをつかむ

● ダウンスイング

目標が見えないくらいの左足上がりの急傾斜です。

目標方向に対してクローズド気味のスタンスになっています。

このダウンスイングの時に、【 ゴルフを簡単にするクラブの通り道はこれだ!! 】で説明しているように、シャフトが地平線と水平になる地点で、クラブヘッドがのように腰に重なるくらいの位置を通過するようなスイング軌道を作りましょう。

クローズドスタンスにすることで、この軌道は作りやすくなります。

左足荷重が変化しないように気をつけて、ダウンスイングのパワーレベルを上げて下さい。

 

● インパクト直前

左足荷重のまま、ボールに対してクラブヘッドがややイン側からアタックできる準備が整っています。

ここからクラブヘッドがすくい上がらないように気をつけながら、ボールの下の芝をソールで強く擦るようにアタックします。

この時にイン側からではなく、アウト側からのアタックになってしまうと、そのまま目標方向よりも左側にボールが飛び出していくので注意しましょう。

 

ちなみにプロの場合は、ここからアームローテーションによってヘッドが左下方向にターンしながら、そのターンの動きによって「 ボールの先のターフを取る 」ようにアタックしています。

 

● インパクト直後

ボールを打った後は、のようにクラブの回転量に比例するだけのフェースターンがされていれば、ほぼストレートのハイボールが打てるはずです。

しかしボールを目標方向に打ち出そうとする意識が強くなってしまうと、フェースターンがもっと少なくなり、右に逃げるようなボールになってしまうので注意が必要です。

 

プロの場合はもっとフェーターンが大きいので、ボールが捕まりすぎてドローかフックになってしまい、このような急傾斜ではもっと右に打ち出すか、捕まりすぎないように対処する必要があるでしょう。

 

● 360°の動きをチェックする

このショットはフルスイングなので、クラブは360°以上に回転運動していますが、参考までに360°の動きをチェックしてみましょう。

❹のトップ付近でシャフトが垂直に立っている地点と、❺のフォロー付近でシャフトが垂直に立っている地点をチェックしてみると、ほぼ同じ位置になっていることが分かります。

そしてフェース面の向きが、トップでは正面を向いていて、フォローでは後ろを向いていることが分かります。

つまり、うまい具合に360°の回転運動が出来上がっていることになります。

このようにクラブの360°の回転運動に大きなズレがなく、そのスイングに対してボールの位置が適切ならば、あまりスイング自体の細かい動き方は気にしなくても、かなりの精度でナイスショットが打てるはずです。

 

プロの場合はフェースターンが大きいので、スイングの動き方をもっと細かく管理する必要があるようです。

ところがアマチュアの場合はフェースターンが少ないことが逆に利点となります。

重力の影響 」を理解しながら、スイングのメカニズムで傾斜に対して対処するだけで、あまり細かい動き方は気にする必要はないと思います。

 

今回のまとめ

今回は、急な左足上がりの傾斜からナイスショットをするためのコツを説明しました。

フェースターンが少なく、スイング中にトゥダウンしやすいアマチュアゴルファーの傾向に合わせた打ち方とセットアップなので、プロの打ち方とは違う考え方になっています。

フェースターンが少ないことを利点としてスイングのメカニズムを構築すれば、プロよりもシンプルに打てる場合が多くなるので、まずはこの打ち方を試してみて、その効果を実感して下さい。

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