2024/11/24
ラウンドスタート前のわずか5分間だけで、スイングを劇的に改善できる方法があります。
今回は、【 スイング改善の特効薬を発見!! その1 】と【 その2 】の内容を別の角度から説明します。
sponsored link
要点が分かれば、少ない時間でもスイングは劇的に改善できる!
ラウンドに同行した友人に行ったスイングチェックとアドバイスによって、即効で劇的に改善できた内容を紹介します。
120を切ることも大変だったこの友人に3年前からゴルフのアドバイスを始めていて、昨年ようやく100切りを達成しました。
なかなか都合が合わずに、練習場では不定期に年間数回しかアドバイスできていないのですが、その代わりラウンドレッスンは毎年数回行っているので、現場の対応力を磨くことでスコアアップに結びつけていました。
先日もラウンドに同行する機会があったので、早速スタート前の少ない時間を利用して、最近発見したばかりのスイング改善のチェックポイントをこの友人でも確認したところ、見事に予想通りの問題点が露呈しました。
そこでその問題点と改善方法を説明し、5分間だけ素振りチェックと練習をしてもらってからラウンドをスタートしたところ、本人もビックリのナイスショットを連発できたのです。
皆さんもそのチェックポイントを確認して、問題点を改善してみましょう。
問題点のチェック方法と改善ポイント
まずは【 スイング改善の特効薬を発見!! その1 】で説明したように、ドライバーのヘッド側のシャフトを左手で持ち、気持ちよく「 ブ~ン、ブ~ン 」とフルスイングして下さい。
そのスイングをアイフォンのスロー動画で撮影し、コマ送りでインパクトの位置とフォローの位置のスイングの形を確認します。
❶
この友人も多くのゴルファー同様に、インパクトの位置では左手が大きくハンドファーストになっていて、➪の手の甲の向きが正面を向いています。
この形こそが、この友人が本能にまかせてスイングした時の潜在的に持っているクセなのです。
インパクトでは手元が先行しすぎていて、左手は全くターンをしていないので、これでは実際のスイングで「 フェース面が開いた、振り遅れ 」の状態になることは確実です。
もし実際のスイングで「 フェース面が開かずに、振り遅れていない 」のならば、それは右手が左手の分まで頑張っているということ。
そこで目指すべきなのは、「 もっと左手の先行を抑えて、手の甲を目標方向に向ける 」ことなのです。
❷
次はフォローの形をチェックします。
こちらも予想通りに、➪のように左腕が伸びきったままスイングされていて、シャフトの向きは➪のようにまだフィニッシュ方向には向いていません。
このように左腕が伸びきったまま勝手にスイングしてしまうと、フォローで右手はその位置には届かない状態になるはずです。
ところが実際のスイングでは、両手でグリップしたまま、両腕でスイングしていますね。
しかしそのスイングの本質は、けして両腕が調和した動きではなく、左腕の動きと右腕の動きが喧嘩しながらスイングしているような状態と言えるわけです。
そこで目指すべきなのは、「 フォローで左肘をたたむように曲げて、右手との距離感を縮めておく 」こと。
「 ブ~ン 」と振る勢いに加えて、左肘をたたむように動かすことで、そのスピードを加速させて下さい。
❸
本人にここまでの要点を説明し、改善に向けて素振りを繰り返してもらいました。
➪のように、左手が先行する動きは少なくなり、左手甲の向きも以前よりは目標方向に向くようになってきました。
❹
➪のように、左肘は少したたまれるようになり、シャフトの角度も➪のようにフィニッシュ方向に向くようになりました。
今回は時間が少なかったので左肘のたたみは不十分ですが、もう少し積極的にたたむ動きを加えたほうがよいと思います。
❺
ここまでにチェックした問題点とその改善ポイントを本人に告げて、左手の片手素振りを何回か繰り返した後、ヘッド側を持ったまま今度はは両手でスイングしてみます。
この写真の➪のように、インパクト地点ではとてもよい形ができています。
❻
フィニッシュでは本人から「 おおっ! 」という驚きの声が上がりました。
今までとは比較にならないほど、自然で滑らかにフィニッシュまで振り切れたからです。
そしてこの後、正規のグリップ側を握ったスイングでも同じ感覚でスイングすることができました。
■本人も驚きのナイスショットを連発!
スタート前の5分間のチェックと改善の後、直後にラウンドしたハーフで46というこの友人のベストスコアをマークしました。
この友人はこのコースが初めてであり、しかもこの地域でも最も難しいコースなのに、セカンドショットで本人も驚きのナイスショットを連発し、ハーフベストを達成することができたのです。
この時はまだドライバーショットだけは改善できず、そして後半のハーフはまたクセが少し戻ったことで55に終わり、ラウンドの自己ベストは更新できませんでしたが、本人の手応えと満足度は十分。
後は練習場でもう少し練習を重ねてもらえば、一気に上達への道が開けるようになると思います。
今回のまとめ
今回紹介した5分間レッスン、ラウンド直前でもとても有効なものでしたが、もちろんこの方法は練習場で確認してもらい、じっくりと改善に臨むことがベストです。
一般的なゴルフレッスンに接していると、ついついハンドファーストや大きなフィニッシュが必要だと思い込んでしまいますが、そこには大きな問題点が潜んでいるので、しっかりと正しい理論を突き詰めて、間違っている点は切り捨てて、もっと効率的なスイング改善への道を歩んでいきましょう。