2024/11/24
【 短尺ドライバーは次のステップに突入!! 】で紹介したように、短尺ドライバーの製作は新しいステップに入りました。
最初に製作したドライバーのデータを基にして、次なる1本を製作したところ、予想以上の仕上がりになり、打ちやすいだけでなく、飛距離性能もアップさせることができたのです。
その詳細を説明します。
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目指すべき新たな方向は決まった…!?
【 短尺ドライバーは次のステップに突入!! 】で確かな手ごたえをつかんだので、スペックをさらに煮詰めて新たなドライバーを製作しました。
目指すは、『 運動エネルギーの増大 』です。
そこで今回選んだドライバーは、ブリヂストン ツアーステージ Xドライブ405です。
このドライバーが驚きのポテンシャルを持っていたのです。
ツアーステージ Xドライブ 405のスペック
■ ヘッドデータ
ヘッド体積 : 405cc
ヘッド重量 : 199g
ロフト角 : 9.5°
■ シャフトデータ
シャフト : ディアマナ S73
シャフト長さ : 標準44.5インチ ➔ 43.5インチ
フレックス : S
シャフト重量 : 69g ( 標準時 )
トルク : 3.0
● 選択の理由
前回製作したタイトリスト プロチタニウム 905Rのシャフトディアマナ S73が非常によいフィーリングだったので、同じ銘柄を選択して、長さを少し伸ばしてみることにしました。
ヘッドはもっと小型のほうがよさそうだったので、ディアマナ S73のSフレックスが装着された小型ヘッドを中古品で探したところ、このクラブが見つかりました。
【 短尺ドライバーをコースで試してみました! その2 】で紹介したツアーステージ Xドライブ 410が、このクラブの一世代後のモデルなので、打感や飛距離性能はある程度予想できます。
2005年という非常に古いモデルで、ルール適合品は当時特注だったという稀小モデル。
● 練習場でのインプレッション
練習場のボールでの打感や音は、ツアーステージ Xドライブ 410とほぼ同じ。
実際に使用する僕の奥さんによると、見た目の形状も似ているけれど、Xドライブ 405のほうがトゥ側が少し高く見えて、短尺化してもトゥダウンに感じないので、アドレス時の見た目はXドライブ 405のほうが好印象だそうです。
短尺化でヘッドバランスが軽くなるので、鉛で調整しましたが、今回も【 ドライバーの鉛の貼り方に新方式!! 】で紹介した、自称『 ルーク貼り 』だけで完了しました。
写真のようにクラウン側に貼る方法で、今回もクラウン側に0.3g貼っただけでOK。
飛距離性能は、確実に今までの短尺ドライバーを上回っています。
Xドライブ 410の短尺仕様とシャフトの長さが同じ43.5インチながら、シャフト重量が16gも重くなったので( 標準時比較 )、運動エネルキーの大きさがダイレクトに飛距離性能に影響していると思います。
その点はまさに狙い通り。
そして一番のメリットが、この重くて短い小型ヘッドのドライバーは、スイングのタイミングが狂わないので、非常に安定感があります。
シャフトのクセがないこともあり、43.5インチの短尺なら、僕の奥さんでも十分に振り切れて、なおかつタイミングを合わせる必要がないので、ミスショットをする心配がありません。
練習場では、ほぼ欠点がない完璧な仕上がりです。
● コースでのインプレッション
ここまで完璧にクラブが仕上がったので、どうしてもコースで試したくなりました。
そこで雪が降る前を狙って、気温8℃の中、ラウンドに行ってきました。
その結果が驚きの内容だったのです!
前半の9ホールの中で、なんと3ホールで過去最高の飛距離を達成しました!
打ち上げホールが2つ、打ち下ろしホールが1つという内訳で、コースコンディションも悪かったので、ランで稼いだ飛距離ではありません。
その中の1つのホールでの飛距離は、過去最高を30ヤードも更新!!
まさか!?と思い、もう一発打ってもらいましたが、ほぼ同じ飛距離でした。
その飛距離とは女子プロの中の下位グループと同じレベルであり、その飛距離を彼女たちの2倍以上の年齢で、しかも13年前のクラブで実現していることに注目して下さい。
この驚きの飛距離性能の要因は、運動エネルギーの増大と、バッチリ合うタイミングだと思います。
重く短い小型ヘッドのドライバー、恐るべしなのです。
ただし後半の9ホールは、さらに気温が下がってしまったので、さすがに僕の奥さんには少しハードに感じるようになり、飛距離は多少落ちましたが、それでも従来のラウンドと同じ程度でした。
今回のまとめ
シャフトの長さとヘッドスピードではなく、運動エネルギーの大きさで飛ばしてしまおう!という狙いで製作した今回のドライバー。
まさに狙い通りであり、予想以上にスイングのタイミングが合うことも実感できました。
このドライバーを体感してしまうと、今までがいかにタイミングを合わせるように振っていたのかが分かるそうです。
自分のタイミングで振れることの重要性と強みを再確認しました。
今まではハードヒッターにしか使えないと思っていたシャフトでも、適切な銘柄を選んで短尺化すれば、非力な人でも十分に使えることも分かりました。
今回製作したドライバーは、正確な重量はまだ計測していませんが、おそらく320g程度。
もし460ccの大型ヘッドで45インチなら、320gはかなりハードになりますが、小型ヘッドで43.5インチならば、全く問題ありません。
320gで43.5インチと言えば、3番ウッドの領域なので、ヘッドが小型の物ならば、似たようなイメージで振れてしまうのです。
今回大成功だった、重くて短い小型ヘッドのトライバー。
勝手に『 重・短・小ドライバー 』と命名します。
そしてこのデータを基に、もっと『 重・短・小ドライバー 』を製作する予定です。
お楽しみに…。