ゴルフの最大の魅力は、やはり「 飛ばし 」ですね。
ところが40歳を過ぎたころから、「 年齢とともに飛ばなくなった 」と言う人が多くなってきます。
ゴルフクラブは年々飛ぶように改良されているはずなのに、その進化を上回るくらいに身体が劣化しているということでしょうか?
それこそゴルフは70歳代、80歳代でも楽しめるスポーツなのに、年々飛距離が落ちていくのはつらいものです。
でも大丈夫、今までとはスイングに対する考え方を変えて、もっとクラブの性能をうまく使えるようになれば、50歳代60歳代でもまだまだ飛距離を伸ばせる可能性があります。
是非そのスイングに一度チャレンジしてみて下さい。
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中高年からの飛ばしの理論
ゴルフ雑誌やYouTubeには飛ばしのレッスン内容が溢れていて、皆さんも参考にしているのではないでしょうか。
ところが現実は、なぜかアマチュアゴルファーの飛距離はいっこうに伸びていません。
最新の長尺ドライバーなら飛ぶはずなのに…。
最新のボールなら飛ぶはずなのに…。
地面反力を使えば飛ぶはずなのに…。
残念ながら、そんな現在のゴルフ界の常識に流されていると、なぜかいつまで経っても飛距離が伸びないどころか、気づけば年齢とともに飛距離が落ちてしまうのが一般的な傾向のようです
しかし諦めるのはまだ早い。
ゴルフ界の常識には安易に流されず、本当に自分に合うスイング理論を見つけ出して、本当に自分に合うクラブセッティングの助けを得られるならば、50歳代、60歳代になってもまだまだ飛距離を伸ばすことは十分に可能なのです。
今回はそんな中高年ゴルファーに、一度試してもらいたいスイング理論を紹介します。
遠心力とシャフトを正しく使うスイング
今回試してもらいたいことは、① クラブヘッドの遠心力アップと、② 逆しなりインパクトです。
この2つの効果で、ヘッドスピードやパワーに頼らずに、効率的に、そして理論的に飛距離を伸ばしていきましょう!
➀ クラブヘッドの遠心力アップ
皆さんの現在のダウンスイングの軌道を、もっと大きな円周軌道に変えて、クラブヘッドの遠心力のパワーを増加させましょう。
そのコツは、ダウンスイングに切り返す時に、シャフトが「 順しなり 」するように強く意識してスイングすること。
つまり切り返す瞬間に、すぐにクラブヘッドを大きく回転させるようにする、または、クラブヘッドを後方に投げ出すように、早い段階からクラブをリリースすることなのです。
このスイングによって、今までのダウンスイングの軌道よりも、クラブヘッド1つ分から2つ分は大きな円周軌道を描くようになり、ダウンスイングの遠心力が飛躍的にアップします。
この効果をより大きく引き出すためには、ダウンスイング中に「 左への体重移動 」を抑えることが重要です。
それどころか、左への荷重移動が起きないように、ダウンスイング側、つまり身体の右側に体重が乗り続けるようにスイングできれば、クラブヘッドにより大きく遠心力が働くようになります。
どうすれば身体が左に流れずに、ダウンスイングで大きくクラブヘッドを回転させることができるのか!?
皆さんの持っている感性と身体のクセと相談しながら、「 自分なりの振り方 」を考えて下さい。
② 逆しなりインパクト
インパクトの時に、シャフトが「 順しなり 」ではなく、「 逆しなり 」の状態を作ります。
「 逆しなり 」の状態を作ることで、フェース面が開かずに、目標方向にボールを効率よく弾いてくれます。
世界のトッププロの中には、インパクトの瞬間にまるで練習器具の「ぐにゃぐにゃ」のシャフトのように、大きな「 逆しなり 」の状態を作っている選手がいます。
そんなインパクトができている選手は、身体がそれほど大きくなくても驚きの飛距離を実現しています。
その理論を取り入れてみましょう。
そのためには、➀ 遠心力アップのスイングが必要なのです。
遠心力アップするようにダウンスイングを作ると、シャフトが水平になる頃に「 順しなり 」から「 逆しなり 」に切り替わるので、あとはその状態をキープしたままインパクトトすればよいわけです。
どうすれば大きく「 逆しなり 」させることができるのか、その点は皆さんなりに工夫してみて下さい。
写真でイメージをつかむ
中高年が最大の効率で飛距離を伸ばせるようになるインパクトは、ズバリ見出し写真のようなイメージです。
身体がスイング中に左に流れずに、身体の正面でシャフトがしっかりと「 逆しなり 」の状態を作れています。
フェース面もスクエアに戻っているので、ボールがフェース面を滑らずに、効率よく、最適なスピン量で飛んで行きます。
皆さんも自分のスイングをスロー動画で確認して下さい。
飛距離が伸びずに悩んでいる人は、インパクトで「 逆しなり 」にはなっておらず、フェース面も開いているはずです。
身体も、グリップの位置も、もっと左に流れていませんか?
次に、「 逆しなりインパクト 」を目指している友人のスイングを見てみましょう。
❶ 切り返しのポイント
ダウンスイングに切り返した時に、クラブを飛球線の後方に放り投げるように大きく、そして早いタイミングでクラブをリリースしているので、この写真の段階でシャフトが「 順しなり 」を作れています。
一般的なレッスンでは、「 タメを作る 」ように切り返すことになっているので、この時点ではシャフトが「 しなる 」ことはありません。
❷ シャフトのしなりの変化
早いタイミングでクラブをリリースすると、シャフトが水平になる辺りで「 逆しなり 」に変化します。
この友人の場合は、リリースの力加減が強すぎるせいなのか、写真のように、水平よりも早い段階で「 逆しなり 」が始まっています。
❸「 逆しなり 」が最大になるポイントをチェック
友人の場合は、写真のようにインパクトよりもかなり手前のタイミングで最大のしなり量になっていました。
ここまで早いタイミングで最大しなりになると、インパクトの時にはせっかくのしなり量が少なくなってしまうのです。
つまり、最大の「 逆しなり 」ポイントをもっとインパクトに近いタイミングになるように調整しましょう。
今回のまとめ
今回の飛距離アップのスイング理論、いかがだったでしょうか?
大きなダウンスイングの軌道で、クラブを早いタイミングでリリースすれば、シャフトは「 順しなり 」➡「 逆しなり 」に動きます。
遠心力とシャフトの動きを最大限に使えるようになれば、無理やりヘッドスピードやパワーを上げる必要はありません。
基本的なスイングの考え方は、このブログで今まで紹介してきた通りでOKなので、そこに今回のイメージを追加して下さい。
一般的なレッスン内容にある「 タメを作るダウンスイング 」でも、「 逆しなりインパクト 」は可能なのですが、中高年の筋肉の反応スピードでは、「 タメ 」を作ってしまうと「 逆しなり 」になるタイミングがインパクトに間に合いません。
その対策として、「 タメ 」を作らないように、もっと早いタイミングからクラブをリリースする必要があるのです。
「 逆しなり 」インパクトがうまく作れるようになれば、ヘッドスピードがそれほど変わらないのに、10歳、20歳も若返ったような飛びが戻る、もしくは人生最大の飛距離が実現できるかもしれません。
是非トライしてみて下さい。