2025/09/18

今回は多くの人が苦手としている、フェアウェイウッドが簡単に打てるようになる、クラブの調整方法を紹介します。
まさに「 魔改造 」と言えるくらいの効果が得られるので、皆さんも、参考にしてもらいたいと思います。
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アマチュアゴルファーに適した独自の調整法を確立!
【 遂に打ちやすいフェアウェイウッドを発見!! 】で紹介したように、僕の奥さんはようやくフェアウェイウッドがうまく打てるようになり、その後、コース攻略に対する戦術が一変しました。
そしてその後も【 打ちやすい7番ウッドは強力な武器になる!! 】で紹介したように、フェアウェイウッドの活用法と、もっと打ちやすくするための研究を続けてきました。
その成果として、フェアウェイウッドが苦手だった友人達も、例外なく簡単に打てるようになるクラブの調整方法が確立したので、その詳細を報告します。
フェアウェイウッドが簡単に打てるようになるクラブの調整方法とは!?
■ フェアウェイウッドがなぜ難しかったのか?
これまでの研究過程で、現代のフェアウェイウッドが難しい2つの理由が分かりました。
① ヘッドが大きすぎて、重心深度が深すぎる
② シャフトが長すぎて、軽すぎる
アマチュアゴルファーにとってはこの2つの要素がとても悪い影響を与えていたのですが、皆さんもご存知のようにゴルフ業界では全く逆の考え方で、この2つの要素がフェアウェイウッドを簡単にするポイントだと信じられています。
つまり、使う側には難しくなる要素なのに、クラブの製作側は全く逆に、それが簡単になる要素として信じられている訳です。
なぜこのようなミスマッチが生まれているのかと言えば、それはクラブ製作側になるプロゴルファーやクラブの専門家はジュニアゴルファー出身者ばかりで、対するアマチュアゴルファーは大人になってからにゴルフを始めた人ばかり、という背景の違いがあります。
ジュニアゴルファー出身者の人達は例外なく、アームローテーションを活用してフェースターンが大きめなのですが、その点がアマチュアゴルファーとは大違い。
大人になってからゴルフを始めたアマチュアゴルファーは、すでに肩甲骨周りや肘と手首周りの動きが硬いので、フェースターンの動きが少なくなるのは当然で、無理にフェースターンを大きくしようとすると、確実に身体の各部を痛めてしまうことになります。
このようなミスマッチがあるので、本当は簡単なクラブを作れる時代なのに、いつまで経っても難しいフェアウェイウッドしか市場に登場しなかったわけです。
■ 簡単にする調整方法
現代のゴルフクラブは製造技術の進化によって、本当は寛容性が高く飛距離性能が高いクラブを作れているのに、最後の仕上げの部分で先に説明したミスマッチによって、アマチュアゴルファーはその進化の恩恵を受けられていません。
そこでその最後の仕上げを自分で変更してしまえばよいと考えて、実際に試したところ、予想通りに打ちやすいクラブに変身することができました。
まずは写真①を見て下さい。
①
これは【 打ちやすいフェアウェイウッドは強力な武器になる!! 】で紹介した僕の奥さんのコブラ エアロジェット MAXの7番ウッドですが、その後に更に改良を加えました。
ソール後方のウエイトが標準仕様12gだったものを、⇧印のように6gのウエイトに変更して、もっと重心深度を浅くしたところ、さらに打ちやすくなり、そしてその仕様を友人達にも試打してもらうと男性女性ともにナイスショットを打てました。
このクラブはディアマナ S73のSフレックスというハードなシャフトが装着されているというのに、非力な女性陣もナイスショットが打てたことで確信しました。
そこで次に考えたステップが、レディス用のコブラエアロジェット MAXの7番ウッドを同じ手法で仕上げた写真②の方法です。
②
このレディス用エアロジエット MAXのソール後方のウエイトは3gなので、こちらは軽いウエイトに交換するのではなく、⇧印のように取り外すことにしました。
その代わりにソールに0.3gくらいの鉛のテープを2枚追加して、重心深度を浅くしつつ、ヘッドのバランスを調整。
このヘッドと同じ仕様を男性と女性の計5人の友人が使用していますが、装着するシャフトは軽いヘッド重量をカバーするために、各自それぞれにとって重めのシャフトを選択しています。
このシャフトの選び方ですが、我が家がコブラのフェアウェイウッド用のスリーブ装着シャフトを数本所有していたので、そのシャフトを各自がそれぞれ打ち比べて、自分に合うシャフトとスペックをすんなりと決定することができました。
ちなみに友人達はレディス用エアロジェット MAXの7番ウッド用として、男女共65gくらいのフェアウェイウッド専用シャフトがマッチしました。
もちろん標準のレディスシャフトは軽くて柔らかすぎるで、非力な友人女性でも使っていません。
この仕様を僕の奥さんも試打してみると、写真①の自分用のメンズ用エアロジェット MAXの7番ウッドとはまた別の打ちやすさを感じたので、この仕様の3番ウッドの製作にもトライすることになりました。
③
それがこの写真③です。
【 苦手な3番ウッドが簡単に打てるようになるシャフトの選び方!! 】で紹介しているように、以前はうまく打てなかった3番ウッドも現在は克服していましたが、それよりももっと簡単に高弾道で遠くに打てる3番ウッドを目指してセッティングしました。
こちらも⇧印のように3gのウエイトを外しています。
そこで選んだシャフトは、エアロジェット LSの5番ウッド用に用意していたツアーAD PT 6のSフレックスの42インチ。
エアロジェット LSの5番ウッド用で最も打ちやすかったディアマナ カイリ 70のXフレックスも試しましたが、レディス用エアロジェツト MAXはボディ剛性が低いので、ハードすぎるシャフトとの相性がよくないようです。
そこで僕の奥さんにとって、軽すぎない、柔らかすぎないギリギリのシャフトとしてツアーAD PT 6のSフレックスを選択すると、うまい具合にマッチングしました。
レディス用エアロジェット MAXは基本的にかなりボールがつかまるので、選ぶシャフトはつかまり過ぎない、フェード気味に打ちやすいシャフトがよく、その点でもツアーAD PT 6のSフレックスは適していますが、機会があればツアーAD DI 6のSフレックスを試してみたいと思います。
ちなみにこの組み合わせによって、レディス用エアロジェット MAXの3番ウッドのクラブ重量は316gで、ヘッドバランスはC1とかなり軽いのですが、打ちやすくて飛距離性能もバッチリです。
ところでこのレディス用のエアロジェット MAXの3番ウッド、ロフト角を見ると18.5°と大き目で、エアロジェット LSの5番ウッドの17.5°よりも実は表示ロフトが大きくなっています。
ところが打ち比べてみると、ボディ剛性の柔らかさによるハジキ感のよさと、芝が薄いライからでもボールが浮きやすい特性を持っているので、エアロジェット LSの5番ウッドよりも高弾道で10ヤードキャリーを伸ばせて、僕の奥さんのパワーでもセカンドショットで170~180ヤードのキャリーが可能になりました。
■ この調整方法が成功するキーポイント
このような調整方法によって、万人向けで簡単に打てるフェアウェイウッドに変身します。
その中でキーポイントは、3つ。
❶ ボディ剛性が低めなヘッドで、その重心深度を浅くすることができる
❷ 3番から7番までラインナップがあり、スリーブ仕様
❸ シャフトは42インチくらいの短めで、通常よりも5gくらい重くて、つかまり過ぎない特性を選ぶ
このキーポイントによって、「 一般的なヘッド重量よりも軽くて重心深度の浅いヘッドを、一般的よりも重くてしっかりしたシャフトで打つ 」という組み合わせになり、この組み合わせが不思議なくらいにフェアウェイウッドを簡単にしてくれるのです。
なおヘッドの選択に関しては、コブラ以外でこのような条件を満たすモデルを見つけることは困難でした。
特にレディス用を選択するとなると、コブラ一択になると思います。
コブラの中でもレディス用のエアロジェット MAXを選んだ理由は、ヘッドの大きさとソールの形状、ウエイトを外すだけで重心深度を浅くできること、そして安価な点です。
実は今年の春先までGDOがマークダウン品を1万円以下で販売していたので、その機会に友人達にも購入してもらいました。
今回のまとめ
一般的なフェアウェイウッドが難しい理由と、自分でも簡単手軽に「 魔改造 」できる方法を説明しました。
HS45m/s以下のアマチュアゴルファーにとって、21°よりもロフト角の少ないユーティリティは難度が急に上がるし、ボールが浮かないので飛距離を稼ぎづらくなります。
そこで誰でも打てるような簡単な7番ウッド、5番ウッド、3番ウッドを手に入れることができれば、コース攻略は飛躍的に簡単になります。
ところが残念ながらそんな簡単なフェアウェイウッドは市販されていないので、それならば自分達の手で作り出してみましょう、という提案です。
今回紹介した例は、安価な中古品で試すことができるので、まずはトライしてみて下さい。