今回は、『 カウンターバランス 』というクラブの調整方法について、手軽に試せる方法と考え方を紹介します。
うまく決まると、かなり振り心地が改善できるので、興味のある人は試してみて下さい。
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カウンターバランスは試してみる価値がある!
カウンターバランスというクラブの調整方法をご存知でしょうか?
クラブのグリップエンド側を重くすることで、手元の動きが抑えられて、その反動でクラブヘッドが走るように感じるという調整方法です。
そのカウンターバランスを手軽に試せる方法を考えたので、その方法と考え方を紹介します。
まずは手軽に試せるカウンターバランスパーツを作成して、試してみましょう!
■ 考え方とパーツの作り方
気温が低い冬の練習時に、シャフトの動き方が変わっていると感じたので、簡単にその振り心地を改善できるよい調整方法がないものかと考えたところ、カウンターバランスの調整方法が使えるのではないかと閃きました。
以前に【 今年も冬用のドライバーを作りました!! 】で紹介しているように、スリーブ仕様のドライバーなら、硬さの違うシャフトを複数所有していると、柔らかい方のシャフトに交換すれば簡単に冬用のセッティングに変更できます。
しかし柔らかめのシャフトを所有していない場合は、振り心地の改善のために何らかの調整をしたいと思うのではないでしょうか。
我が家のクラブの中にも、ドライバーだけでなく他の番手でも、気温が低い影響でシャフトの動きが変わっているクラブが何本かありました。
そこで振り心地がしっかりと改善できて、もし気温が上がってその調整方法が合わなくなった時には、すぐに元に戻せる調整方法として考えたのがこの方法です。
①
本来はパターグリップに装着するボールマーカーに鉛を貼り、そのパーツをクラブのグリップエンドに装着するだけです。
これだけでカウンターバランス効果が得られて、そのクラブの振り心地を改善できる可能性があります。
カウンターバランスというクラブの調整方法は古くから用いられていましたが、あまり一般的には広まっておらず、試したことがない人が多いと思います。
たとえばオノフのように、純正仕様としてカウンターバランスを設定しているメーカーもありますが、試すためにはそのクラブを購入する必要があります。
そしてゴルフグッズの中にも、このようなパーツが市販されていますが、少し重量が重すぎると判断していたので、今まで試したことはありませんでした。
あまりカウンターバランスが効きすぎると、スイングに悪影響を及ぼしたり、他のクラブとの振り心地の流れが崩れてしまうからです。
そこで今回用意したのは、1.5g分だけ鉛を貼ったパーツです。
0.5gでも効果は感じられましたが、悪影響がない範囲で鉛の量を増やしてみたところ、1.5gが最適だと判断したのです。
もちろん簡単に脱着できるので、例えば0.5g単位で、0.5g、1g、1.5g、2gという具合に重さを変えた複数のパーツを用意する方法もよいと思いますが、細かすぎて混乱しないように注意が必要です。
■ カウンターバランスの効果
一般的にカウンターバランスは、ヘッドバランスが軽くなったり、軽くなったように感じて振りやすくなる、またはスイングスピードが上がる、という効果が得られますが、残念ながら実際には副作用もあり、その効果に頼り過ぎるとスイング全体が悪化したり、全体のクラブセッティングがチグハグになったりするリスクが伴います。
そこで今回は欲張らずに、あくまでも「 微調整 」という基本路線の中で考えています。
具体的には、「 夏場には適度にシャフトが動いてよい振り心地だったのに、寒くなってヘッドが遅れるように感じる 」とか、「 ヘッドバランスの数値は重くないのに、なぜかヘッド側が重く感じて振りづらい 」というような現象を改善することだけに目的を絞っています。
その範囲で考えられるなら、しっかりと効果も得られて、悪影響も表れないと思います。
そしてこの方式なら、「効果がない」とか「違和感がある」などと感じれはすぐに外すことができます。
我が家の場合、15本くらいのクラブに脱着して打ち比べてみましたが、効果があり装着を続けているのは3本くらいです。
友人の場合も効果を感じたのは同程度の割合で、効果があったクラブだけ装着していますが、元々ある程度調整が合ってるクラブなら、その程度の割合になると考えて下さい。
この調整法が合ったドライバーは、クラブヘッドが遅れる感覚が改善されて、インパクトで当たり強くなりました。
■ ボールマーカーの選び方
②
ボールマーカーをグリップに挿す側の形状は、一般的には写真②のように2パターンあると思います。
先がテーパー状に細くなるタイプと、先のほうが少し太くなるタイプです。
テーパー状のタイプは簡単に脱着できますが、その代わりプレー中に外れやすいことも事実。
先が少し太いタイプは抜けづらいので、一般的な使用なら抜け落ちることはないと思います。
■ 注意点
このパーツは簡単に脱着できるので、プライベートなラウンド中にもいろいろ試すことができます。
しかし競技会などではラウンド中の変更は違反になるはずなので、その点はご注意下さい。
今回のまとめ
今回は、カウンターバランスの調整方法を手軽に試せる方式と考え方を紹介しました。
もしクラブに何も不満を感じていなくても、一度試してみてはいかがでしょうか。
簡単に脱着できるので、試すことで自分のクラブに対する見識を広められる機会としては最適です。
そしてもしカウンターバランスのパーツをもっと重くしないと改善されないような状態だとしたら、そのクラブは根本的にセッティングが間違っていたということなので、自分のクラブを見直すよい機会にもなります。
まずはあまり先入観を持たずに、気軽に試してみて下さい。