ラウンドする時にゴルフバックに入れられるクラブの本数は14本。
皆さんは自分にとって、本当に最適なクラブを選べていますか?
今回はゴルフ界の常識に縛られずに、本当に必要な14本のゴルフクラブの選び方について考えてみましょう。。
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ゴルフバックの14本を活用しましょう!
ゴルフバックに入れる14本の内訳は、プロゴルファーのセッティングなどを参考にしながら、何を入れるのかを組み立てている人が多いと思います。
一般的には、ドライバーからサンドウェッジまでを、飛距離の間隔,クラブの長さ,クラブの重さなどが整然と流れるようなセッティングを勧められています。
突然長さがズレているクラブや、重量がズレているクラブが入らないようにすることが、ゴルフ界の常識ですね。
もちろんその考え方は間違っていないのですが、そればかりに縛られる必要はないどころか、そんな常識にはあえて逆らうほうがよい場合も多いものです。
クラブの流れ ( フロー ) を合わせる必要がない理由
● 目指すところが違う
アマチュアゴルファーの中でプロを目指している人はごく少数、現実にはほとんどの人がスコア80台、70台を目指してプレーしているはず。
そして、80台、70台を目指す人にとってのベストなセッティングは、プロと同じような流れ ( フロー ) になるとは限りません。
…と言うよりも、あえてプロと同じような流れにしないほうが、目標のスコアを達成できる可能性が高まります。
● 本人に合うクラブが短期的に変わる
多くのアマチュアゴルファーは、レベルアップを目指して発展途上、または年齢とともに下降途中、という具合にスイングとパワーのレベルが常に変わってきます。
1つの技術的なきっかけで一気にレベルアップする可能性があり、プロと比べるとその変化量は遙かに大きくなるのです。
そんな中で、せっかくコツコツとクラブの流れを合わせてセッティングを進めたのに、一気にレベルアップしたことで、自分のスイングに合わなくなっていた、というケースが必ず起こります。
完成したけれど合わなくなってしまったクラブの流れに、自分のスイングを合わせる方法も考えられますが、それでは本来の目的とは違うのではないでしょうか?
やはり理想としては、その時の自分に本当に合うクラブを使うべきでしょう。
そこで基本的な考え方としては、技術レベルと体力レベルが安定している時期であれば、クラブの流れを合わせてもOK。
しかし変化の途中の時期ならば、あえて流れは気にせずクラブを選んでいくほうが、結果的には正しい選択になるでしょう。
また、【 魔法のクラブチューニング! 】や【 ゴルフクラブを自分にピッタリに調整する方法 】で説明したように、多少流れが外れていても、微調整をして感覚を合わせることは可能なので、その点はご心配なく。
● アマチュアゴルファーは14本も使わない
プロゴルファーやシングルプレイヤーでもないかぎり、ほとんどのアマチュアゴルファーが1ラウンドで使用するクラブの本数は、多くても10本前後です。
そしてスコア80台、70台を目指すには、逆に意図的に使う本数を絞ってラウンドしたほうが、その目的を達成しやすくなります。
● そもそもクラブの流れは必要ない
たとえば自分にピッタリのドライバーが見つかって、そのドライバーと同じブランドでクラブを一式揃えても、ピッタリと合うケースはほぼありません。
自分に合うアイアンを見つけて、そのブランドを合わせても同じこと。
そもそもが同じブランド、同じシャフトのスペックで揃えても、同じようなフィーリングになるものではありません。
たとえば練習場ならば、クラブを順番通りに打つことができるので、ある程度流れが揃っていたほうが、クラブを持ち変えても違和感は少なくなるでしょう。
ところがラウンド中に使用するクラブは、使う順番が決まっているわけではなく、いろんなライから打つことになるので、その一打に対して感覚をしっかりと切り替えていく必要があり、クラブの流れを合わせても全く無意味なものになります。
それならば、PGAツアーで活躍するブライソン・デシャンボー選手のように、全てのアイアンの長さとライ角を揃える方法のほうが、説得力があるというものです。
理想の14本を揃える考え方
ここまで説明したように、ゴルフバックに入れるクラブの選択方法は、ゴルフ界の常識には縛られずに、スペックは気にせず、自分の狙う飛距離や弾道に対して、一番打ちやすいクラブを選びましょう。
その結果として、クラブの流れが合っていなくも問題はありません。
そこで次は、クラブの選び方について考えてみましょう。
● 自分に合うクラブ探しは理屈ではない
アマチュアゴルファーの技術レベルは未熟なものながら、人間の感覚は繊細なので、その中で合うクラブを見つけるためには、理屈ではなく、自分の感覚が頼りになります。
たとえば打ちやすい4番ユーティリティが見つかって、そのシャフトのスペックが55gのフレックスSRだったならば、ドライバーのシャフトには50g~55gくらいのSRかRを勧められるのが一般的。
ところが本人が打ってみたところ、その勧められたスペックでは打ちにくく、その結果選んだスペックが62gのSになっても、そのスペックが本人に打ちやすいのならばOK。
また、打ちやすいアイアンが見つかって、60g台のカーボンシャフトだったのに、ユーティリティは90g台のスチールシャフトが打ちやすかったとしてもOK。
あくまでも、そのクラブヘッドとシャフトの組み合わせによる微妙な特性が、本人の感覚に合うか合わないかが大事なポイント。
そんな選択をすると、その道のプロと言われる方からは否定されるでしょうが、そのような意見は無視しましょう。
そんな彼らも、クラブヘッドのウェイト調整や鉛の調整を、2g~3gもの変化量を平気で変えるような感覚の持ち主なので、そもそもが正道から外れています。
常識には流されず、信じるべきは自分の感覚。
● 必殺のクラブを用意する
先に説明したように、多くのアマチュアゴルファーは、ラウンドで14本全てのクラブを使用していません。
そして、たとえ使っていても効果を発揮していないクラブもあります。
たとえば3番ウッドや5番ウッドです。
残念ながら、スコア70台のレベルにならないと、3番ウッドや5番ウッド、具体的にはロフト角20°以下のクラブは、スコアアップというよりもスコアダウンの原因になっているケースが多いものです。
つまり、得するクラブと言うよりも、損するクラブになっているのです。
詳しくは別の機会に説明しますが、とにかく損するクラブはバックから外し、得するクラブをバックの中に増やしましょう。
損するクラブを外せば、3本くらいは枠が空くので、その代わりにスペシャリストのクラブを投入するのです。
たとえば、狭いホール用に飛距離は落ちるけど曲がらないドライバー。
そのコースのショートホールのティショットで距離が合いそうな、ティショット専用のクラブ。
ティショットは打ちにくいのに、セカンドショットが打ちやすいユーティリティ。
バンカーショットだけが打ちやすいウェッジ。
このように自分のクラブの中には、同じような飛距離のクラブであっても、そのクラブの得意不得意があり、逆にそれを利用すれば自分にとってのスペシャリストになり、ゴルフは確実に楽になります。
本数の空いている枠を使えば、そんなセッティングが可能になります。
その中でも、【 こちら 】で説明した「 ラフ専用 」のユーティリティは絶対にお勧めしたいクラブです。
まとめ
クラブ選びの考え方、いかがだったでしょうか?
固定観念を持たなければ、本当に役に立つクラブを選択し、最適な14本をセットすることができるでしょう。
スコアアップに貢献するセッティングを見つけ出して下さい。