2024/11/24
このブログでは、【 アイアンのスチールシャフトは新時代に突入! 】で紹介したように、アイアン用のシャフトにはスチールシャフトを推奨していますが、今回はスチールシャフトの新たなセッティング方法を紹介します。
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驚くほどに効果的だった2番手ずらし!
偶然発見した『 番手ずらし 』の効果!
アイアンのスチールシャフトのセッティング項目に、『 番手ずらし 』という方法があることは皆さんもご存知だと思いますが、アマチュアゴルファーにはあまり縁のないセッティング方法だと思います。
プロゴルファーにはよく行われている方法ですが、アマチュアゴルファーにとっては、かなりの練習量や資金力がないと、シャフトの銘柄選びだけで精一杯の状態になっていて、なかなかその先の『 番手ずらし 』までは手が回らないのが実情ですね。
そんな『 番手ずらし 』の効果を偶然に実感することができたので、その内容を紹介します。
苦手だった6番アイアンが、いきなり得意クラブになった友人Bの例
毎週1回のペースで一緒に練習している僕の友人Aは、自分でシャフト交換もやってしまうギアマニアで、僕の奥さん用のクラブセッティングでも大きな助けになっています。
ある時、その友人Aがモーダス³ 120 Sが装着されていた中古の4番アイアンを単品で購入しました。
友人Aはモーダス³ 120 Sよりもダイナミックゴールド120 Sが好みだったのですが、中古市場の中で狙っていたその4番アイアンには、たまたまモーダス120 Sが装着されたクラブしかなかったので、自分でリシャフトすることを最初から想定して購入したのです。
実際に打ってみると案の定、友人Aにはモーダス³ 120 Sが合わずに、すぐにダイナミックゴールド120 Sへと自分でリシャフトしました。
そこで、使わなくなって余っているモーダス³ 120 Sを、この機会に別の友人Bの6番アイアンに装着してみることにしたのです。
友人Bはベストスコア90なのですが、アイアンの精度に難があり、その中でも6番アイアンは大の苦手で、コースでは使用していない状態でした。
そんな友人Bのスイングには、今まで装着していたシャフトよりも、モーダス³ 120 Sの方が合いそうだと思っていたので、それを確かめるために友人Aにリシャフトしてもらいました。
4番アイアン用のシャフトを6番アイアンに装着することになるので、2番手分ずれることになりますが、その時は『 番手ずらし 』の効果にはあまり期待しておらずに、ただ単にモーダス³ 120 Sの効果を見たかっただけなのです。
その結果、案の定友人Bは、苦手だった6番アイアンがいきなり得意なクラブになるくらいに変身し、まるで別人のようなナイスショットを打てるようになり、リシャフトを勧めた僕自身も驚いたほどです。
そのモーダス³ 120 Sと言えば、【 難しいクラブって誰が決めたの!? 】で紹介したように、僕の奥さんも5番アイアンで使用しているシャフトです。
そこで、友人Bの6番アイアンを僕の奥さんも試打してみたところ、「 自分のシャフトよりも撓り戻りを感じられて、打ちやすい 」とのこと。
確かに見た目にも、自然な撓り戻り感があり、インパクトのタイミングを合わせやすそうに見えました。
そこでようやく気づきました。
これが『 2番手ずらし 』の効果なのだと…。
この新感覚の打ちやすさは、1番手ではなく、2番手ずれているからこそ生み出されているのだ、という結論になったのです。
今回のまとめ
今回のスチールシャフトの『 2番手ずらし 』、とても効果的なので、もし気に入ったスチールシャフトを微妙にセッティングしたいのならば、試してみる価値は大いにあります。
今回紹介した友人Bは、その後にPW~7番アイアンもモーダス³ 120 Sの『 2番手ずらし 』に変更し、大幅にショットのレベルが向上しました。
それに倣い、僕の奥さんの5番アイアンも『 2番手ずらし 』を施して、さらに打ちやすくなりました。
カーボンシャフトにはS ⇒ SR ⇒ Rというフレックスの流れがありますが、スチールシャフトにはS ⇒ Rのパターンが多く、その撓り戻り感には大きな差があります。
今回試して分かったことは、Sシャフトの『 2番手ずらし 』をすると、ちょうどSRくらいの特性になることです。
もっと細かく調整したいならば、一般的な『 1番手ずらし 』でもよいと思いますが、場合によってはあまり変化を感じられないかもしれません。
その点『 2番手ずらし 』なら、確実に変化が分かるので、もしSとRの中間を求めたいと思うならば、是非試してみてください。
スチールシャフトの利点は、1本からでもオーダーできること。
たとえば友人Bのように、多くの人が眠らせているであろう6番アイアンや5番アイアンで試してみるのはいかがでしょうか。