安定したスコアメイクには、グリーン周りのアプローチショットの精度が重要になりますが、そのためにはウェッジの使いやすさが大きな鍵を握っています。
今回は、その点について考えてみましょう。
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もっと使いやすいウェッジを目指してみましょう!
使いやいウェッジと言っても、どんなウェッジが本当に使いやすいのかは、なかなか理解できないものです。
本当の使いやすさについては、実際にコースのグリーン周りから打ってみないことには分かるはずがないので、そのような機会が少ないアマチュアゴルファーにとっては、どうしてもウェッジ選びはハードルが高く、少なからず妥協しながら使うことになります。
そんな妥協の中でも、手持ちのウェッジを少しでも使いやすくできる技が、『 鉛のチューニング 』です。
鉛を貼ることで、劇的に操作性が向上する可能性があるので、理想を求めてトライしてみましょう。
ウェッジの鉛の貼り方のコツ
ウェッジのコントロールはとても繊細なので、鉛の貼り方も少な目な量で調整することをお勧めします。
なぜなのか、多くのプロはウェッジに鉛を貼る場合、1g、2gという大きな単位で貼り足していますが、その点はあまり参考にせずに、まずは少ない量から始めて下さい。
少ない量でもすぐに変化が分かるだけの違いがあり、確実に効果も上がります。
今回紹介する貼り方は、写真の➪の貼り方です。
写真のようなソールの緑色の■のゾーンが、抵抗感なくライ( 練習場のマット )を滑りやすくなるように、最適な鉛の位置を探して出して下さい。
特にヘッドスピードが40m/s前後の人は、パワーが少ない分だけ、リーディングエッジやトレーリングエッジが、少しライに引っ掛かっただけでも大きなミスになります。
青線のリーディングエッジがライに食い込まないように、そして橙線のトレーリングエッジが引っ掛からないように気をつけながら、緑色の■のゾーンをライに対して正確に滑らしてやることが、アプローチ成功の秘訣になります。
フェース面でボールを打つ感覚ではなく、ソール面でボールを運ぶ感覚のほうが、ボールをうまくコントロールできると思います。
■ 貼り方の手順
まずはソールの適当な位置に0.3 ~ 0.5gを貼ってみて、その変化を感じ取って下さい。
クラブヘッドをコントロールしやすく、「 スパッ 」とソールが抜けやすくなる場所を見つけましょう。
各自それぞれで、「 ここだっ! 」という位置が見つかる確率はかなり高いと思いますよ。
その後に、バックフェースの上側の適当な位置に、0.3 ~ 0.5gを貼ってみましょう。
もっと操作性がよくなったり、スピンコントロールがしやすくなるかもしれません。
ほとんどのウェッジのヘッドバランスが、D2 ~ D5と重めなので、このように少な目な鉛の量で調整するほうがよいと思います。
※ 注意点
ウェッジのソール面には過酷な負担がかかるので、せっかく貼った鉛がすぐに剥げてしまうこともあります。
それを防ぐためには、まずソール面を清掃し、鉛の位置が決まったら、鉛のテープ全体をハサミの柄の部分で、軽くしごくように押しつけて下さい。
サンドウェッジの場合は、バンカーショットのたびに鉛が徐々に削れていくと思いますが、徐々に削れていく場合はその変化はほぼ感じることはないと思います。
もし全て削れ去ってしまった場合は、もう一度貼り直すのか、そのままでよいのかを、再確認して下さい。
鉛を貼ってから、削れ去るまでの期間に、本人の感覚が変わっていたり、打ち方が変わっているかもしれません。
打ち方がよくなっていたので、鉛が不要になっている場合もあります。
今回のまとめ
今回は、ウェッジの鉛の貼り方を紹介しました。
ウェッジ自体の種類が多く、使い方も多用なので、本当に自分に合うウェッジを探し出すことは永遠のテーマですが、まずは手持ちのウェッジが少しでも使いやすくなるように考えてみましょう。
その過程の中で、「 もっとこんなウェッジがよいのではないか… 」というイメージが浮かんでくると思います。