ドライバーのスライスに悩む人に向けて、効果絶大のクラブセッティングを紹介します。
いつまでもスイングをあれこれ悩むよりも、まずはスライスしないドライバーを試してみましょう!
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スライサーに効果絶大のシャフトとヘッドの組み合わせを発見!
スライスに悩む友人に、全く不安なく振れるドライバーを用意して、ようやく長年の悩みを払拭することに成功しました。
スイングをいくら修正しても、そして練習場ではバッチリと克服できたとしても、いざコースに出るとやっぱりスライスが直らない。
そんな悩み深かった友人が、ようやく克服できた方法が、かなり特殊な短尺ドライバーでした。
今回は、その詳細を報告します。
スライスしないドライバーは『 重・短・大ドライバー 』だった!
まずはスライスしないドライバーのスペックを紹介します。
■ ヘッドデータ
ヘッド : コブラ LTDx MAX
ヘッド体積 : 456cc
ヘッド重量 : 198g
ロフト角 : 12°
■ シャフトデータ
シャフト : ディアマナ S-73
フレックス : S
シャフト重量 : 69g
トルク : 3.0
■ クラブデータ
クラブ重量 : 317g
クラブ長さ : 43.125インチ
振動数 : 280cpm
ヘッドバランス : C1

●クラブ製作の過程
スライスの悩みが深かった友人は、【 50歳代後半の初心者が2年6ヶ月で77を達成!! 】で紹介していた本人です。
当初から深刻なスライス病でしたが、スイングの改善を続けながら、【 USモデルの短尺ドライバーを試してみました!! 】を始めとするドライバーの改良や変更を進めて、その後も時々70台をマークしながらの80台コンスタントのラウンドを続けています。
しかしその後も相変わらず、いざという時に必ずスライス病が現れて、なかなか会心のラウンドができずに、どちらかというと誤魔化しながらのラウンドを続けていたのです。
いくら練習場で理想的なドライバーショットを打ち続けていても、いざコースで緊張する場面や苦手なホールになると必ず現れるスライス病、またはそれを避けようとすると「 チーピン 」、という悪循環に陥ってしまいます。
OBを打ちたくないプレッシャー、飛ばしたいという欲、過去の失敗トラウマ、年齢による身体の硬さ、などの挙げたらキリがない多くの問題点を抱えながら、そのいずれも克服できないまま、「 今回こそは… 」とラウンドに臨むも、やはりいつも砕け散ってしまう日々。
しかも最近倶楽部競技会に参加するようになり、バックティのプレーが増えてきたら、余計なプレッシャーで症状悪化の傾向。
このような症状改善には、身体と思考の柔軟性アップが重要になりますが、年齢を重ねてからゴルフを始める人にはかなりの難題であることは確かです。
そこでこの友人の独特な感性にマッチするドライバーとして、いろんなタイプをテストしてきました。
超高慣性モーメントヘッド、大型ヘッド、小型ヘッド、長尺シャフト、短尺シャフト、MAX系ヘッド、LS系ヘッド、ドロー系シャフト、フェード系シャフト、軽量ドライバー、重量ドライバーなど、あらゆるパターンの組み合わせを試打クラブや中古クラブで試してみました。
その中で確実に効果があったのは、小型ヘッド、短尺シャフト、MAX系ヘッド、重量ドライバーの4項目です。
そうなると、最近各メーカーから発売されているミニドライバーなら、少し手を加えれば4項目ともマッチさせることができそうなのですが、試してみるにはまだミニドライバーは高価であるし、市販状態のスペックを試打してみましたが、飛距離性能が優れているようには感じられなかったので、まずは別のプランを考えました。
そこで考え出したのが今回の組み合わせです。
まずこのヘッドは、この友人の奥さんがもともと所有していたコブラのLTDx MAXの12°を拝借しました。
ほどよく捕まりながら、飛距離性能と打感、操作性も優れる素晴らしいヘッド性能を持っています。
組み合わせたシャフトは、この友人本人が所有していたコブラ エアロジェット LSの5番ウッド用のディアマナ S-73のフェアウェイウッドシャフトで、このLTDx MAXのドライバーヘッドとフェアウェイ用シャフトを組み合わせると、上記のように43.125インチという超短尺ドライバーが出来上がります。
このシャフトを組み合わせたことには理由があって、以前にも【 短尺ドライバーは次のステップに突入!! 】の中で超短尺仕様を試していて、同じように重度のスライス病だった別の友人にとても効果があり、その後すぐに病を克服できて、他のドライバーでもスライスせずに打てるようになった、という実績がありました。
どうやらこのディアマナ S-73のSフレックスの超短尺仕様の特性 ( 適度な重さと撓り感 ) が、スライスしないようにクラブをコントロールすることに適しているようなのです。
このような重度のスライス病の人は皆、簡単に上半身と下半身の動きがズレてしまい、基本的にクラブの振り遅れを手元で操作してしまうタイプ。
ところが、ほとんどのクラブがその手元の操作を拒んでしまうのです。
その点でディアマナ S-73の超短尺仕様だと、そんな手元の操作が自在にできて、振り遅れをうまくごまかしながら、しかも強振できてしまう感覚が生まれるようなのです。
おそらくヘッドバランスがC1という軽さも、手元の操作を助けているはず。
予想通りこの組み合わせは素晴らしい効果を発揮して、練習場はもちろん、コースの苦手ホールのティショットでもスライスすることなく、やがて捕まりすぎる症状が現れるまでになったのです。
ちなみにこのヘッドは持ち主である奥さんの元に返し、本人用にヘッド単体の中古品を安価で購入しました。

そして写真のように、各部を調整してさらに煮詰めました。
超短尺仕様だと弾道が低くなるので、スリーブ調整は12°で高さをキープ。
捕まりすぎを抑えて、なおかつマン振りできるように、ウェイトはヒール側3g、ソール後方を6gとしました。
さらにフェース面のヒール上方にしか当たらなかった打点を芯に近づけるために、写真の➪のように鉛のテープで微調整を加えています。
これらの調整によって、本人はスライスの心配なく、過去最高に思い切りよく振り抜けるようになり、その結果として超短尺仕様なのに大幅に飛距離アップに成功し、250~260ヤードをキープできるようになりました。
以前に長尺ドライバーを使用していた頃は、コースではスライスが怖くて振り抜けずに、220ヤードくらいが精一杯だったというのに…。
この点については、皆さんにも共感できる点があるのではないでしょうか。
理論上どんなに飛距離性能に優れていても、そして室内の計測器では数値がよくても、はたして実際のコースでその性能をしっかりと発揮できているのか!?
この友人は、絶対曲がらないと言われている超高慣性モーメントのドライバーでもOBが連発するほど簡単に曲がっていました。
そして曲がらないように手加減して打っていると、とても寂しい飛距離になり、それならユーティリティでティショトしようかとまで考えていた時期もありました。
その重度の病がようやく快方に向かったのです。
今回のまとめ
この友人は、アイアンやユーティリティのティショットではスライスすることなくナイスショットが打てるので、ショートホールのワンオン率はかなり高く、たくさんのバーディチャンスを作れています。
ところがドライバーになると、本当に病的にスライスが連発していました。
おそらく重心距離や重心深度、そして大型ヘッドの空気抵抗感、長いシャフトの追従性などが本人の感性に合わないのかもしれません。
そこでその点に対して、本人にスイングとメンタルの改善を求めることは諦めて、もっと本人の感性に合うように思い切ったセッティングを進めてみたところ、見事に成功したのです。
以前は【 短尺ドライバー 】の中で『 重・短・小ドライバー 』を推奨していましたが、残念ながら市場にスリーブ仕様の小型ヘッドモデルが少なく、ミニドライバーも前述の理由で候補から外しました。
そこで今回は大型ヘッドのLTDx MAXで調整しましたが、そのヘッド性能に助けられてイメージ通りに仕上がったので、重い・短尺・大型ヘッドのドライバーとして『 重・短・大ドライバー 』と勝手に命名したいと思います。
シャフトに関しては、ディアマナ S-73は10年以上前に販売終了しているので、中古品はかなり安価になっていますが、見つからない場合は、同程度の重量が好ましいと思います。
また今回のように、同じメーカーのスリーブ仕様のドライバーとフェアウェイウッドを所有していると、それぞれのヘッドとシャフトを組み替えるという独創的なセッティングを簡単に試すことができるので、予想以上の新たな発想が生まれるかもしれません。
もしドライバーショットに何かしらの悩みを抱えているのなら、一度試してみる価値はあると思います。
※同じメーカーでも年式によっては、互換性がないモデルもあるので、ご注意下さい。
