2024/11/24
ゴルフでスコアアップを達成するためには、そのゴルフ自体を簡単にすることが、一番の近道です。
アマチュアゴルファーの少ない練習量でも、どんどん上達するためには、ゴルフをもっと簡単にしたいものですね。
そこで今回から連続で5回に分けて、ゴルフをもっと簡単にする方法について考えていきます。
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ゴルフをもっと簡単にするためには…?
ゴルフというスポーツは、小さいゴルフボールを長いゴルフクラブで打ち、小さなカップに入れなければならないので、難しいことは間違いありません。
しかし難しいからと言って、複雑な内容ばかりのゴルフ理論を真に受けているだけでは、アマチュアゴルファーの少ない練習量とラウンド数では、いつまでたっても80台、70台には届きません。
ゴルフ界の常識にただ流されるのではなく、もっとアマチュアゴルファーに適した簡単なゴルフを創造したいものですね。
確かにゴルフは難しいスポーツですが、考え方と工夫次第では、もっと簡単なものに変えられる余地が、まだまだ多く残されています。
皆さんのゴルフももっと簡単なものに変えていきましょう!
★ キーポイントは下半身の正しいコントロール!
そのゴルフを簡単にするキーポイントは何と言っても、『 下半身のコントロール 』です。
「 下半身の動きを制するものはゴルフを制す 」ということわざを作ってもよいくらいに、下半身の動き方をうまくコントロールすることが出来れば、ゴルフは簡単になっていきます。
なぜなら、皆さんのスイングは土台となる下半身が悪い動きをしているので、上半身の本来の動きを邪魔してしまい、複雑で難しいスイングになっているのです。
そこでまずは、『 下半身の正しいコントロールの必要性 』を考えましょう。
● 下半身の動きがスイングを悪くしている例 その1
例えばアマチュアゴルファーの中には、かなりアクロバティックなスイングでボールをとらえている人がいますが、そんな人は下半身の動き方が非常に悪いにもかかわらず、上半身の驚異的な修正能力で帳尻を合わせていることになります。
けして上半身の動き方だけで、アクロバティックなスイングになっているわけではなく、下半身と上半身の動きのバランスとタイミングが悪いので、そのように見えるだけなのです。
その悪い動きの下半身がもっと効率よく正しい方向に動くなら、その人の上半身の驚異的な修正能力を、もっと精度の向上に使うことができるので、スイング全体もよくなり、ゴルフがもっと簡単になって行くはずです。
● 下半身の動きがスイングを悪くしている例 その2
せっかくよいアドレスを作り、よいスイングプレーンを意識してバックスイングし、トップで標的となるボールに狙いを定めて、いざダウンスイングを開始!
ところが、その途端に下半身のおかしな動きか先行します。
上半身はまだ目標よりも右を向いているのに、腰の向きは早々に目標よりも左を向いて、足首と膝は腰の動きに連れられるように無駄に大きく動きます。
土台となる下半身がそのように大きく動いてしまっては、ボールに狙いを定めたはずの上半身の動きにもズレが出てしまうのは当然のこと。
そこでズレた狙いを修正するために、上半身のスイングをわざわざ崩し、不自然なスイングに変形させて、ボールに合わせに行くことになります。
● 悪い例のまとめ
もし下半身がおかしな方向に動かずに、上半身主体のスイングを作ることが出来るなら、ほとんどの人がよいスイングをすぐに手に入れることが出来るでしょう。
そして狙いを定めたボールに対しても、もっと精度よくクラブヘッドをアジャストすることが出来るのです。
ところが、下半身が正しくない方向に大きく動くことで、本来の上半身のスイングではボールに当たらなくなってしまうので、スイングを途中で変形させて調整し、無理矢理ボールに合わせることになります。
それではゴルフが難しくなるのは当たり前!
下半身を正しくコントロールして、シンプルなよいスイングを身につけましょう。
◎ 下半身の動きがよい場合の例
◆ 下半身がよい動きをする代表例が、松山英樹選手。
ダウンスイングで下半身が先行する動きが少なく、腰が左に移動する量も非常に少ないスイング。
足首や膝にも無駄な動きはありません。
このようなスイングが出来るとどんなゴルフになるのか?
下半身の動き方に左右されずに、上半身の自然な動きのスイングで、精度よくボールにアジャストすることが出来るのです。
または、土台が揺らがないので、ボールに合わせることなく、気持ち良くスイングするだけで、しっかりとジャストミートが出来る。
例えば、松山英樹選手は打った後に失敗したようなリアクションなのに、ボールはしっかりとベタピンに…というシーンが多いことが話題になっています。
このようなシーンは、松山英樹選手の理想が高いからだ…という解説がされていますが、確かに理想が高いことは間違いないのですが、本人には実際に失敗した感覚があることも間違いないはず。
ところが、松山英樹選手のような下半身が上半身の動きを邪魔しないスイングなら、本人には明らかなミスと感じるスイングの誤差であっても、現代のゴルフクラブとボールの性能なら、「 結果オーライ 」の範囲に収まってしまうのです。
◆ 対照的な存在が石川遼選手。
下半身が先行する動きが大きく、腰の位置も左に大きく移動するスイングです。
このような下半身の動きでもナイスショットが出る時は、上半身の動きは非常に精度のよい完璧な動きが出来た時です。
または、ボールに完ぺきに合わせる動きが出来た、と言ったほうがよいのかもしれません。
ところが、松山英樹選手がミスをしたと感じる程度のわずかな誤差が出ると、石川遼選手の場合は下半身の動き方に上半身が翻弄されて、ボールに合わせる難易度が上がり、その結果としてミスの度合いが大きくなることに…。
つまり、下半身の動きが大きい石川遼選手が、松山英樹選手のような精度の高いプレーを続けるためには、松山英樹選手以上の完璧な上半身の動き方が求められるのです。
そのようなゴルフでは、安定したハイレベルのプレーを続けることが困難なのは、説明するまでもないでしょう。
見方を変えれば、上半身のスイングのレベルの高さだけなら、もしかしたら石川遼選手のほうが上なのかもしれないのに、下半身の動きに翻弄されることでスイングが乱れるので、現在の松山英樹選手との差が生まれていると考えてもよいのかもしれません。
この分析が正しいとしたら、現在の石川遼選手の状況は勿体無いことですね。
今回の重要チェックポイント
皆さんの本当のスイングレベルはもっと高いはず。足を引っ張っているのは、下半身の動き方!
次回は、【 その2 】で『 下半身のコントロールが難しい理由 』を考えます。
今回の内容は、【 シーズンオフに改善しておきたいアマチュアゴルファーに共通するスイングの問題点 その1 】と【 その2 】、【 今度こそダフリを解消! 根本的に解決する方法とは!? 】の記事とも関連性が高いので、そちらもご覧下さい。