2024/10/20
パッティングは、ゴルフスコアの中で大きな比率を占める項目です。
そのパッティングのスコアを安定させるために一番重要になるポイントは、距離感だと思います。
距離感さえ合えば、多少ラインの読みを間違えても、それほど困ることはないでしょう。
ところがその距離感をつかむことが、なかなか簡単ではありませんね。
各コースのグリーンの状態に対して、自分のタッチを合わせる…。
その難しい課題をマスターするための様々な方法とコツを、プロゴルファーやプロコーチが教えてくれますが、なかなか自分に合う方法は見つからないものです。
そこで今回は、パッティングの距離感を合わせる画期的な方法を紹介します。
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パターの距離感を合わせる新発想
皆さん、パッティングの距離感の合わせ方に自信がありますか?
アマチュアゴルファーの場合は、プロゴルファーのように早めに会場に入り、入念なパッティング練習をするというケースは少なく、いつも短時間でタッチを合わせなくてはいけません。
そんな状況でタッチを合わせるのは、実際問題としては至難の業。
そこで短時間で距離感をつかむための、発想を変えたオリジナルな方法を考えたので、その方法を紹介します。
その方法とは、そのコースのグリーンの状態に自分の距離感を合わせるのではなく、『 その日の自分の距離感を基準にして、そのコースのグリーンの速さに合わせる方法 』です。
この説明を聞いただけでは「 はぁ? 」になると思いますが、これから細かく説明するので是非参考にして下さい。
その方法の名前は「パッティング換算法」です。
自分のタッチの具合を数値として換算する方法なので、このように名付けました。
それではその方法を説明します。
第1ステップ ➔ 基本的な考え方の確認
練習グリーンの平坦な場所を探して、目標を決めずに先ずは自分の感覚だけを頼りに、「 自分なりの5歩 」の距離感でストロークしてみましょう。
この時に、目を閉じたほうが感覚をつかめる場合もあります。
ボールを数球打ってみて距離が安定したら、実際にボールが転がった距離を自分の歩数で計ります。
自分は「 5歩 」打ったつもりが、実際には「4歩」だったり、「7歩」であっても問題ありません。
そのタッチのズレを数値で確認することによって、その日の自分のタッチとそのコースのグリーンの速さを関連付けることができるのです。
この方法を何人かのアマチュアゴルファーに試してみると、全員が「 実際の5歩 」以上に、7歩や10歩も転がりました。
つまり本能的な自分のタッチは、コースのグリーンに対して強めになっているわけです。
自分の持っているタッチが非常に強い人は、グリーンのスピードが速いコースならば、「15歩」くらいまで転がる場合があります。
しかし、それでも全く問題はありません。
自分の感覚で「 5歩 」打ったつもりが、「15歩」も転がるような強めのタッチであっても、そのタッチが「15歩」の強さで安定していればOK。
この場合、「5歩」の距離を打ったつもりが、「15歩」も転がってしまうことは、つまりそのグリーンに対して3倍の強いタッチだということになりますね。
つまり、自分の持っていた感覚よりも、そのグリーンの速さは3倍も速かったということ。
一般的なパッティングの距離感の合わせ方では、その3倍という事実を自覚しないまま、自分のタッチを「実際の5歩」になるように、やみくもに感覚だけを頼りにして、ストロークの強弱で距離感を合わせて行く作業をしなければなりません。
「自分なりの5歩」が、そのグリーンでは15歩も転がるのに、「実際の5歩」になるように感覚を合わせる…。
毎日ラウンドするわけではないので、その大きな感覚の差を埋める作業が難しいのは当たり前。
そこで大事にしたいことは、「 自分なりの5歩 」がたとえ「 実際の何歩 」であっても、その距離感の関連性をつかむことです。
たとえば3倍もタッチが強いことが分かれば、「実際の5歩」を打つためには、1/3の強さでよいことになります。
そこで距離感を合わせるためには、5÷3≒1.7なので、自分のタッチで1.7歩分打てば、ちゃんと「実際の5歩」まで転がります。
このような考え方を持ってみましょう。
ただし、ここで「 5歩 」を打ったつもりが、5歩だったり、10歩だったりと、打つたびに大きくバラついている場合は大問題。
そこまで距離感がバラついている人は、これから説明する方法を試しても効果がないので、もう少し基本的なパッティング練習を積んでから、再度トライして下さい。。
しかし実際に試してみると、そこまでバラついている人は少ないもので、スコア70台~110台のレベルの差があるアマチュアゴルファーでこの方法を試したところ、それぞれのタッチの強さには差がありましたが、「 自分なりの5歩 」という距離感に対しては、各自それぞれが意外なほどに安定していました。
この「 自分なりの5歩 」は、その日の自分のタッチとコースのグリーンの速さによって、毎回若干変わりますが、第1ステップでは「 自分なりの5歩 」が「 実際の5歩 」ではないことを理解してもらえればOKです。
第2ステップ ➔ 換算する数値の検出
「 自分なりの5歩 」と「 実際の5歩 」が違うことを理解した上で、今度は換算の基準にする数値を検出します。
言葉にすると難しいと思われるかもしれませんが、簡単なので大丈夫です。
まずは練習グリーンの中で、実際のコースによくあるような上りの傾斜を見つけて下さい。
はっきりと上りだと分かる傾斜です。
次にその上り傾斜の「5歩」の距離の所に、適当な目印を置きます。
そしてその「実際の 上りの5歩 」に対して、「 自分なりの何歩 」の距離感で届くか確認して下さい。
第1ステップで確認したように、平坦な「 実際の5歩 」よりも「 自分なりの5歩 」のほうがタッチが強い傾向なので、この場合は上りの傾斜であっても「 自分なりの3歩とか4歩 」のタッチで届くと思います。
次は同様な方法で「 実際の下りの5歩 」を確認します。
下りの場合は当然上りよりも少なく、「 自分なりの1歩や2歩 」のタッチで届くでしょう。
このようにして「 自分なりの上りと下り 」の数値を検出します。
そこで、ここからの説明を分かりやすくするための基準例として、「 実際の上りの5歩 」のところを「 自分なりの4歩 」、「 実際の下りの5歩 」が「 自分なりの2歩 」になったと仮定します。
「 実際の平坦の5歩 」の場合は、上りと下りのちょうど中間の「 自分なりの3歩 」という数値に不思議なくらいに落ちつきます。
※次回の 【 パッティングの距離感の合わせ方 自分のタッチを生かす新方式でグリーンを攻略! 】では、今回仮定した数値を基準値として使用していくので、覚えておいて下さい。
まとめ
ほとんどの人が「 実際の5歩 」に対して、「 自分なりの5歩 」のほうがタッチが強くなる傾向があります。
その傾向を自覚せずに、各コースのその日のグリーンに対して、歩測もしないで見た目だけで距離感を合わせようというのは、単なる山勘のようなもの。
たとえ歩測をしたとしても、「 実際の5歩 」と「 自分なりの5歩 」が本当は大きく違うのに、その事実を認識しないで、感覚だけを頼りにして距離感を合わせることも難しい作業ですね。
「 実際の5歩 」に対して、その日の自分の感覚だけを頼りに距離感を合わせるよりは、➔「 実際の5歩 」に対して、今日のグリーンの速さと自分のタッチの相性は、例えば「 自分なりの3歩 」だと認識するほうが、はるかに簡単であり、プレーの中に根拠を持って距離感を合わせていけるのです。
もしプロゴルファーのように毎日グリーン上で多くの練習を積むのなら、「 実際の5歩 」と「 自分の5歩 」の感覚を一致させることが出来るかもしれません。
しかしアマチュアゴルファーの練習量では、そこまでの領域に達するのは至難の業。
それよりも、その日の自分のタッチとグリーンのスピードをうまく関連付けて、距離感を合わせることが出来るなら、はるかに簡単でその精度が上がります。
今回は、『 その日の自分の距離感を基準にして、そのコースのグリーンの速さに合わせる方法 』という新発想のオリジナルな方法を説明しました。
その新方式の距離感の出し方の方法は、【 パッティングの距離感の合わせ方 自分のタッチを生かす新方式でグリーンを攻略! 】で引き続き説明します。