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テーラーメイド シム + 純正シャフトを打ちやすくしてみました!! 全く違うドライバーに変身成功!

time 2023/05/27

テーラーメイド シム + 純正シャフトを打ちやすくしてみました!! 全く違うドライバーに変身成功!

テーラーメイド シム ドライバーは、2020年に爆発的に売れましたが、残念ながらヘッドスピード45m/s以下の場合、その性能を十分に引き出せなかった人が多かったのではないでしょうか。

しかし製品自体はそれほど悪いモデルではないと思ったので、今回そのドライバーを万人受けするように、独自にセッティングしてみました。

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打ちづらいのは、製品の問題ではなく、セッティングに問題があった!

僕の友人の中に、ドライバーをとても苦手とする人がいます。

スコア120を切れないレベルだったのに全く練習をしないタイプのゴルファーで、そこから僕がアドバイスするようになりましたが、練習場でアドバイスできるのは年数回程度という状態。

そこに加えてなんとかラウンドでも年数回のアドバイスを続けた結果、3年目にベストスコアは97まで進歩しました。

しかしドライバーがとても苦手で、ドライバーがもっと上手く打てるようになれば、90切りも狙えるような状態でした。

その友人が、会社の同僚から譲り受けたのが今回のシム + 純正シャフトです。

前の持ち主が、性能を発揮できずに買い替えることになり、友人が格安で譲り受けたそうです。

でも当然のごとく、そのシムを友人が打ってもまともには当たらず、ほぼ全球が右45°くらいのスライスしか打てません。

そこで我が家が、その友人でもうまく打てるようにセッティングを変更することになり、うまい具合に改良に成功し、友人のドライバー苦手症状も大幅に改善することができたのです。

 

シム + 純正シャフトのセッティング変更例

■ ヘッドデータ

ロフト角 : 9.0° ➡ 11.0°

ライ角 : 56° ➡ 58°

フェース角 : スクエア ➡ 4°クローズド

 

■ シャフトデータ

シャフト : テンセイ シルバー TM50 ➡ 鉛調整

シャフト長さ : 45.75インチ

フレックス : S

シャフト重量 : 56g

トルク : 4.0

キックポイント : 中調子

 

■ クラブデータ

クラブ重量 : 306g

ヘッドバランス : D4

 

変更前のインプレッション

友人が打ちやすくなるように、セッティング変更の試打を担当するのは、いつも通り僕の奥さんです。

友人はヘッドスピード40m/sくらいなので、僕の奥さんにとって打ちやすくて、しっかり飛ぶように仕上がれば、間違いなく友人にもマッチするはずです。

試打をしてみて最初に感じるのは、シャフトが長すぎて、「 まったり 」とした特性だったこと。

この特性だと、かなりゆったりと振りながらでもヘッドスピードが出せる人でないと、ボールは捕まらないはずですが、そんな人は少数派でしょう。

友人の場合も、目一杯「 ビューン 」と振りたいタイプなので、そのスイングにヘッドがついてこなくて、大きくヘッドが振り遅れ状態になります。

ヘッド自体の印象は、打感はそれほど悪くはなく、「 ハジキ感 」も多少は感じますが、とにかく「 捕まらない 」状態。

重心ハンドブック 」によると、このヘッドは表示ロフト角9.0°ですが、リアルロフトも9.6°。

表示ライ角は56°ですが、リアルライ角はなんと54°。

このスペックでは「 捕まらない 」のは当然で、シャフトの特性とも全く合いません。

おそらくこのセッティングで打ちやすく感じるゴルファーは、ごく稀でしょう。

このようにセッティングに決めたのは、おそらくヘッドスピード50m/sくらいの上級者が、ヘッドスピードを42m/sくらいに抑えて上手に振った時に、「 これなら打ちやすいはずだ  」と思ったセッティングだと思います。

各メーカーの標準シャフトのセッティングの決め方は、どれもそんな感じになっているはず。

ところがそのセッティングを実際にヘッドスピード42m/sくらいの人が「 マン振り 」で打つ時は、全く違った動きになってしまって、タイミングは合わず、皆さんが振りづらいと感じるのは当然のことだと思います。

 

セッティングの進め方

このような状態なので、まずはスリーブ調整で、ロフト角とライ角を増やしました。

いろいろ試した結果、「 HIGHER 」のポジションに決まり、ロフト角2°プラス、ライ角2°プラス、フェース角4°閉じ、という数値になります。

これでようやく弾道の高さが良好になり、「 捕まり感 」もあと一歩になりました。

そこで次に、ソールのウェート調整を「 捕まる 」方向にスライドさせて、随分よくなったところに、鉛のテープで微調整しました。

ここまでやると、もう全く別物の「 捕まり感 」になります。

最後に、シャフトへの鉛調整で全体のバランスを整えました。

鉛のテープを、スリーブ上端から20.5cmの位置に、シワを作らずに1巻きしています。

この調整で、「 まったり 」としていた長すぎるシャフトに、メリハリを加えました。

 

完成後のインプレッション

このような調整で、全く別物のドライバーに変身しました。

長尺が苦手な僕の奥さんでも問題なく振り抜けて、方向性も飛距離性能も、我が家のドライバーに近いくらいに性能アップ。

その仕上がった状態で友人に試してもらうと、今まで飛んだことのない地点まで、素晴らしい弾道で飛んで行き、「 満面の笑み 」で手応えを表現してくれました。

これでおそらく友人も、少しは練習したくなるはずです。

 

今回のまとめ

このドライバーに限らず、各メーカーのアスリートモデルの純正シャフトは、ヘッドスピードが40~45m/sの人向けになっていると思いますが、おそらくそのセッティングを決めているのが、ヘッドスピード50m/sくらいの上級者だと思います。

そのような人がヘッドスピードを抑えて打った時のフィーリングと、実際にヘッドスピードが該当する人が目一杯で打った時のフィーリングは、全く別の物になります。

つまり、標準シャフトが打ちやすいと感じる人の確率は、かなり低いはずなのです。

そんな訳なので、もし標準シャフトが打ちづらいと感じたとしても、それは皆さんの問題ではありません。

つまり、標準セッティングに縛られて、無理してそのクラブに慣れる必要はないということです。

そんな場合は悩まずに、今回の手法や【 こちら 】の手法を参考にして、自分に合うように調整してみましょう。

全く別物のフィーリングに変えることができるはずです。

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