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ダウンスイングでタメを作らない! ハイポイントリリースで安定したインパクトを実現 その2

time 2017/03/10

ダウンスイングでタメを作らない! ハイポイントリリースで安定したインパクトを実現 その2

【 その1  】では、ダウンスイングでタメを作る動き方は難しく、その効果も少ないことを説明しました。

今回は、その理由をもっと具体的に説明します。

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松山英樹選手は誰よりもタメを作っていないという事実

松山英樹選手のスイングをチェックすると、ダウンスイングではタメの動きが全く見られません。

プロコーチの皆さんは、いろんな選手のこのスイング位置の写真を例にして、この選手はこれだけタメが出来ている…と説明しています。

ダウンスイングの動きの中で、クラブヘッドがグリップ位置よりも上にあればあるほど、タメが出来ているという説明です。

そのようなプロコーチの考え方に基づけば、松山英樹選手は全くタメが出来ていません。

他のどのプロゴルファーよりも、グリップ位置とクラブヘッドが水平になるポイントが高くなっています。

しかも松山英樹選手のダウンスイングで、グリップ位置とクラブヘッドが水平の位置関係になる時は、シャフトのしなり方は、通常とは逆方向にしなっています。

つまり逆しなりの状態になっています。

この位置で逆しなりの状態を作るためには、かなり早いタイミングからクラブヘッドをグリップ位置よりも下に返して行くような動きを与える必要があります。

この動き方を、このブログでは勝手にハイポイントリリースと呼んでいます

一方、多くのゴルフレッスンで推奨しているタメを作る動きは、グリップ位置がもっと下の位置になるまで、シャフトをしならせないように下ろせと言っています。

それはつまり、松山英樹選手とは全く逆の動き方だということです。

 

ハイポイントリリースのほうが効果的な動き方になる

この松山英樹選手の動きの狙いは、より早いタイミングで ( つまり高い位置で ) クラブヘッドのフェース面を、スイングプレーン上の円周軌道に乗せること

トップからダウンスイングに入る時に、クラブの構造上はクラブヘッドが開いて下りようとする力が働くので、本人はアドレスの状態のフェース面の向きを変えているつもりはないのに、実際のフェース面はダウンスイングで開いた状態になっています。

そのままではフェース面が開いた状態でインパクトを迎えることになるので、どこかのタイミングでフェース面を円周軌道上の中で、ボールに正対するように合わせる動きが必要になります。

その動きを松山英樹選手は、誰よりも早めのタイミングで行っているのです。

一方でタメを作るダウンスイングの場合は、インパクトのギリギリのタイミングでその動きを行うことになります。

松山英樹選手のようにフェース面がボールを向いた状態を長くとれば、ヘッドスピードをダイレクトにインパクトのエネルギーとして使えるようになります。

一方タメを作る動きでは、クラブヘッドのフェース面がボールを向くタイミングが遅くなり、直前でフェースをターンさせてインパクトを迎えることになるので、フェース面には圧力がかかりづらい状態になります。

同じヘッドスピードなら、フェース面が長くボールを向いていたほうが、インパクトのバワーも伝わり、精度も高まるのは当然ですね。

つまり結論を言えば、アマチュアゴルファーにはタメを作るダウンスイングは必要ありません!

 

タメを作ることが逆効果になっている

それどころか、そもそも多くのアマチュアゴルファーは、クラブを速く振ろうとすると、クラブヘッドをうまく回転運動させるよりも、腕が先行してしまい、結果的にタメを作った状態に似たような動きになりがちです。

そのような動きになっているにもかかわらず、プロゴルファーのような素早いリリースが出来ないので、インパクトでフェース面をアドレス状態にまで戻すことが出来ず、強くて正確なボールを打てないだけでなく、スライスやダフリの原因になっています。

そんなアマチュアゴルファーに対して、「 ダウンスイングでタメを作れ 」という多くのゴルフレッスンの指導法では、その効果が出ないのは仕方ありません。

中にはタメが出来ていないからダフる、と主張しているプロコーチもいますが、ほとんどのアマチュアゴルファーにとっては逆効果で、早めにタメをほどいてフェース面を円周軌道に乗せる準備の時間を長く取ったほうが、ダフリを抑えた安定したインパクトになります

 

このように松山英樹選手も行っているハイポイントリリース

インパクトまでの準備区間を長く取って、しっかりとフェース面をコントロールしましょう!

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