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皆さんのクラブ軽すぎませんか!? なかなか上達できないなら、クラブのスペックを見直しましょう!

time 2024/12/23

皆さんのクラブ軽すぎませんか!? なかなか上達できないなら、クラブのスペックを見直しましょう!

今回はゴルフ界に蔓延する問題点について考えてみましょう。

その問題点とは、アマチュア向け、特に初心者や100切りを目指す人に向けたクラブスペックが軽すぎるということ。

なかなか上達できないのは、クラブが軽すぎるのかもしれないので、その点を皆さんも確認して欲しいと思います。

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軽すぎるクラブでは上達は難しい…!?

ゴルフメーカーから用意される標準仕様のクラブが軽すぎる問題は、ゴルフ界の長年の問題点になっていると思います。

ゴルフショップに並んでいる各メーカーの標準シャフトを、自分に合うはずだと思って多くのゴルファーが購入することになりますが、残念ながらほとんどの場合、そのクラブスペックでは軽すぎると思います。

最近の各クラブのヘッドはとても寛容性が高く高性能になっているのに、装着されているシャフトが軽すぎるので、その寛容性の高さを消してしまっているクラブが多くあり、結果的には皆さんの上達を妨げてしまう事態が起きています。

今回はその問題点と、なぜ軽すぎるクラブが標準仕様になっているのかを理解してもらい、そこから「 本当に寛容性の高いクラブ 」の見つけ方について考えてみましょう。

 

軽すぎるクラブの問題点と軽すぎる設定になっている理由

軽すぎるクラブの問題点

クラブが軽すぎる場合の問題点は、大きく分ければ2つあると思います。

① スイングが悪くなるし、自分の持っているスイング力が落ちてしまう

確かに軽すぎるクラブはけして打ちづらいわけではなく、実際に打ちやすいと感じる人もいると思います。

無理に力まずに打てるからスイングがよくなったように感じる人もいるでしょう。

しかしそうだとしても、もっと長い目で見れば、やがて問題点の方が多くなってしまうのがゴルフというスポーツなのです。

人間とは例外なく、知らず知らずのうちに楽な方向に感覚が流されてしまうので、「 力まずに振れるからよい 」と思っていると、次第にスイング軸が緩んできたり、振る力が落ちてしまい、その結果として、なかなか上達できないとか飛距離が落ちてしまう、という事態に陥ることになります。

そしてなによりも、「 ゴルフ寿命 」が短くなってしまうという危険性があります。

近年は健康寿命がどんどん延びているので、60歳代はもちろん70歳代であっても、若い頃のようにバリバリ元気でラウンドを楽しめる時代になっています。

それなのに30歳代や40歳代の頃から軽すぎるクラブを使っていると、年齢を重ねた時に使えるクラブがなくなってしまったり、身体は元気なのに振る力がないという現象が起きてしまうことになります。

そして経験上多くの人に当てはまるのは、自分にとって少しだけ重いと感じるクラブを使う方が、スイング軸は安定するし、スコアアップに結びつくということです。

 

② コースで結果が出づらい

軽すぎるクラブをゴルフショップの店内で打っても、ほとんどの人はあまり問題を感じずに、打ちやすいと感じる人も多いと思います。

その理由は、本来自分が持っている「 力み現象 」が現れないからです。

多くの人が店内で打つ場合は、目標がすぐ目の前ということもあり、無駄に力まずに、ヘッドアップ現象も起きません。

このような環境だと、ほとんどの人が軽すぎるクラブを上手に打てるので、「 このクラブでもいいかも… 」と思うことになります。

ところがそのクラブを屋外の広い練習場で打ってみると、クラブの印象が全く変わるはずです。

明らかに屋外の練習場の方が力んでしまうし、ヘッドアップの度合いが大きくなります。

ただし練習場の場合は何発も続けて打てるので、次第にその現象は抑えることができるようになるでしょう。

問題はラウンドでのスイングの変化です。

なぜコースでは練習場のようにうまく打てないのか!? 】で説明しているように、例外なくと言えるくらいに多くのアマチュアゴルファーはコースに出るとスイングが変化しています。

間違いなく、必要以上に力んでいます。

そしてその状態において軽すぎるクラブは、とてもコントロールが難しくなってしまうのです。

その点の対策として、自分にとって少し重いと感じるクラブの方が、ヘッドアップ現象や身体の開きが大きくなってしまう現象を抑えやすくなります。

 

なぜ軽すぎるクラブが標準仕様になってしまうのか?

標準シャフトの設定を考える時に、各メーカーはどのように決めているのでしょうか?

おそらく、ヘッドスピードが40m/s前後の人をターゲットに考えているはずですが、残念ながらそのヘッドスピードに該当する人たちが実際に打ってスペックを決めているわけではなさそうです。

それではどのようにしているのかというと、ほとんどの場合が、ヘッドスピード45m/s~50m/sの専門家や上級者の人が、自分のヘッドスピードを40m/sに抑えて打ってみて、それで打ちやすいかどうかを決めているようなのです。

皆さんもそのようなシーンを、YouTubeや各メディアで見たことがあるはずです。

専門家の皆さんが「 ヘッドスピードを40m/sで打ってみます 」というシーンです。

確かにヘッドスピード40m/sでは打っているので、その方法でもよいと思うかもしれませんが、実際にはそんなに甘くはありません。

なぜならば、目一杯振って40m/sの時と、軽く振って40m/sの時のシャフトの動き方は全く違うからです。

たとえば皆さんが、自分のヘッドスピードを5m/s少なく抑えて振ってみれば分かりますが、スイングは普段よりもスムーズに振れて、シャフトの動き方も素直な印象になるはずです。

そのようなフィーリングだと、アンダースペックの方向になってしまうのは仕方ありませんね。

つまり、目一杯に振って40m/sの人達に合うようにするためには、40m/sに抑えて振っている人のフィーリングは、あまり役に立たないわけです。

 

上級者は適正なスペックを使っている!?

初心者や100切りを目指す人と、上級者の人のスペックを比較すると、明らかに上級者の方がハードスペックを使用しています。

しかしその点に対して、「 上達するほどハードスペックになって行く 」と考える必要はないと思います。

なぜなら、上達するほどハードスペックが必要だというよりも、上達するほどにアンダースペックだったことに気づいた、というパターンの方が多いと思うからです。

つまり上級者の人も振り返ってみれば、もう少しハードスペックで初心者の頃から始めていた方が、上達の近道だった可能性が高いわけです。

 

上級者がスペックダウンしていても参考にはしない

最近上級者やプロの人達がアンダースペック化している事案を見かけますが、その点には惑わされないほうがよいと思います。

彼らは一旦、それなりのハードスペックにたどり着いて、そこからアンダースペック方向に向かっているので、その内容は皆さんとは全く違います。

たとえばもし、「 男子プロが50g台のSフレックスを使っている 」という話があったとしても、彼らには蓄積された身体的疲労や痛みを抱えているかもしれないので、その点はあまり参考にならないのです。

 

今回のまとめ

今回は、各メーカーの標準仕様が軽すぎることについて考えてきました。

練習場でクラブスペックをチェックしてみると、「 アンダースペックだからうまく打てない 」ということに気づいていないゴルファーが多すぎると感じます。

その人にとっての適度な重さと硬さが見つけられれば、現代のゴルフクラブはもっと簡単なはずなのです。

それではどのくらいのスペックがよいのか、その点について次回に考えていきましょう。

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