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ドライバー選びに常識はない! 他人にとって非常識でも自分に合っていればOK

time 2018/06/14

ドライバー選びに常識はない! 他人にとって非常識でも自分に合っていればOK

ゴルファーにとって、最も重要なクラブはやっぱりドライバーですね。

そのドライバーの選び方について、【 自分にピッタリのドライバーの選び方! 】と【 自分にピッタリのドライバーが見つからない! 】と、2回にわたって考えてきました。

一般的なドライバーの選び方では、なかなかよいドライバーにたどり着くことができないので、その壁を打ち破れるような自分なりの方法を見つけて欲しいと思います。

さらに今回では、もっとゴルフ界の常識からはみ出したドライバー選びの考え方について説明します。

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常識外れであっても正解の場合がある!

ゴルフクラブ、特にドライバーに関しては、本当に実際に打ってみなければ、自分に合っているかどうかは分からないものです。

スコアのレベルやヘッドスピードを基準にして、自分の思い込みだけで勝手にスペックを決めてしまうのは早計なのかもしれませんよ。

 

不動裕理選手の驚きの選択

たとえば驚きの実例が不動裕理選手のドライバーのセッティングです。

確か10年以上前の話ですが、ドライバーのシャフトを70g台のXフレックスという超ハードスペックを使っていたことがあったのです。

不動裕理選手は156cmと小柄で、当時のヘッドスピードはゴルフ雑誌の情報によると、たしか42m/sくらいだったと思います。

その不動裕理選手が70g台のXのシャフトを使用していたとは驚くと同時に、自分が打ちやすければ何でもOKなのだと、あらためて納得させられました。

実際にそのシャフトのドライバーを打っている映像を見たのですが、確かにシャフトが硬くてあまり動いていないようにも見えましたが、本人は打ちやすそうに打っていました。

不動裕理選手と言えば、リシャフトも自分の手でやってしまうほどのギアマニアとして有名で、あらゆるシャフトを試していて、その後はマトリックス OZIKという非常にマニアックで高価なシャフトを使用していたそうです。( 現在も…? )

 

不動裕理選手のシャフト選びが参考になった!

当時この話を知って、俄然ドライバー選びが楽になったのが僕の奥さんです。

不動裕理選手よりもかなり年上ですが、身長165cmで当時のヘッドスピードが39m/s。

しかしこのような女性ゴルファーに対して、ゴルフ業界から勧められるドライバーは、易しいと言われているシャローヘッドで、シャフトのスペックは50g前後のRフレックスという軽くて柔らかいものばかり。

でも僕の奥さんはシャローヘッドの形が好みではなく、本人の感覚ではシャフトの重量も50g前後では軽すぎてタイミングを合わせづらかったので、なかなかよいドライバーを見つけられずにいました。

当時は店頭に並んでいるシャローヘッドのドライバーには、カスタムシャフトが装着されているモデルはまだまだ少なかったことも、その選択を難しくしていました。

また、形が好みのディープヘッドのドライバーは、ハードヒッター向けと定義されていて、装着されているシャフトはカスタムシャフトも純正シャフトも、かなりハードなシャフトばかりが装着されていたので、とても女性には打てそうもないと勝手に諦めていたのです。

そんな時に不動裕理選手が、70gのXフレックスのシャフトを使用している話を知って、「 ハードすぎると思うけど、とりあえず打ってみよう 」ということになり、ディープヘッドのハードスペック仕様を打ってみたところ、予想以上に打ちやすく、難しさは感じないばかりか、飛距離も確実に伸びたのです。

( そもそもシャローヘッドが易しくて、ディープヘッドが難しい、というゴルフ業界の定義にも疑問を感じていましたが…。)

そのスイングは、重そうで硬そうに見えることは確かなのですが、飛距離も精度もよくなるのなら、本人にはそれが一番でしょう。

その後もドライバー選びの作業の中で、メーカー主催の試打会などにも多数参加して、いつも60g台のカスタムシャフトが装着されているドライバーを試打するようになりましたが、その時に試打会の担当者から必ず言われたのが、「 あなたにはそのシャフトは硬すぎるから、こちらにすればもっと飛びますよ 」という言葉です。

しかし残念ながら彼らの勧めるシャフトが装着されたドライバーでは、飛距離は変わらないのに打ちづらくなるだけでした。

そんな過程を経てようやく選んだ当時のドライバーは、スリクソン ZR30のツアーAD MD6 Sフレックスのカスタムシャフトと、ツアーステージ Xドライブ430のツアーAD B08-02 Sフレックスというブリヂストンオリジナルのカスタムシャフトの2本です。

現在使用しているクラブは、【 クラブセッティング 】で紹介していますが、当時から小ぶりでディープヘッドが好みだったので、このような選択になりました。

そしてZR30はその後に、あの松山英樹選手が使っていることを知り、その選択の正しさを自画自賛したものです( 笑 )。

この2本のドライバーを選択できたおかげで、その後に僕の奥さんのスコアに確実に反映されて、70台に突入することが出来ました。

 

まとめ

本当に自分に合うドライバーを選ぶことは、とても難しい作業です。

忘れてはいけないことが、自分にとって本当に飛距離性能の高いドライバーとは、インパクトのタイミングを合わせやすく、なおかつフェース面を正しく戻せるドライバーなのです。

ドライバー 】で説明しているように、ほとんどのアマチュアゴルファーのインパクトのフェース面は正しく戻っていません。

そんな状態なのに、いくら他人が「 飛ぶ 」と言っているドライバーを選んでも、フェース面が正しく戻らないのなら意味はありません。

たとえ軽くて柔らかいドライバーでも、逆に重くて硬いドライバーであっても、自分に合っていればそれでOK。

一般的な常識に縛られないほうがよいと思います。

もちろんどんなドライバーであっても、しっかりとフェース面を戻せるようにスイングを改善することも必要ですが、レベルアップの道を進む方法は、まずはクラブに助けてもらいながら進むほうが、その道が容易なことは間違いないのです。

そんな考え方も参考にしてもらえば、ゴルフ業界から「 易しくて飛距離性能が高い 」と言われている大型ヘッドの長尺ドライバーですが、本当に自分にとって打ちやすいのか、その点を今一度自分に問いかけてみることも必要だと分かるはずです。

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