このブログでは、小型ヘッドの短尺ドライバーの優位性を【 クラブセッティング 】の中で紹介してきました。
僕は10年以上も前からクラブメーカーの知り合いに、小型ヘッドの優位性を訴えて、製作を検討して欲しいと伝えていましたが、時代の流れは大型化に向かうだけでした。
ところが遂に、その流れが変わるかもしれない事態が起きたのです。
ブリヂストンゴルフが小型ヘッドのドライバーを試作して、宮里優作選手が試合でも使用を始めました。( ※上の写真は460ccのXD-3です )
そこで今回は、待望していたこのBIGニュースをお伝えします。
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ドライバーの小型ヘッド化の流れが始まるのか!?
そのニュースを最初に知ったのは【 アルバの記事 】でした。
これは凄いニュースだと思い、R&Aに登録されるのを待っていたところ、【 ゴルフダイジェストの記事 】から、宮里優作選手が欧州男子ツアーのホンマ香港オープンで、いきなり試合で使用するというBIGニュース。
初日はトップタイという好スタートで、その効果も上々のようです。
小型ヘッドのドライバーはやはりメリットが多かった!
今回ブリヂストンゴルフは、なんと260ccという超がつくほどの小型ヘッドのドライバーの試作品を製作。
460ccから200ccも小さくなったことになります。
なにもそこまで小さくしなくてもよいのでは?とも思いますが、テストしたプロゴルファーの皆さんには違和感はないようです。
それどころか、「 安心感がある 」というコメントまで出てくることには驚きですね。
今まではヘッドが大きいほうが「 安心感がある 」と言っていたのに、小さいヘッドの「 安心感 」とは、いったいどんな点なのかが興味津々。
宮里優作選手のこれまでのドライバーは、ピンの大型で慣性モーメントが非常に大きいドライバーヘッドを使用していました。
つまり、大型ヘッドに「 安心感 」と直進性を求めていたのです。
ところが今度は一転して、超小型ヘッドに「 安心感 」と操作性を求めているようなのです。
この真逆の方針転換によって、アイアンと同じスイングが可能になるというメリットが生まれます。
そして、大型ヘッドのほうが飛ぶと言われていたのに、その飛距離も変わらないそうなので、はたして小型ヘッドにデメリットはあるのか?
皆さんにも役立つはずの小型ヘッドのドライバー
小型ヘッドのドライバーのメリットは非常に多く、その例を挙げると…
① 空気抵抗が少ないので、ヘッドスピードが上がる。
② スイング中に風の影響を受けにくい。
③ 小さいほうが、逆にミート率が上がる。
④ スピン量が少なくなる。
⑤ クラブ別のスイングの変化が少なくなる。
⑥ 操作性がよいので、コントロールが楽になる。
このような点を【 クラブセッティング 】でも説明しています。
それに対してデメリットは…
❶ 見た目が小さいので、不安感がでる?
❷ スイートスポットが少し狭くなる。
このくらいでしょうか?
しかし❶ は、シャフトを短尺化すれば、見た目の小ささは気にならないレベルになります。
3番ウッドでティショットすることを思えば、それよりも見た目は大きいので、全く問題ないはず。
❷ スイートスポットが多少狭くなっても、ミート率は上がるので、実際の影響は少ないでしょう。
今回のまとめ
このようにメリットのほうが多い小型ヘッドのドライバー。
問題なのは、はたして何ccの大きさが適当なのか?
そしてシャフトの長さはどの程度が適当なのか?
その点が今後の課題になってくると思います。
今回の宮里優作選手が使用したドライバーも、シャフトの長さの情報はまだありません。
今まで何本も小型ヘッドの短尺ドライバーを、自作して試してきた経験からでは、350ccくらいのヘッドに44インチのシャフトが理想的なスペックだと思うのですが、はたしてどの程度に落ち着くのか?
ブリヂストンゴルフだけでなく、今後は他メーカーからも登場する可能性が出てきたので、非常に楽しみになってきました。