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話題の溝フェースのドライバーを試打してみました!! ブリヂストン Bシリーズ

time 2023/09/17

話題の溝フェースのドライバーを試打してみました!! ブリヂストン Bシリーズ

先日ブリヂストンゴルフの試打会に参加し、話題の「 溝フェース 」の効果を試すことができました。

そこで今回は、バイティングフェースと呼ばれる特殊なフェース面を持つ、ブリヂストンのニュードライバーの試打インプレッションを紹介します。

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その溝は本当に食いつくのか!?

最近のドライバーの人気傾向は、外国ブランドが圧倒しているようですが、はたしてアマチュアゴルファーのその選択は正しいのでしょうか?

たとえば国内女子ツアーの成績を見れば、圧倒的に国内メーカーのドライバーが勝利を重ねています。

その理由は、女子プロのパワーとヘッドスピードを考えると、やはり最近の外国ブランドはヘッド構造が少しハードすぎるからだと思います。

ヘッド構造がハードで、初速が速すぎるので、コントロールが難しく、肝心なところで曲がってしまう。

そしてその傾向は、一般的なアマチュアゴルファーにも当てはまるはず。

そんな点を確かめるためにも、今回の試打会は楽しみにしていました。

 

ブリヂストンBシリーズの試打インプレッション

ニューモデルの発売日を前後して、全国各地で積極的に試打会を開催しているブリヂストンゴルフ

久々に「 ヤル気 」が感じられます。

今回試打したのは、通常モデルのB1 STB2 HTが、どちらもロフト角10.5°。

カスタム専用モデルのBリミテッド B1 LSBリミテッド 415が、ロフト角9°です。

シャフトはとても多数用意されていて、50g台と60g台のいろんなシャフトを試すことができました。

今回の試打も僕の奥さんが担当しましたが、ただ残念なことに、最近の他の試打会で常に選択していたディアマナ GT 50は用意されていなかったので、今回は代用として、ベンタス TR レッド 5のSフレックスを選択しました。

 

● B2 HT

先ずはこのヘッドから打ち始めました。

しかし純正シャフトと純正オプションシャフトのどれもが、軽くて柔らかすぎるので、なかなか性能を発揮できません。

いろいろ試して、最も打ちやすくて飛距離を伸ばせたのが、ベンタス TR レッド 5のSフレックスです。

ただし、それでも最大飛距離は、我が家のイーゾーン GT 425 + レクシス カイザ M 5 Sよりも10ヤード劣ります。

そして他のシャフトは、さらにもう10ヤードも劣っていました。

打感は最近の高剛性のモデルほどには硬くは感じませんが、イーゾーン GT 425エアロジェット MAXのようなヘッドが撓むような反発感は感じません。

注目の「 溝フェース 」の効果は…残念ながら前評判ほどには感じることはできません。

事前に何も知らなければ、「 溝フェース 」だとは気づかないくらいのフィーリングです。

飛距離の評価としては、最近試打した中では、エアロジェット MAXよりも少し劣り、そのほかのドライバーと比較すれば、ステルス2 プラスZX5 MkⅡとは甲乙つけがたいレベルだと思います。

 

● B1 ST

こちらは明らかにもう少しヘッド構想が硬くなっていて、あまりよい印象はありません。

特別悪いところが目立つわけではありませんが、特によい特徴も見当たらないのです。

そして飛距離性能は、B2 HTよりも劣っていました。

ヘッド構造が硬くて、高初速なので、インパクトでフェース面が滑りやすい点が最近の各メーカーの共通問題ですが、その点を今回の「 溝フェース 」で滑らなくしようと狙っているようですが、それでも「 食いつく 」という感触まではありません。

おそらくこのモデルで性能を発揮するためには、最低でもヘッドスピード43m/s以上、もしくはスリーブ調整でロフト角を増やした方がよいと思います。

それと後で知りましたが、ヘッド体積455ccの大型ヘッドに対して、重心距離が36.6mmとかなり短く、この点がミスマッチになっているのか、ヘッドのターンの仕方に少し違和感を感じました。

おそらくこのヘッド体積ならば、重心距離は38mmくらいの方が自然だったのではないでしょうか。

 

● Bリミテッド B1 LS

これはB1 STよりもさらにヘッド剛性が硬く、高初速なので、僕の奥さんのパワーでは全くよさを引き出すことができません。

しかもこのモデルは9°しかロフト角の設定がないので、ヘッドスピードは最低でも50m/sは必要だと思います。

ただ「 溝フェース 」の効果なのか、G425 MAX、ステルスローグ STという、最近の中でボールがとても滑りやすいモデルよりも若干食いつきやすい気もします。

 

● Bリミテッド 415

僕の奥さん好みの小型ヘッドでしたが、全く歯が立ちません。

ロフト角9°だけしか設定がなく、しかもこのモデルは「 溝フェース 」ではないので、硬くて滑りやすいフェース面だと思います。

我が家には、ツアーステージXドライブ 340Xドライブ 405Xドライブ 410Xドライブ 430というブリヂストンの小型ヘッドドライバーが多数ありますが、残念ながら我が家の古いモデルの方が、反発力とやさしさを感じます。

それほどBリミテッド415はボディ剛性が硬すぎて、高初速すぎるのです。

超小型の『重・短・小ドライバー』をコースで試してみました! 】で紹介しているように、特にXドライブ 340は、現在の基準の中でもその反発力と飛距離性能は素晴らしく、実際にもBリミテッド 415よりもはるかに飛びます。

Xドライブ 340がそんな素晴らしい性能なのに、残念ながらブリヂストンの試打会担当者は、打った経験がないということでした。

おそらくクラブ開発担当者も同じで、Xドライブ 340の素晴らしさを知らない人が多いと思われます。

たとえばXドライブ 340を400ccくらいに大型化して、現在の加工技術でリメイクすれば、もっと素晴らしいモデルが出来上がると思うのですが…。

 

今回のまとめ

期待していた「 溝フェース 」は、残念ながら驚くほどの効果は感じませんでした。

でもシングルクラスの知人によると、「 溝の効果が分かって、いい感じだった 」と言っていたので、ヘッドスピード45m/s以上であればもっとその効果を感じられるのかもしれません。

ただもっと多くのゴルファーに支持されるためには、B2 STはもう少しヘッド剛性を落して欲しかったと思います。

それならば、もっと多くのゴルファーが「 溝フェース 」の恩恵を受けられるはず。

「 溝フェース 」自体のアイディアは面白いと思うので、今後の進化に期待しましょう。

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