スコアに大きく影響するパッティングには、グリーンの状態を的確に読むことが重要ですね。
グリーンの速さと傾斜を瞬時に読み取って、的確なパッティングをするために、とても効果的な方法があるので、その点について考えてみましょう。
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他人の転がりを見て、自分の転がりに生かす!
スタート前のパッティングの練習は、誰もが必ず行っているはずですね。
当日の練習グリーンの状態に合わせて、ボールが転がる速さや曲がり具合をインプットしてからスタートするのは、どのゴルファーにも共通のルーティンでしょう。
そして実際のホールでは、そのインプットした情報に基づいて、距離感や曲がり具合を決めることになりますが、そこには問題点がありました。
正確にグリーンの状態をつかむための感覚を磨く!
その問題点とは、練習グリーンと実際の各ホールのグリーン状態が微妙に違うということです。
どうしても一般営業日は、プロの試合のように完璧に仕上げることができないので、練習グリーンの感覚でパッティングしても、実際には速かったり、遅かったりとバラツキがあります。
そこで参考にしたいのが、同伴者のパッティングですね。
ほとんどのゴルファーも、同伴者のパッティングからグリーンの速さや曲がり具合を参考にしていると思いますが、もう一歩踏み込んで、もっと正確に判断する方法を紹介します。
● 同伴者のパッティングをもっと活用する方法
その方法は、『 同伴者のインパクトの瞬間をチェックする 』ということです。
たとえば一般的な「 受けグリーン 」で、自分のボールがピンの左横5mにオンしたとします。
そして同伴者Aがピンの上方7m、同伴者Bがピンの下方6mだとします。
当然最初にパッティングする同伴者Aの転がり具合を、まずは参考にすることになりますが、その時にもっとリアルに同伴者Aのパッティングのタッチをイメージしてみましょう。
その下り7mのパッティングを、自分が打つと想定して、その下り傾斜の転がる速さを想像して、自分ならどのくらいのインパクトの強さで打つのかをイメージします。
そして同伴者Aが実際に打った瞬間に、そのインパクトの強さと打ち出されたボールの勢いを瞬時に判断して、自分のイメージした強さと同じだったのか、それとも強いのか、弱いのかを判断して下さい。
● 同伴者Aから判断するポイント
同伴者Aのインパクトが、自分のメージよりも強ければ、その瞬間にたとえば「 これは1mくらいオーバーするはず 」と判断して、その後の転がり具合を注視します。
そして自分が判断した通りに1mオーバーしたのならば、そのホールのグリーンは自分がイメージしていた通りの速さということになります。
ところが自分は1mオーバーするくらい強いと思ったのに、実際は1mショートした場合は、そのホールのグリーンは自分のイメージよりも遅かったということになりますね。
そしてその理由として、芝目が逆目だったのか、それとも自分の感覚よりも傾斜が緩かったのか、それとも単純に重いのか、という具合に想像することができます
● 同伴者Bから判断するポイント
次は同伴者Bの上り6mのパッティングのインパクトを確認します。
自分の当初の読みに加えて、同伴者Aからの情報もあるので、よりリアルに同伴者Bのインパクトの強さと転がり具合を判断できるはずです。
たとえば同伴者Aの転がり具合が自分の予想よりも速かったのなら、芝目が上から順目なのか、それとも見た目よりも傾斜が急なのか、いや単純にグリーンが速いのか、と想像しますよね。
そこで今度は同伴者Bのインパクトから判断した転がり具合が、自分の予想よりも速かったのならば、それは芝目や傾斜の具合ではなく、単純にグリーン全体が速かったのだと、より確信を持って判断することができるわけです。
● 自分のパッティングに活用する
このように同伴者のインパクトの強さと転がり具合から、より多くの判断材料を入手して、自分のボールのラインの曲がり具合と強さのイメージを調整していくわけです。
自分のボールはピンの左横5mなので、当然スライスラインになりますが、当初自分が読んでいた以上にグリーンが速いことが同伴者からの情報で断定できれば、曲がり幅はより大きく設定して、インパクトは少し弱めになるでしょう。
今回のまとめ
同伴者のパッティングは誰もが参考にしているはずですが、もっと正確にリアルに判断できる方法を説明しました。
事前に同伴者のインパクトの強さとボールの勢いを想像し、実際の転がり具合と照らし合わせれば、自分のラインに対する情報が増えて、なおかつインパクトの感覚も研ぎ澄まされていくはずです。
慣れるまでは難しいと感じるかもしれないし、自分には合わないと思う人もいるでしょう。
しかしこの方法がマッチする人には、とても強力な能力が身につくはずなので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
なお、今回の方法がマッチする人は、【 パターの距離感の出し方のコツ 】の考え方もマッチすると思うので、そちらも参考にして下さい。