PGAツアー日本初開催のZOZOチャンピオンシップ。
見事にタイガー・ウッズ選手が、ツアー最多勝に並ぶ82勝目を達成しました。
初日から最後まで、トップを走り続けるタイガー・ウッズ選手を追ったのは、日本のエース松山英樹選手。
こんな出来すぎたシナリオがあってよいものでしょうか!?
夢のような大会が終わり、冷静になったところで、今回はタイガー・ウッズ選手から見習いたいポイントを説明します。
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見習いたいポイントが増えたタイガー・ウッズ選手!
このブログでは【 遂に復活したタイガー・ウッズ選手! 】でも、アマチュアゴルファーが見習いたいポイントを説明しています。
今回はまた新たに、追加したいポイントが見つかったので、その点を説明したいと思います。
タイガー・ウッズ選手から見習いたいポイント
■ スイングの改善と注意点
以前のタイガー・ウッズ選手のスイングと言えば、「 ダウンスイングで下半身が沈み込み、インパクト手前から伸び上がる 」というような、下半身の動きが大きいスイングで、確かにその動きによって飛距離を伸ばしていましたが、ドライバーショットの精度を落としている原因にもなっていました。
その動きが、2018年に怪我から復帰して以降、徐々に少なくなっていたのですが、今回のZOZOチャンピオンシップでは、ほぼ下半身の上下動は抑えらた安定感のあるスイングになっていました。
その効果でドライバーショットの精度は格段に向上し、狭いホールばかりだった今大会では、確実にアドバンテージになっていましたね。
タイガー・ウッズ選手は、もともと上半身の動き自体は断トツにスムーズだったので、下半身の無駄な動きが抑えられたことで、本人はフルショットをしているつもりなのに、周りから見たら「 軽く振っている 」ように感じられるスイングになったのです。
40歳をすぎたからこそ、無駄な動きを抑えた、身体の負担が少ない効率的なスイング。
アマチュアゴルファーもこの点をしっかりと見習いましょう!
そしてタイガー・ウッズ選手のスイング改善を反面教師とするならば、最近飛距離アップのために、「 地面反力 」や「 ジャンプアップ 」の理論が広まっていますが、それを安易に取り入れようとすると、まさにタイガー・ウッズ選手の逆パターンで、一発の飛距離は伸びるかもしれませんが、今度は精度が落ちてしまい、深みにはまってしまうかもしれません。
■ パッティングのテークバックに注目!
今回あらためて思い知らされたのは、タイガー・ウッズ選手のパッティングは本当に上手かった。
距離感、方向性、ショートパットの精度、リズムなど、全てが見習いたいポイントですね。
パッティングに自信があるからこそ、ピンを狙うとリスクのあるホールでは、安全な所に乗せておけばOK、という割り切った戦略が取れるところが強さの秘訣でもあります。
その中でも特に参考にして欲しいのが、ショートパットのテークバックが小さいことです。
タイガー・ウッズ選手のショートパットは、揺らぎのない小さなテークバックから、加速も減速もしない一定のスピードでしっかりとボールをとらえていました。
その点で、なかなかショートパットが決まらない選手は、テークバックが小さかったり、大きかったりと一定ではありません。
そして、ショートパットが苦手なアマチュアゴルファーによく見られる傾向は、テークバックが大きくて、フォローが小さいことです。
そのような動きだと、ヘッドが減速してボールに当たりやすいので、ショートする場面が多くなります。
かと言って、テークバックが大きいままヘッドを加速させると、今度は大オーバーが待っています。
実はアマチュアゴルファーに共通する特徴なのですが、たとえ室内のパッティング練習で小さなテークバックができていたとしても、広大なコースのグリーンに出てしまうと、ついついテークバックが大きくなってしまうものです。
そんな点も理解しながら、タイガー・ウッズ選手のように、「 小さいテークバックから、一定のスピードでボールをとらえる 」ということを意識してみましょう。
■ ボールの選択にも狙いがある!
タイガー・ウッズ選手が使用しているボールは、ブリヂストンのツアーBのXSです。
飛距離重視のツアーBのXではなく、ソフトなスピン系のXSだということがポイントです。
【 緊急提言!! 】でも説明しましたが、最近のドライバーヘッドとボールは、高初速化が進んでいるために、「 球離れの早さ 」が秘かな問題になっていると思います。
現在もヘッドスピードは55m/sを越えているはずのタイガー・ウッズ選手のドライバーヘッドは、超ハードヒッター向けで高初速なテーラーメイド M5です。
そこでそのヘッドに合わせて、球離れが早すぎないようにソフトなXSを選択しているのではないでしょうか。
「 球離れ 」が早すぎずに、フェース面から滑りづらいボール。
タイガー・ウッズ選手は、元々ソフトな打感を好んでいて、それはクラブ選択にも反映されています。
しかしそれでも、ヘッドスピード55m/s以上のタイガー・ウッズ選手が、ソフトなXSを使用していることには驚きでした。
今大会のタイガー・ウッズ選手は、ドライバーをはじめとする全てのクラブで「 フェードボール 」を多用していましたが、けして「 逆ダマ 」にはならずに、見事にコントロールされていた秘訣には、「 球離れ 」が早すぎずに、コントロール性の高いツアーBのXSの特性があったはず。
そんな点も参考にしてみて下さい。
今回のまとめ
膝の手術から僅か2カ月でツアーに復帰したタイガー・ウッズ選手。
過酷な5日間の長丁場を、しっかりと乗り切って優勝とは、本当に見事なものです。
世界中のゴルフファンが大好きなタイガー・ウッズ選手には、これからも見習いたいプレーを多く見せ続けて欲しいと思います。