ゴルフのスコアアップのためには、鉛の調整などで、クラブを自分の意のままに扱えるように繊細に調整するほうが、実はスイングを改善するよりも効果的なのかもしれません。
なぜなら、自分の意のままにクラブが扱えるようになると、自然にスイングも改善されていくものなのです。
今回は、この考え方がプロでも通用することを説明したいと思います。
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プロゴルファーも鉛の調整法を身につければ効果絶大!
先日どこかの記事で、星野陸也選手が自分のクラブを鉛で調整していて、飛行機などの移動時にその鉛が剥がれないように、アイアンに個別のヘッドカバーを付けている、という内容を目にしました。
たとえば車で移動するだけならば、そしてキャディバックの中に入れておけば、クラブに貼っていた鉛が簡単に剥がれるとは考えられませんが、海外の航空会社で移動する場合は、とんでもないことが起こるらしいので、しっかりとガードする必要があるようです。
そして星野陸也選手は、自分のクラブに0.2~0.3gくらいの鉛を貼る作業が、30分くらい時間がかかっているとのこと。
その記事を読んで、僕が手伝ってあげたいと思っただけでなく、皆さんにもこの内容をもっと細かく説明したいと思いました。
もっと鉛の調整を活用して、スコアアップに結びつけましょう!
以前から、星野陸也選手がプロの中でも珍しく、このブログで紹介しているような、0.3~0.5gくらいの細かい単位で鉛の調整をしていることを知っていました。
そんな星野選手に対して周囲のプロ達は、「 1g以下の違いなんて分かるわけないでしょ 」と、常にその繊細な感覚をいじられていたのです。
しかし皆さんも、このブログの記事を参考に試したことがある人は分かると思いますが、アマチュアゴルファーでも、それがベストスコア70台の人も、まだ100を切れないない人も、誰もが0.3~0.5gの違いはハッキリと感じ取れると思います。
もしくは、たとえ本人がその違いを感じていなくても、放たれた弾道の性質は確実に変わります。
ところが多くのプロは、1~2gの大雑把な単位で、鉛をベタベタと貼っているのです。
もちろん、それで本人が「 バッチリ合っている 」と思っているのなら、何も問題はありませんが…。
しかし現代のゴルフクラブは製品精度が高いので、鉛0.3gの貼る場所を1cm移動しただけでも、スライスが止まったり、ダフリが止まったりという変化が現れるほど敏感なのです。
そんな鉛の調整法を、今後もっと重点的に説明していきますので、皆さんも鉛調整のコツをしっかりと身につけて、スコアアップに直結させてほしいと思います。
■ 用意するもの
僕が使用しているのは、『 調整職人 』という鉛のテープ。
細かく切り分けて調整したいので、小型の糸きりバサミを一緒に携帯しています。
ちなみに星野陸也選手も、糸きりバサミを使用しているそうです。
■ 鉛の貼り方
【 鉛の貼り方 】でいろんな貼り方を紹介しています。
ただし、各自の持つ感性、打ち方のクセなどが全く違うので、あまり固定観念には縛られずに、自由な発想を忘れないことが大切です。
このような0.1gくらいの重さでも、確実に変化が現れるクラブもあります。
このように、クラブと使う人が違うと、貼り方も全く変わります。
シャフトに貼る方法も、とても有効な方法です。
■ 慣れが必要だが、誰でも対応は可能
このような鉛の貼り方は、最初はどうしても慣れが必要ですが、要領がつかめると意外に簡単なものなのです。
僕の場合は、僕の奥さんや友人達のスイングを観察して、スイングでは簡単に修正できないと感じた問題点を、僕が「 鉛の調整によって、彼らのスイングを操る 」という感覚で調整しています。
そのような調整を進めていると、やがて「 鉛の調整と本人のスイングが融合してくる 」という状態になっていくのです。
そのようにして鉛の調整が仕上がると、1週間後でも、1か月後でも、同じ感覚でスイングできて、同じ特性のボールを打つことが可能なのです。
僕の場合は、かなり経験を積んでいるので、たとえばプロの選手のスイングをテレビで見ただけで、「 シャフトのどの位置に鉛を貼れば、もっと本人のタイミングに合う 」というところまで分かるようになります。
ただし僕の場合は、「 貼る専門 」なので、その作業自体が比較的簡単なのは間違いありません。
その点を考えると星野陸也選手は、「 自分で打って感じて、自分で考えて貼る 」という中で、0.2~0.5gの調整をしているので、かなり大変な作業だと思います。
だから1ヶ所決めるのに、少なくとも30分が必要なのはよく分かります。
そこで皆さんにお勧めしたいのは、友人とコンビを組んで、打つ人と貼る人を分担するやり方です。
その方法ならば、お互いが変化を感じやすくて、効率的に経験値を高められるはずです。
1時間ずつ交代で、お互いで調整し合うような機会が持てれば、作業はかなりうまく進むと思いますよ。
今回のまとめ
今回は星野陸也選手を例にして、鉛の調整方法の考え方について説明しました。
とにかく「 自分にはまだ早い 」とか「 自分では分からない 」などと決めつけずに、失敗を恐れずに気楽に試してみて下さい。
そして今回の記事を書いていて、星野陸也選手の繊細な調整作業を手伝ってみたいと思いました。