2024/10/20
【 ドライバーショットが得意になる秘訣はこれだ! 】で紹介した、ドライバーショットの正しいスイングプレーンの考え方について、今回はもう少し詳しく説明します。
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2つのチェックポイントを通過すれば、正しいスイングプレーンができる!
クラブヘッドの軌道が正しく動くならば、ゴルフはそれほど難しくないスポーツへと変化します。
余計な操作、無駄な操作を極力減らして、週一くらいの練習量でもどんどん上達できるようなシンプルなスイングプレーンこそが、アマチュアゴルファーにとって正しいスイングプレーンと言えるでしょう。
そしてそのようなスイングプレーンが、ローリー・マキロイ選手や渋野日向子選手と同じならば、迷うことなく試してみるべきだと思いませんか?
そこで今回は、正しいスイングプレーンに乗せる方法をもっと深く考えていきましょう。
少しのコツをつかめば、一気に道は開けるはず!
今回も【 ドライバーショットが得意になる秘訣はこれだ! 】で登場した、僕の友人のスイングのスロー動画から抜き取った写真を使って、正しいスイングプレーンに乗せるコツを説明します。
● 問題点の確認
まずは問題点を確認します。
➀ バックスイング その1
このテイクバックはそれほど悪くはないと思います。
両腕は伸びたままなので、大きな軌道でヘッドが動いていて、フェース面もまだボールを向いています。
② バックスイング その2
ダウンスイングの大事なチェックポイントである「 シャフトが水平になる時に、クラブヘッドがお尻の後ろ側 」になっていますが、実はバックスイングでここを通ることはそれほど重要ではありません。
この時に右肘が少し曲がっていますが、この程度なら問題ないでしょう。
もしこの地点で右肘がもっと曲がっているならば、右肘をもっと曲げないように意識することが必要です。
プロゴルファーの皆さんはほぼ100%、この地点ではまだ右肘が伸びたままでクラブを上げています。
さてこの友人のバックスイングですが、この2つのポイントからは特に問題点はありません。
問題はやはりダウンスイングのようですね。
③ ダウンスイング その1
バックスイングでは大きな問題はなかったのに、ダウンスイングではこのように、「 シャフトが水平になる時に、クラブヘッドが身体よりも前側 」になっていて、しかもかなり前側なのは大問題です。
つまり②と比較すれば、行き ( バックスイング ) と帰り ( ダウンスイング ) では、クラブヘッドの通り道 ( プレーン ) が全く別の道を通っています。
②の写真と③の写真の大きな違いを生み出している原因の1つは、単純に腰の向きがバックスイングよりも大きく左を向いているからです。
つまり切り返しの時に、クラブヘッドの動きよりも下半身が先行する動きが大きいからであり、そしてこれは誰もが起きている現象なのです。
この問題点は対処法さえつかめれば、すぐにクリアできます。
㊟この対処法はあとで説明します。
④ ダウンスイング その2
この友人は、切り返しの時に対処法ができていなかったので、クラブヘッドはバックスイングのプレーンよりも大きくアウト側の上側を通ることになります。
➀の写真と比較すると、手元は大きく浮いていて、クラブヘッドもかなり上を通っています。
この地点で、クラブヘッドがこの位置とこのフェースの向きになってしまうと、残されたボールまでの短い時間と距離の中でジャストミートさせるには、かなりの操作量と余計な技術が必要になります。
そしてこの状態からボールにしっかりと合わせるのは、当然簡単なことではありませんね。
しかし多くのゴルファーがこのパターンに陥っているので、ゴルフが難しくなっているのです。
㊟このパターンに陥っているゴルファーにとっては、④の位置からボールまでの短い時間と距離の中で、インパクトをうまく ( 本当は無理やり ) 合わせることができるクラブが、現時点の「 自分に合うクラブ 」になっています。
しかしそのクラブは、あくまでも小手先で調整しやすいクラブであって、本当に自分のスイング能力に見合っているクラブではないことを理解して下さい。
しっかりとスイング改善ができれば、小手先で調整しやすいクラブではない、「 本当に自分に合うクラブ 」が見えてくるはずなのです。
● 改善方法
注意点はあまり細かい所は気にせずに、大きく分けて2点に絞りましょう。
➀ 腰の回転に遅れないようにクラブヘッドを切り返す
ダウンスイングへ切り返す時に、クラブヘッドが腰の回転に遅れないように強く意識してコントロールすること。
「 身体が左を向く前にクラブを振ってしまう 」くらいの感覚を持てればうまくいくと思います。
㊟「 下半身リードで切り返す 」とか、「 左に体重移動してから切り返す 」などの意識を持っていると、正しいスイングプレーンに乗せることは至難の業です。
ところが一般的なレッスンでは、この「 下半身リード 」と「 左への体重移動 」ばかり強調されているので、それに従おうとすると、どんどん正しいスイングプレーンに乗せることが難しくなってしまいます。
② スイング中のシャフトの向きをチェックする
次の写真の赤いラインに注目して下さい。
ダウンスイングへ切り返した直後に、「 左腕 ( 肩からグリップ ) のラインが地平線と水平 」になった地点で、「 グリップエンド ( シャフト ) の向きがボールよりも内側 ( 自分寄り ) を指している 」ことが分かると思います。
そこで改善方法として、この時に「 グリップエンドの向きがボールを指す 」ようにして下さい。
つまりこの友人の場合は、「 もっとシャフトをフラットになる 」ように切り返すということです。
皆さんもこのポイントもチェックしてみて下さい。
ほとんどの人が、この友人のようにグリップエンドがボールよりも内側を向いているはず。
正しいスイングプレーンの重要なポイントである「 シャフトが水平になる時に、クラブヘッドがお尻の後ろ側 」を通すためには、その前の段階からの準備が必要です。
その準備として、スイングを後方から見て、「 左腕が地平線と水平になる時に、グリップエンドの向きがボールを指す 」ように、今までよりもシャフトをフラットになるように意識して切り返して下さい。
よいスイングをしているプロゴルファーの選手達は、皆このポイントをクリアしていて、逆に難しいスイングになっているアマチュアゴルファーほど、ボールよりももっと内側を指していました。
つまり、切り返した直後にシャフトが立ちすぎているということなのです。
切り返した直後にシャフトが立ちすぎて、なおかつクラブがアウト側から下りてしまうので、当然正しいスイングプレーンから大きく外れてしまいます。
しかも困ったことに本人はその事実に気づいていません。
そのままの軌道ではボールに当たらないので、うまく軌道修正するための方法を探しているのが、従来のスイング理論だと思って下さい。
そんな難しいゴルフの世界から抜け出すために、正しいスイングプレーンを身につけて、軌道修正を必要としない、もっと簡単なスイングプレーンを試してみて下さい。
今回のまとめ
「 左腕が地平線と水平になる時に、グリップエンドがボールを指す 」というこのポイント。
その人によって、身長や前傾の角度、ボールの位置、そしてコックや肘の使い方に差があるので、スイングを正面から見た時のシャフトの角度にはそれぞれ違いがあります。
ところがスイングを後方から見ると、不思議なことによいスイングをしている人は皆がこのチェックポイントに当てはまっていました。
したがって、あまり細かいことは気にせずに、まずは「 左腕が地平線と水平になる時に、グリップエンドがボールを指す 」ように切り返して、「 シャフトが水平になる時に、クラブヘッドがお尻の後ろ側 」を通るようなスイングプレーンを作ることに集中してみて下さい。
最後に、イメージ作りのために次の写真を参考にして下さい。
左腕が目標に平行になる時に、グリップエンドがボールを指しています。
それができると、「 シャフトが水平の時に、クラブヘッドがお尻よりも後ろ側 」を通りやすくなります。
ここから先は、クラブ操作は最小限で済み、しかも高い確率でクラブヘッドがしっかりとボールに向かって行きます。
現代のゴルフクラブは非常に寛容性が高いので、クラブヘッドが物理的に正しく動くなら、多少のミスはカバーしてくれるので、あとはそれなりの練習量とラウンド経験を積んでいけば、誰もが100切り ➡ 90切り ➡ 80切りへと順調に道を進んで行けるはず。
一緒にゴルフをもっと簡単にしていきましょう!
次回は【 こちら 】で、もう少し詳しく説明します。