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『夢のドライバー構想』は幻想に終わる…!? レディスヘッド+メンズシャフト

time 2022/09/19

『夢のドライバー構想』は幻想に終わる…!? レディスヘッド+メンズシャフト

「 もっと打ちやすくて、飛距離性能が高いドライバー 」について研究を続けていますが、その過程の中で『 夢のドライバー構想 』のアイディアが浮かび、今回テストする機会に恵まれましたが、その結果は期待していたレベルに達することができず、残念ながら幻想に終わってしまいました。

今回は、その失敗に終わった『 夢のドライバー構想 』について説明します。

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ドライバーヘッドのボティ剛性は、高すぎても、低すぎてもNG!

最新ドライバーを試打してみました!! その5 】で報告していますが、最近の高初速をセールスポイントにしたドライバーの性能は、多くのアマチュアゴルファーにとって残念な特性になっていると感じています。

各メーカーは高初速化を目指して、フェース面を含めたボディ剛性を高めて対策していますが、その性能を引き出すためにはある程度のヘッドスピードが必要で、ヘッドスピード45m/s以下の一般的なゴルファーには、その性能を十分に引き出すことが難しくなっています。

打感が悪くなっていたり、ロースピンすぎてボールがドロップしたりと、気持ちの良いボールはなかなか打つことができずに、球離れも早すぎるのでインパクトでボールが滑りやすく、いくら慣性モーメントが大きくなっても、曲がってしまう場面も多くなります。

したがって、最もユーザー層が多いヘッドスピード45m/s以下のゴルファーには、最新ドライバーに期待して買い替えをしても、残念ながら期待通りの性能を発揮させることは難しくなっているはずです。

 

そこで浮かんだアイディアが、『 夢のドライバー構想 』です。

たとえば最近の高初速、高剛性のドライバーだとしても、もしヘッドスピード50m/s以上のハードヒッターが打つならば、その性能を十分に引き出せているようです。

それならば発想を変えて、ヘッドスピード45m/s以下には、もっとボディ剛性の低いレディス用のドライバーヘッドが最適なのではないか、と考えたのです。

最新のドライバーを試打してみました!! その5 】でも、その可能性を感じるシーンがありました。

つまり『 夢のドライバー構想 』とは、レディス用のドライバーヘッドに、ヘッドスピード45m/s以下に最適なメンズシャフトを組み合わせる、というプランなのです。

 

『 夢のドライバー構想 』を実際にテストしてみました!

『 夢のドライバー構想 』までの道のり

レディス用のドライバーを打った経験がある人は分かると思いますが、弾道が高すぎても、ボールがフェース面に吸い付いてから弾き出されるフィーリングは良好で、とてもよい反発力とコントロール性を備えています。

もし高すぎる弾道を、ロフト角の調整などでもっと低くすることができれば、レディス用の軽くて柔らかい、そして短いシャフトでも、かなりの飛距離性能になりそうだと感じるはず。

そこで僕は以前から、レディス用のヘッドにメンズ用のシャフトを組み合わせると、かなり高性能なドライバーになるのではないかと考えていました。

しかしそこには大きな問題点が2つありました。

 

ロフト角が少ないレディスヘッドが無い

レディス用のドライバーは、ロフト角11°くらいから設定されていますが、それはあくまでも表示ロフトの数値であり、リアルロフトは表示ロフトよりも2~5°くらい大きくなっています。

そしてレディス用ドライバーは、「 重心ハンドブック 」に記載されていないので、実際に現物をチェックするか、試打してみないと、リアルロフトなどの細かいデータは分かりません。

そんな事情があるので、最適なドライバーヘッドを見つけ出すことはなかなか困難なのです。

 

程度のよい中古ドライバーがない

『 夢のドライバー構想 』は、実際に製作してみないとその性能のレベルが分からないので、まずは中古クラブで試してみることになります。

しかしレディス用ドライバーは中古市場には品数が少なく、価格も高め。

そしてなによりも、程度のよい物はごく僅かしかありません。

 

この2つの理由によって、『 夢のドライバー構想 』は、これまでは構想の段階でくすぶっている状態でした。

そんな時に【 最新ドライバーを試打してみました!! その1 】で、テーラーメイドステルスウィメンズを試打する機会があり、そこでようやくレディスモデルにもスリーブ仕様があることを知りました。

そして国内販売モデルでは、テーラーメイドだけがスリーブ仕様だということも知り、リアルロフトも表示ロフトに近いことを確認しました。

そこで早速試打会の中で、レディス用のヘッドに、メンズ用のベンタスTR 6 SとスピーダーNX 60 Sの2種類のシャフトを組み合わせて試打をさせてもらい、なかなかよい感触だったのです。

しかし試打会の中だったので、細かい調整までは手が回らず、本当の性能までは確認できませんでした。

そこでこれを機会に、『 夢のドライバー構想 』をスタートすることにしたのです。

 

実際にテストするまでの過程

そんなタイミングで、【 初心者から僅か1年5ヶ月でベストスコア86を達成!! 】の友人から、奥様と娘さんがゴルフを始めたいので、そのアドバイスとクラブ選択を任されることになったのです。

そこで狙いをつけたクラブが、「 USモデル 」です。

残念ながら現在の国内販売用のレディスモデルは、装着シャフトがあまりにも軽くて柔らかいものばかりなので、結果的には上達のスピードは遅くなってしまいます。

それがUSモデルのシャフトなら、最低限の重量と硬さが確保されていて、そして数値以上にしっかりとした手応えもあるので、早く進歩するためには有効な選択だと思います。

その中から価格も考慮して選んだのは、新品ながら旧モデルになった、テーラーメイドシム2 マックス 12°と、キャロウェイマーベリック 12°です。

テーラーメイドはもちろんUSモデルでもスリーブ仕様ですが、なんとキャロウェイもUSモデルだと、マーベリックだけでなく他のモデルもスリーブ仕様だったのです。

そこで女性陣へのアドバイスを続ける隙を見つけては、その2つのドライバーで、テーラーメイド用とキャロウェイ用のメンズシャフトのテストを繰り返してきました。

幸い友人達の中にテーラーメイドユーザーとキャロウェイユーザーがいたので、何種類かテストすることができ、特にテーラーメイドに関しては10本以上のシャフトをテストすることができました。

 

練習場でのテスト結果

シム2 マックス 12°

シム2 マックス 12°は、リアルロフトが表示ロフトと同じくらいで、練習場での弾道は高すぎることはありません。

しかし肝心の飛距離性能が伸びません。

その原因として考えられるのは、ボディ剛性が低すぎること。

シム2は特殊な構造なので、メンズモデルもボディ剛性はそれほど高くないのか、レディス仕様では明らかに剛性が低すぎるように感じました。

試打を担当する僕の奥さんだけでなく、友人の男性陣からの反応も期待外れでした。

それでも多数のシャフトをテストして、その中から良さそうな物を3本選んでコースで試すことにしました。

 

マーベリック 12°

キャロウェイなのにスリーブ仕様なのですが、案の定キャロウェイのレディス仕様はリアルロフトが大きくて、おそらく表示ロフトよりもプラス2°くらいだと思います。

したがってスリーブ調整で11°に設定しても実際は13°なので、明らかに弾道が高すぎます。

そしてメンズモデルのマーベリックもボディ剛性が高すぎないのか、レディス仕様だと少し剛性が低い感じがあり、打感もぼやけていました。

ただし明らかにシム2よりも反発力が高く、飛距離性能は確実に上回っています。

シャフトも最適なメンズシャフトが用意できたので、コースでの結果を大いに期待しました。

 

コースでのテスト結果

シム2 マックス 12°

コースでは残念ながら期待外れに終わりました。

ボールはツアーB XSを使用しましたが、飛距離性能が低く、打感も「 ボヘッ 」という感じの悲しいものでした。

根本的にメンズシャフトと相性が悪く、コースボールとの相性も悪いという印象です。

もしこの組み合わせを煮詰めるならば、メンズシャフトなら50gくらいの軽くて柔らかいものにして、ボールも軽めの「飛び系」がよいのかもしれませんが、どちらも僕の奥さんの好みではないので、それはNGです。

 

マーベリック 12°

こちらは期待通りの飛距離性能を発揮しました。

しかしリアルロフトが大きすぎて、弾道が高すぎます。

せめてあと1°はリアルロフトを減らして欲しいところです。

打感もツアーB XSとは相性が悪く、フェース面のどこに当たっているのか全く感じられないそうで、こんな感覚は初めてとのこと。

弾道の高さは、もっとハードなシャフトを選択すれば抑えられますが、それだと打感はもっと悪くなりそうなので、こちらもこれ以上は改良の余地が少なそうです。

 

今回のまとめ

残念ながら今回の『 夢のドライバー構想 』は失敗に終わりました。

おそらくその原因は、レディス用ヘッドのボディ剛性が低すぎるからだと思われます。

試打会では感触がよかったステルスウィメンズも、その後に量販店の計測器で測定してみると、やはりメンズシャフトとコースボールとの組み合わせでは低調に終わりました。

…ということで現状は、最新の高初速ドライバーではボディ剛性が高すぎるけど、かと言ってレディスモデルでは剛性が不足している、というバランスになっていて、ヘッドスピード45m/s以下のゴルファーにはその中間のボディ剛性がよさそうなのですが、まだ最新モデルの中からは最適なモデルを見つけ出せていません。

しかし今回の結果では諦めず、これからも研究を続けたいと思います。

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