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USモデルの短尺ドライバーを試してみました!! コブラ エアロジェット + MCA Kai’li Blue 60

time 2024/05/01

USモデルの短尺ドライバーを試してみました!! コブラ エアロジェット + MCA Kai’li Blue 60

今回は、メーカー純正の短尺ドライバーについて紹介したいと思います。

コブラのUSモデルに、ツアーレングスと呼ばれる44.5インチの短尺仕様があり、そのモデルを友人が購入したので、独自に色々と調整して仕上げてみました。

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とても優れたメーカー純正の短尺ドライバーを発見しました!

理想の短尺ドライバーのスペックが見えてきた!! 】で紹介したように、大型ヘッドで慣性モーメントが大きすぎる最新モデルであっても、シャフトが短くなると、操作性と安定性のバランスが絶妙なレベルに収まることが分かりました。

つまり、高慣性モーメントすぎる弊害がなくなるということなので、また新しい時代が見えてきたとも言えるわけです。

そこで今回は、そんな新時代の短尺ドライバーを簡単にゲットできる特別なモデルを紹介します。

 

コブラ エアロジェット ツアーレングスを紹介

■ ヘッドデータ

ヘッド : コブラ エアロジェット USモデル

ヘッド体積 : 455cc

ヘッド重量 : 207g ( 標準ウェイト時 )

ロフト角 : 10.5° ( 12°に調整 )

 

■ シャフトデータ

シャフト : MCA Kai’li Blue 60

フレックス : S

シャフト長さ : 44.5インチ

シャフト重量 : 66g

トルク : 4.3

 

■ クラブデータ

クラブ重量 : 319g ( 標準ウェイト時 )

ヘッドバランス : D4.5 ( 標準ウェイト時 )

 

クラブ選択の理由

このドライバーの持ち主は、【 遂に初心者が2年6か月で77を達成!! 】の友人ですが、スコアは順調に77まで伸びたものの、いかんせん56歳でゴルフを始めてまだ3年なので、スイングの完成度がまだまだ不十分なことは明らかでした。

そんな時に【 理想の短尺ドライバーのスペックが見えてきた!! 】で紹介した短尺ドライバーを、その友人もコースで打ってみたところ、自分のドライバーを凌ぐ飛距離性能と、シャフトが短いことによる打ちやすさと安定性に驚いていました。

そしてすぐに、「 自分用の短尺ドライバーも製作して欲しい 」と依頼されたのです。

そこでいろんなパターンを考えた末、見つけ出したのがこのドライバーでした。

このドライバーの44.5インチというシャフト長さは、一般的には短尺ドライバーに区分けされると思いますが、ツアーレングスと名がついているように、実はUSツアーでは標準的な長さになっていて、コブラは一般ユーザー向けにもそのスペックを販売していたのです。

装着されているシャフトも、本人にマッチしそうなスペックだったことが大きなポイントでした。

ヘッドの選択をエアロジェットにした理由は、【 2023年のベストドライバー候補を発見!! 】で好印象だったエアロジット MAXを友人も試打をしていて、当時本人が所有していたピンG425 MAXを遥かに凌ぐ打ちやすさにとても感動していた経験がありました。

今回の選択では、エアロジェット MAXエアロジェットで悩みましたが、当時よりもボールを捕まえる能力が高まっていたことを考慮してエアロジェットを選択しました。

 

インプレッションとセッティング

まずは本人にSTD仕様で打ってもらいましたが、ヘッドの持つ空気抵抗の少なさと、短尺シャフトのスイング抵抗の少なさによって、ヘッドスピードが1m/sは確実に上がっているように感じました。

初速はとても速いのですが、短尺シャフトだと少しコントロールできる「 間 」があるようにも感じました。

弾道は中弾道のライナー性で、そのままの状態でも十分だったのですが、まだ本人のカット軌道の癖が完全には修正できていないことを考慮して、ロフト角を1.5°プラスして12°に変更しました。

その狙い通りに、ボールの弾道は少し高くなり、右に逃げづらいフィーリングへと改善。

その代わり少しバックスピン量が多くなったように感じたので、ヘッドに装着されているウェイトを調整して、その変化を探りました。

標準のウェイトは短尺化に合わせて18gになっていて、国内仕様の12gよりもかなり重く設定されています。

ウェイト装着位置がソールの後端なので、スイング中にヘッドの後ろ側が落ちやすいことへの対策も兼ねて、18gのウェイトを手持ちのウェイト8g、そして3gと軽くして試したところ、どんどんよい球筋になり、最終的にはウェイトを全て外した状態が一番よい球筋になったのです。

しかしこの状態でスペックを計測してみると、ヘッドバランスはC1と、まるでレディスドライバーのように軽くなり、ヘッドが軽くなったことでシャフトの振動数が262から274とかなり硬い状態へと変化したので、このスペックではおそらくコースではうまく打てないことが明白になりました。

そこでその後に導き出したのが、ウェィトを10gとし、ソールの前方に1gの鉛を貼る方法です。

ヘッドはエアロジェットで、ロフト角を12°に変更、ウェイトを10gに変更、そしてソール前方に1gの鉛を貼る。

この変更で、ヘッド重量は200g、クラブ重量は312g、ヘッドバランスがC9、シャフトの振動数が269に変化しました。

この変更によって、まるでエアロジェット MAXのつかまり感を持ちながら、エアロジェット LSのようなロースピン性能も備わるという、絶妙な特性に仕上がったのです。

コースで使用してみても、とても打ちやすくて飛距離性能が高いドライバーに進化しました。

狙い通りに、短尺ドライバーの打ちやすさとコントロール性に、高慣性モーメントすぎない絶妙な安定性が加わることによって、実際のコースでも躊躇なく気持ちよく振れるので、その結果として素晴らしい飛距離性能を発揮することが可能になりました。

ミスショットや大きく曲がることへの恐怖感とプレッシャーがないことが、どれだけコースでは武器になることかと、本人は実感することになったのです。

この友人はコースでのナイスショット率が低いことが課題でしたが、ナイスショットの数は飛躍的に増え、平坦なホールでのキャリーは220 ~ 250ヤードと安定し、以前は多発していた200ヤード以下のミスショットは無くなりました。

 

今回のまとめ

これまでにも多くの短尺ドライバーを製作してきましたが、今回改めてスリーブ仕様の最新ドライバーが短尺化との相性がよいことが分かりました。

そして実は皆さんのスイングの邪魔をしていたかもしれない、大きすぎる慣性モーメントの弊害は、短尺化することで、安定性と適度なコントロール性が絶妙にマッチすることになります。

皆さんも今回の内容と【 短尺ドライバー 】の記事を参考にして、新時代の短尺ドライバーを試してみてはいかがでしょうか。

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