ウェッジの打ちやすさは、ソール形状だけでなく、シャフトの特性がとても重要です。
それこそ、打ちやすいシャフトならば、ソール形状もそれほど気にならなくなるほどの効果なのです。
今回は、そんな打ちやすいウェッジ用のシャフトを紹介します。
sponsored link
シャフトの重さを利用できれば七難隠せる!?
ウェッジのシャフト選びについては、【 ウェッジシャフト選びの考え方!! 】で説明していますが、その時にお勧めしたシャフトよりも、もっと打ちやすいシャフトを発見したので、皆さんにも紹介します。
アマチュアこそ重くて粘るシャフトを使うべし!
【 ウェッジシャフト選びの考え方!! 】では、フルショットよりもコントロールショットを多用するウェッジのシャフトには、「 重くて粘るシャフト 」が適していることを説明しました。
そしてその時に、ダイナミックゴールド 120 R300というシャフトを推奨していました。
しかし打ちやすさへの要求はどこまでも続くもので、もっと打ちやすいシャフトについて探求していたところ、ギアマニアの友人がダイナミックゴールドのS400にたどり着いたのです。
ダイナミックゴールド 120 R300よりも、シャフト重量は10g以上重く、硬さは同等レベルのシャフトです。
その友人は、エポンのツアーウェッジ タイプMという優れたヘッドと組み合わせていましたが、そのクラブを僕の奥さんも打たせてもらうと、確かにヘッドの具合もよいけれど、圧倒的にシャフトの特性が打ちやすくて、なおかつコントロール性が高いそうなのです。
その時に他の友人にも打ってもらいましたが、同様な意見で、「 自分のウェッジよりもかなり打ちやすい 」とのこと。
そこで早速我が家は、ウェッジをリシャフトしようと考えましたが、その当時はあいにくコロナ過の真っ最中とゴルフブームの影響で、ダイナミックゴールド S400は長期欠品扱いになっていて、その計画はストップしていたのです。
そんな状況の中、【 お勧めしたいウェッジはこれだ!! 】で紹介した、オノフ フォージド ウェッジ + モーダス³ ウェッジ 105を購入して満足していましたが、夏場に気温が上がるとシャフトが柔らかく、そして軽るく感じて、深いラフに負けてしまう傾向が現れました。
そこで最近品不足が解消されたので、ダイナミックゴールド S400へとリシャフトすることにしたのです。
■ クラブスペック
ヘッド : オノフ フォージド ウェッジ 58°、 52°
シャフト : ダイナミックゴールド S400 35.625インチ
クラブ重量 : 58° 481g、 52° 473g
ヘッドバランス : 58° D5、 52° D3.5
グリップ : ゴルフプライド MCC TEAMS PLUS4 スタンダード 52g
■ スペック説明
まずは58°のヘッドバランスがD5になるように、シャフトの長さを調整し、その結果35.625インチに決まりました。
52°は、58°と同じシャフトの長さにすれば、ヘッドバランスが多少軽くなると想定して、狙い通りにD3.5になりました。
深いラフに負けないように、58°は徹底的にクラブの重さを強調し、一方フルショットの割合が多い52°は、多少軽めになるように狙っています。
グリップにも工夫して、短く持っても違和感がないように、右手側が下巻きテープ4巻き分太くなっているグリップを装着。
■ インプレッション
イメージ通りに、とてもよい具合に仕上がっています。
ダイナミックゴールド S400は、一般的なダイナミックゴールド S200よりも重い分だけ柔らかく感じて、ダイナミックゴールド 120 R300をもっと重くしたようなフィーリングになります。
そのおかげで、とてもよい具合の「 重くて粘るシャフト 」になっています。
距離感に悩む近距離のアプローチ、深くて元気のよいラフからのアプローチ、硬く締まったバンカーショットなど、いろんな難しい場面で、クラブヘッドが感覚通りに無駄なく動いてくれて、そして重さがアシストしてくれるので、ミスが大幅に減少するはずです。
シャフトが仕事をしてくれる割合が高いので、その分だけヘッドに対する要求度が下がり、ヘッド性能に対してあまり気にならなくなるのは面白い現象です。
リーディングエッジが刺さりづらいとか、ソールが抜けやすいとか、バンカーで脱出しやすいとかの、通常ではウェッジに対する形状的な要求が多いと思いますが、「 重くて粘るシャフト 」だと、どんな形状でも大丈夫と思えるくらい自在にコントロールできることは驚きなのです。
今回のまとめ
アマチュアゴルファー向けのウエッジシャフトとして、ダイナミックゴールド S400を強く推奨します。
ただし問題なのは、このシャフトが標準装備のウェッジが用意されていないことです。
したがって、中古クラブの中から探すのか、自分のクラブをリシャフトするしかありません。
しかしこのシャフト、低価格なのでリシャフトする場合、シャフト代金 + グリップ代金 + 工賃でも約8,000円で済み、その点はとても助かります。
重量が重いことを心配する人がいるかもしれませんが、僕の奥さんでも重さは全く気にならずに、逆に助けになっていると感じるくらいなので、皆さんも心配は不要ですよ。
そしてスコアがまだ100切り、90切りを達成していない人ほど、このような「 重くて粘るシャフト 」のウェッジを使って欲しいと思います。
軽すぎるクラブよりも、必ず上達が早くなりますから…。