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2023年最新ドライバーを試打してみました! その4 キャロウェイ パラダイム シリーズ

time 2023/06/26

2023年最新ドライバーを試打してみました! その4 キャロウェイ パラダイム シリーズ

その3 】に続いて、最新ドライバーの試打インプレッションを紹介します。

最終回の今回は、キャロウェイ パラダイムシリーズです。

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計測器重視のハードヒッター向けドライバー

今回のパラダイム シリーズも、とても期待していたドライバーです。

なぜなら、前作のローグ ST シリーズはあまりにハードヒッター向けで、一般的なアマチュアゴルファーには、キャリーで飛ばすというよりも、ランで稼ぐしかないような特性だったので、新作ではどのように進化しているのかについて、とても興味がありました。

 

キャロウェイ パラダイム シリーズの試打インプレッション

今回試打したヘッドは、パラダイム ♦♦♦パラダイムパラダイム Xの3種類で、どれも10.5°のヘッドを使用しました。

ロフト角はスリーブ調整によって全て11.5°に変更しました。

シャフトは今回も、ミツビシ ディアマナ GT50 Sフレックスです。

その他の試打環境は、【 その1 】と同じです。

 

インプレッション

● パラダイム ♦♦♦

このパラダイム ♦♦♦は、【 こちら 】で既にテストしていましたが、その時は気温や風向きがハードな条件だったこともあり、あまりよい印象ではなく、コブラ AERO JET MAXよりもかなり劣っている印象でした。

ただし、その時のロフト角10.5°であり、シャフトも気温に対してハードすぎたので、今回はロフト角11.5°へとスリーブ調整し、シャフトもディアマナ GT50 Sフレックスを選択して、他のクラブと同条件で再評価することにしました。

ところが残念なことに、今回の試打環境は悪くなかったのに、その印象はあまり変わることはありませんでした。

11.5°に設定したにもかかわらず、低めの中弾道で、真っすぐには飛んで行きますが、明らかにロースピン過ぎます。

したがって、試打を担当する僕の奥さんのヘッドスピードとパワーでは、キャリーが全く伸びずに、キャリーだけで判断すれば、今回試打した【 その1 】から【 その4 】の中では、一番劣っています。

比較すると、ステルス 2 プラスの10.5°よりも低弾道です。

ただ落下してからのボールの勢いを観察すると、一番勢いよく転がっていたので、ローグ STと同様に「 ロースピンを生かしてランで稼ぐタイプ 」のドライバーと言えるでしょう。

つまり、室内の計測器で測定する場合は、なかなかよいデータが計測されるはずです。

しかし屋外の練習場やコースでは、そのデータ通りの性能を発揮できるゴルファーはかなり限られるでしょう。

ちなみにこのモデルは、ソール前部に2g、ヘッド後部に14gのウェイトが装着されていて、相互に入れ替えることができます。

一部のユーザーから、「 ウェイトを前後入れ替えた方がよい 」という情報があることを試打担当スタッフから教えられ、一応試してみましたが、予想通りにさらに低弾道のロースピンボールになってしまいました。

このセッティングは、おそらくヘッドスピード50m/s以上の人向けでしょう。

ちなみに、インパクト音と打感は、最近のキャロウェイの流れ通りの「 ぼやけた感じ 」が継続されています。

 

● パラダイム

こちらはソール後方に可変のウェイトが装着されていて、パラダイム ♦♦♦よりも高弾道で、つかまりやすい特性と言われています。

しかし実際に打ってみると、パラダイム ♦♦♦とはそれほどの違いが感じられません。

 

● パラダイムX

今回試打した3種類のヘッドの中で、最も高弾道で、つかまりがよい特性と言われています。

しかし残念ながら、こちらもあまりその違いは感じられません。

もちろん少しは違いがありますが、今回のように同じシャフトで打つ場合は、誤差程度の違いでしかありません。

これは前作ローグ STシリーズでも全く同じ印象でした。

今回の試打会で同時に比較した、ステルス2シリーズの3種類、スリクソンシリーズの3種類は、それぞれ確実にその個性が感じられて、実際の弾道にも反映されているので、自分にはどのモデルが良いのかは、すぐに分かると思います。

しかしパラダイムシリーズは、事前に先入観を持たずに打ってみないと、自分に合うモデルは見つからないかもしれません。

 

今回のまとめ

期待していたパラダイムシリーズは、残念ながら前作ローグ STシリーズと同様に、かなりのハードヒッター向けモデルだと感じました。

ローグ STよりもボディ剛性は硬すぎないので、その点は進歩していると言えるかもしれませんが、あとは見た目とインパクト音が違うくらいの印象。

このような特性だと、例えば湿度が低い関東平野の硬くて平坦なコースでは、ランで稼げるので「 飛ぶ 」と感じるかもしれません。

しかし僕の地元のような、湿度が高くて、アップダウンの多いコースでは、その真価は全く発揮できないと思います。

もしくは、今回試していませんが、もっとロフト角を大きくすれば、もちろんキャリーも伸びる可能性はありますが、はたしてそこまでしてこのシリーズを選ぶ必要があるのか?

そして注意すべきは、今回試打していないパラダイム MAX FASTは、他の3モデルよりもリアルロフトがかなり大きいはずなので、「 パラダイムシリーズはボールが上がりづらい 」からといって、12°を選んでしまうと、驚くほどの高弾道になるはずです。

したがって、必ず試打してからロフト角を決めて下さい。

 

さて残念ながら、今回もキャロウエイに対して辛口のインプレッションになってしまいましたが、実は僕の奥さんがベストスコア71をマークした時のドライバーは、X2 HOT PROでした。

得意技の『 ユーコロ 』と『 ラフ専用クラブ 』でも、キャロウェイ Xユーティリティを愛用しています。

いつの日か、また気に入ったキャロウエイのドライバーが登場することを願っています。

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