パッティングに悩んでいる人は多いと思いますが、少し考え方を変えてみたり、打ち方を変えるだけで、飛躍的に改善する場合があります。
パッティングは入りさえすれば、どんなスタイルでもOKなので、多少常識外れだとしても気にせずに、自分に合う方法を見つけだしてみましょう。
sponsored link
パッティングはちょっとした工夫で大きく改善する!
多くのゴルファーが意外にも苦戦してしまうのが、『 ショートパット 』ですね。
カップがすぐ目の前にあり、外してはいけない短い距離なのに、引っ掛けやプッシュアウト、そしてお決まりのヘッドアップなどで外してしまうのは大きなダメージです。
どんなに短い距離でも1打には違いないので、ショートパットの改善は必須。
そこで今回は、ショートパット改善へのアイディアの一例を紹介するので、それを参考にして、皆さんも独自のショートパット改善方法を編み出して下さい。
「 ちょっとズラシ 」で改善した友人の例
■ なぜか左に引っ掛かるパター
ショートパットで苦戦していた友人の例を紹介します。
ほぼ初心者レベルだった友人のアドバイスを2年前から始めました。
なかなかスケージュールが合わずに、これまでに数回の練習と数回のラウンドレッスンしかアドバイスできていませんが、それでも100ちょうどのスコアを2回マークして、まさに現在100切り目前の状態まで進歩しました。
先日久し振りに一緒に練習する機会があり、最近のラウンド内容を確認したところ、どうもショートパットでスコアをロスしているらしいことが分かりました。
そこで問題のショートパットを打ってもらったところ、カップよりも右を向いて、左に引っ掛けるようなボールになっていたのです。
ところがストローク中の手の動きを確認すると、滑らかで全く問題はありません。
2年前の段階で【 魔法のパターグリップの握り方! 】を伝授してあったので、本人の感性にマッチしたスムーズなストロークができていました。
つまり友人のパッティングは、よいストロークをしていたのに、常に左に引っ掛かっているので、知らず知らずのうちに右を向いていた、という状態だったのです。
でも、けして左に引っ掛かるようなストロークはしていません。
そこでおかしいと思い、その友人のパターでショートパットを打ってみたところ、やはり同じように左に引っ掛かりました。
つまり、パター本体が問題だったのです。
ところがミドルパットくらいの距離を打つ場合は、その現象は全く起きずに、普通に真っすぐ打つことができていて、それは友人も同じでした。
まさにショートパットだけに起きていた引っ掛け現象なのです。
■「 ちょっとズラして 」打ってみました
そこで試してみたのは、『 ショートパットの時だけ打点を変える 』という方策です。
ストローク自体に問題はなく、ミドルパットとロングパットの方向性に問題が無いのであれば、ショートパットの時に何かを工夫すればよいだけのこと。
わざわざパターを買い替える必要はないでしょう。
それで見つけたのが、写真の打点で打つ方法です。
見た目上のセンターよりも5mm程度トゥ側で打ってみたところ、イメージ通りに真っすぐ打てて、しかも打感もよくなりました。
引っ掛からずに打てるだけでなく、球離れが遅くなり、安心してショートパットを打てるようになったそうです。
その結果、ショートパットで右を向いてしまうクセは自然に直りました。
今回のまとめ
今回の友人の例は、見た目上のパターフェースには傷や歪みは感じられないのに、必ず狙いよりも左に行ってしまう現象が起きていました。
本来ならば、全ての距離で同じ方向性が得られるパターが理想なのですが、意外にもそのようなパターは少ないものです。
もともとパッティングでは、「 下りのショートパットはボールの勢いを抑えるために、トゥ側で打つ 」というテクニックがあるくらいなので、今回の対策はそれほど常識外れでもなく、誰でもすぐに試せる方法です。
そして皆さんのパターも、実は右や左に行きやすいクセを持っているかもしれません。
アマチュアゴルファーの場合、ラウンド中のパターは過酷な環境下に置かれているので、知らず知らずのうちにネックが歪んでいたり、フェース面が傷ついている場合があります。
それに気づかずにストロークで修正してしまうと、余計な深みにハマることになるので、時々は他の人にも打ってもらって、方向性などのクセを確認してみましょう。