ようやく春になり、待ちに待ったゴルフシーズンがやってきましたね。
皆さんはシーズンオフによい練習を積めたでしょうか?
ゴルフをもっと簡単にするために、このシーズンオフに取り組んだ課題が、先日の初ラウンドで確かな成果として発揮されたので、その点を3回に分けて説明します。
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ラウンドで注意すべき重要なポイントはこれだ!
先日、僕の奥さんの今シーズンの初ラウンドがようやく実現しました。
そのラウンドでいきなり73という、自身のセカンドベストになるスコアを達成。
一緒にラウンドした友人の女性も、セカンドベストの80という好結果。
雪解けから間もないコースコンディションは、芝が枯れたままで、しかも「 ベッタリ 」と寝た状態の非常に厳しい条件だったにもかかわらず、2人とも好結果を残せたのは、このシーズンオフで取り組んできた課題に対する成果のおかげです。
このようなコースコンディションの場合、もしこのシーズンオフに課題を克服していなかったなら、調子がよくても80前後のスコアに終わっていたはず。
本人たちも、「 進歩した 」という確かな手応えを感じたそうです。
ラウンド中に注意すべき点を挙げたらキリがないくらいに、ゴルフは複雑なスポーツとされていますが、実際にはけしてそんなことはなく、最小限のポイントさえ押さえておけば、誰もが安定した好スコアでラウンドできるはず。
皆さんも「 本当に必要なポイント 」を最小限に絞り込んで、道に迷うことなくスコアアップを目指して下さい。
シーズンオフに取り組んだポイント
もっとゴルフを簡単にするために、昨シーズンを振り返って課題を決めて、シーズンオフに取り組んだのが次の3点です。
➀ センンドショットですくい上がらないクラブヘッドの軌道を作る
➁ クラブヘッドの回転半径を大きくする
③ 絶対にクラブヘッドをイン側から、そして低く入れる
今回のその1では、その中の➀を説明します。
➀ セカンドショットでクラブヘッドがすくい上がらない軌道を作る
アマチュアゴルファーの最大の欠点なのですが、セカンドショットのインパクト前後でクラブヘッドがすくい上がる動きが必ず起きています。
僕の奥さんも長年その改善に取り組んできましたが、やっぱり練習場よりもコースのほうがすくい上がる動きが出ていました。
そこでこのシーズンオフは、この点の改善を徹底しました。
ほぼ全てのアマチュアゴルファーに見られるこの症状の理由は簡単で、プロと比較すると、単なる「 ヘッドアップ 」の状態になっているのです。
たとえば松山英樹選手のように、インパクト後にクラブを目標方向に振りぬくまで頭を残した状態を保ってスイングできるならば、話はとても簡単なのですが、あのような動きは子供の頃からひたすら練習を重ねていないと不可能で、週に1回くらいしか練習しないのに、中途半端に形だけ真似しようとしても身体を痛めてしまうことになります。
そこで、身体の硬い中高年のゴルファーでも、松山英樹選手に少しでも近づけるようなコツを考えました。
● インパクトの前にクラブヘッドが身体を追い越すように意識する
身体に余計な負担をかけずに、クラブヘッドのすくい上がりを抑えるコツがこのポイントでした。
ようするにアマチュアゴルファーは、クラブを一生懸命に振っているつもりでも、実際には身体の正面、つまり腰と胸の面も一緒に回っているので、いつまで経ってもクラブヘッドが身体の回転を追い越していないのです。
これではインパクトの効率が悪いだけでなく、クラブヘッドがすくい上がる傾向になるのは仕方ありません。
だからと言って、無理やり「 頭を残す 」「 身体を開かない 」などの細かい動きを気にするのではなく、しっかりと全体のイメージを作ってやるだけで十分に対処は可能です。
その練習方法にお勧めしたいのが、「 ティアップでパンチショット 」です。
通常のパンチショットのイメージだと、ボールを低く抑えるために、ハンドファーストでボールをつぶすようなイメージになると思いますが、そうではなく、ティアップしたボールを通常の高さで打つように、ハンドジャストのイメージでパンチショットをしてみて下さい。
よいパンチショットを打つコツは、ボールに当たる前の段階で、クラブヘッドが手元を追い越すようにコントロールすることです。
これがうまくできれば、「 バシッ 」と分厚いインパクトで、今までに打ったことがないような強いボールを打つことができます。
クラブが長くなるにつれて、パンチショットが難しくなると思いますが、その場合は、クラブヘッドが手元を追い越すタイミングをもっと手前にすれば大丈夫。
ティアップでこの感覚をつかんだら、次はマットの上でも同じようにパンチショットのイメージでボールをとらえて下さい。
この練習方法を、最初は8番か7番アイアンで始めて、うまくできるようになれば、ユーティリティやフェアウェイウッドに進んで下さい。
このようにして、『 インパクトの前にクラブヘッドが身体を追い越す 』という動きを意識できるようになれば、あとはイン側から、大きな軌道で、緩やかに、クラブヘッドを最後まで下ろし切る、ということを徹底してもらえばOKです。
これができるようになると、「 プロのインパクトまであと一歩 」というくらいにレベルアップが可能かも!?
※ 注意点
クラブヘッドを下ろし切る、という作業の中で意識して欲しいのが、フェース面やリーディングエッジを意識するのではなく、ソールの面を意識しましょう。
練習場ではマットの面に、コースでは芝の面に対して、「 シュパッ 」と滑るようにソール面の角度を合わせて、クラブヘッドを下ろし切って下さい。
必ずボールを打つ前に、ボールの前後5cmくらいを「 シュパッ 」と抵抗感なくソールが滑るように素振りで確認してから、実際のスイングに入ればOKです。
このイメージはアイアンも、ユーティリティも、フェアウェイウッドでも一緒です。
今回のその1では、ラウンドで非常に効果的だった3つの注意点のうちの1つ、➀ セカンドショットでクラブヘッドがすくい上がらない軌道を作る、について説明しました。
引き続き【 その2 】では、② クラブヘツドの回転半径を大きくする、について説明します。