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自分にピッタリのドライバーが見つからない!…そんな場合の対処方法は!?

time 2018/05/31

自分にピッタリのドライバーが見つからない!…そんな場合の対処方法は!?

自分にピッタリのドライバーを選ぶための考え方と手順を、【 こちら 】で説明しました。

余計な回り道をせずに、「 これだ! 」と言えるお宝の1本を見つけ出したいものですね。

ところが、そうは簡単には事が進まないのがゴルフの世界です。

険しい道ですが、ドライバーというクラブは、ゴルフクラブの中でも最も重要なクラブなので、妥協はせずにしっかりと我が道を進みましょう。

そこで今回は、なかなかよいドライバーに巡り合えない理由と、その対処方法について考えてみましょう。

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自分に合うドライバーが見つからない!

ドライバーの試打を重ねて、スペックのデータを整理して、選択肢を絞り込んでいるのに、ピッタリと合う1本が見つからないのは、いったいなぜなのか?

その答えは、実は「 ピッタリと合うドライバーが店頭に用意されていない 」からなのです。

非常に困った現象なのですが、その理由を説明しましょう。

 

なぜか店頭にはよいスペックがない…!?

ゴルフ人口の中で一番多いスコアのレベルが、90台~100台と言われています。

そしてそのレベルの皆さんのヘッドスピードは、練習場で観察すると、男性が40~45m/s、女性が35m/s前後が多いように見えます。

ところが…店頭で販売されているドライバーをチェックすると、需要が一番多いはずのヘッドスピードの範囲に、ピッタリ合いそうなスペックが見当たりません。

実際の店頭に用意されているドライバーは、男性用としては、少しハードスペックな物と、少しアンダースペックの物ばかりで、その中間的なスペックが全くと言ってよいほど用意されていません。

女性用はアンダースペックな物ばかりです。

不思議なことに、全てのメーカーが揃いも揃って、適正なスペックを用意していないのはなぜなのか?

 

男性用のドライバーの場合

たとえば男性用クラブのシャフトを見ると、カスタムシャフトでは60g台でトルク3.5前後が中心になっていますが、60g台の重量はOKですが、トルク3.5は少しハードスペックになると思います。

ところがその下に用意されているスペックとなると、選択肢は各メーカーの純正シャフトになり、いきなり55g以下でトルクは5.0以上にもなってしまい、これでは重量とトルクともに少しアンダースペックになるでしょう。

最も一般的なスペックとしては、60g前後でトルク4.5前後のシャフトを用意されるべきなのですが、残念ながら店頭にはそのようなスペックはありません。

シャフトの長さも、今や45インチ以上が当たり前で、45インチ以下を探すことは困難な時代になりました。

もし店頭に並ぶドライバーのシャフトが、60g前後でトルク4.5前後、長さが44.5~45インチというスペックが中心となるならば、一般的なアマチュアゴルファーにとっては、格段に自分に合うドライバーを見つけやすくなるはずです。

ところが各メーカーが用意しているのは、なぜかこのスペックを避けるように、ハードスペックとアンダースペックばかり、そして長尺シャフトばかりになっていることは、非常に困った現象なのです。

対策 店頭にない男性用ドライバーを見つけ出す方法

そこで、メーカーが用意してくれないなら、自分で探し出すか、製作するしかありませんね。

ターゲットにしたいのは、カスタムシャフトの60g台のフレックスSRか、50g台のフレックスSのシャフトです。

60g台のSRならば、たとえトルク表示が3.5前後になっていても、実際には4.0くらいの柔らかさがあります。

50g台のSならば、重量は少し軽いかもしれませんが、トルクは4.5前後の物が多数あります。

ただし問題となるのは、そのようなシャフトがセットされているクラブの試打ができないことです。

試打もせずに、新品のカスタムシャフトを購入してリシャフトすることは、金銭的にはリスクがあります。

そこでリスクを減らすためには、中古品の活用をお勧めします。

中古ドライバーの中には、ヘッドにこだわらなければ、自分に合いそうなシャフトのドライバーが少数ながら流通しています。

中古シャフトを購入して、リシャフトする方法もあるでしょう。

この方法で自分に合うシャフトの種類と長さを見つけ出してから、そのシャフトをお気に入りのヘッドと組み合わすなら、かなりよいドライバーに仕上がるでしょう。

 

女性用のドライバーの場合

女性用の場合、50g前後でトルクが6.0あたりのシャフトを用意されるべきだと思いますが、店頭に並んでいる物は、ヘッドスピードが30m/s以下の人にしか合いそうもない、軽すぎて柔らかすぎる物ばかり。

それならばと、男性用のアンダースペックの物から選ぼうとすると、シャフト重量とトルクは合いそうな物がありますが、そのようなスペックの物は、どれも45.5インチ以上の超がつくほどの長尺シャフトしかありません。

ヘッド体積もほとんどが460ccです。

女子プロならば長尺シャフトでも打ちこなせていますが、一般の女性には、45.5インチ以上で460ccの大型ヘッドは、かなりスイング中の空気抵抗が大きくなっているので、ナイスショットを続けるのは難しいクラブになってしまいます。

 

対策店頭にない女性用ドライバーを見つけ出す方法

ヘッドスピード35m/s前後の女性ゴルファーが、自分に合うドライバーを見つけ出すことは非常に困難な作業です。

選択肢が少なく、流通量も少ないだけでなく、女性用の中古ドライバーはキズだらけで程度が悪いものばかりなので、選択には苦労すると思います。

そこで仮に、現行モデルの男性用のアンダースペックの中から探すとすれば…たとえばピンのG400で考えてみましょう。

あくまでもヘッドスピード35m/sの一般的なパワーの女性を想定すると、ロフト角は10.5°、シャフトは純正のALTB J CBで、フレックスはRとしましょう。

シャフト重量45g、トルク5.9になるので、スペック的にはなかなかよさそうです。

ヘッド体積も445ccと少しだけ小ぶりな点もプラスポイント。

しかしシャフトの長さが45.75で、ヘッドバランスがD2という点が、少しネックになるかもしれません。

そこでたとえば、シャフトを1~1.5インチカットするならば、シャフトの長さは44.75~44.25インチ、ヘッドバランスもC5~C7程度に軽くなり、クラブ重量は約290gなので、かなり振りやすいドライバーになると予想できます。

標準の長尺シャフトを短く持ってスイングする方法もありますが、実際に試してみると、「短いシャフトを長く持ったほうが打ちやすい」、と言う人の比率が多いようです。

 

今回のまとめ

今回は、店頭でよいドライバーが見つからない理由と、その対策方法を説明しました。

今回紹介したようなスペックが用意されるなら、現在店頭に並んでいるハードスペックとアンダースペックの特徴も生きてくるので、多くの人にとって、自分に合うドライバーを見つけやすくなるでしょう。

また、メーカーには頼らずに、とことん自分に合うドライバーを追求したい場合は、【 クラブセッティング 】にて、自分用のドライバー製作のコツを説明しているので、そちらも参考にして下さい。

 

なお、一般的な枠には収まらなずに、もっと自由にドライバーを選ぶ方法について、【 ドライバー選びに常識はない! 】で説明します。

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