2024/11/24
アマチュアゴルファーにとって、スコア80切りはとても大きな目標だと思います。
かなり遠い目標だと感じている人も多いと思いますが、ただテクニックやクラブセッティングを突き詰めるだけでなく、もっと違う面からもアプローチしていけば、当初のイメージよりも身近な目標に感じられるようになります。
今回は、プレー以外でもスコアを短縮できる手段について考えてみましょう。
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正攻法だけでは80切りは難しい!
ゴルファーならば、誰もが一度は70台のスコアを達成したいはず。
そのために日々スイングを磨き、クラブを買い替えたりと、少しでも80切りに近づけようと試行錯誤を繰り返す日々。
ところが正攻法で正面から80という巨大な壁を突破しようとしても、その壁はなかなか崩すことはできません。
毎日のように練習を重ねたり、年間50~100ものラウンド数をこなさないと、なかなか打ち破ることはできないほどの壁なのです。
しかしそこで発想を変えてみて、効果的な工夫を加えることで、週1回の練習と月2~3回のラウンドという一般的なゴルフライフでも、80の巨大な壁を突破することが可能になってきます。
今回は、そんな点について考えてみましょう。
80切りへの効果的な取り組み方を考える
練習場では素晴らしい実力があるというのに、いつになっても80切りを達成できない人がいますが、その反対に「 本当にこの実力で80を切れたのか!? 」と感じる人がいることも事実。
しかしゴルフ界では結果が全てであり、見た目の実力よりも、スコアという結果の方が重視されるので、そこはもっと徹底してスコアアップのために効果的な手段を取り入れるべきでしょう。
そこでお勧めしたい手段が、次の4つ。
❶ 得意なコースを作る
アマチュアゴルファーは例外なく、そのコースによって得意、不得意がハッキリと表れます。
そこで自分の得意なコースを1つか2つ見つけて、可能な限りそのコースを中心にラウンドしてみましょう。
今までラウンドしたことのあるコースの中で、スコアが出やすかったのはどのコースなのか?
コースの好き嫌いよりも、結果を重視して判断しましょう。
僕の奥さんの場合も、最初に70台を出すまでは、年間ラウンド数の80%以上を同じコースに集中して、スコアアップを実現しました。
❷ プレーが簡単になるコンディションと曜日を選ぶ
アマチュアゴルファーのスコアは、コースコンディションに大きく左右されるので、年間のプレー可能回数が限られているのなら、スコアの出やすい季節にラウンドを集中させることも有効な手段です。
たとえば降雪地域だと、プレーが可能であっても12月から4月はコースコンディションがかなり悪いので、好スコアはとても望めません。
5月6月7月はラフの芝が急に伸びて元気がよいので、かなり手強くなります。
そんな点も考えて、好スコアが出やすい時期にラウンドを集中させる、またはその時期に合わせて自分のプレーを仕上げていくことが有効だと思います。
休日、平日ともにラウンドしている人は感じていると思いますが、ほとんどのコースが曜日によってピンポジションの難易度が大きく変わります。
単純に分ければ、平日は難しく、土日は簡単になるのが一般的です。
混雑する土日は、プレーの進行を早めるために、最も簡単なピンポジションになり、そして土日の簡単なピンポジション周辺のグリーンコンディションを養生するために、空いている平日は、傾斜の途中や端の方の難しいピンポジションになるわけです。
また土日は、ティーイングエリアが前方になる場合が多いので、その分でも有利になります。
ただし土日は必ず混んでいるので、プレーの流れ、リズムを作ることが難しく、その人によっては逆効果にもなりかねないので、その点は注意が必要ですね。
僕の奥さんの場合は、一緒にラウンドする友人の休日に合わせ、プレー料金も安いので、基本的には平日しかラウンドしませんが、どんなにピンポジションが難しくても、待つことなくリズムよくプレーできるほうがスコアアップにつながるそうです。
余談ですが、プロのトーナメント開催コースの場合、開催日1ヶ月間前くらいから、グリーンの状態をプロ仕様に仕上げるために、とてつもなく端の方の厳しいピンポジションになっている可能性があります。
アマチュアレベルなら、確実に5打くらいはスコアダウンになると思うので、そんな時期のスコアは最初から覚悟しておくべきでしょう。
❸ ラウンド結果を分析して練習内容を考える
得意なコース、好スコアが出やすいコースが決まったら、そのコースの自分のラウンド内容をしっかりと分析しましょう。
写真のように、スコアカードに使用したクラブを記入しておくと、意外な事実が浮き彫りになります。
分析してみると分かりますが、14本のクラブを全て使うようなコースは少なく、その中には10本も使わないコースがあるはずです。
そして深く分析すると、どのクラブを多く使っているのか、どのクラブでミスが多いのか、コースを特定するとその事実がハッキリと分かります。
そこでそのデータに基づいて、多く使うクラブを重点的に練習するわけです。
ミスが多いクラブはミスしないように練習するかのか、それともミスを防げるクラブを探すのかを検討する必要があります。
ちなみに写真のスコアカードは、後で清書した物ですが、本人が見返した時に、フェアウェイキープ数、バーディやパーの数、使用したクラブ名等、必要な情報が分かるように工夫してあります。
❹ ラウンド前の練習でシミュレーションを行う
ラウンド予定が決まったら、練習場で事前にシミュレーションをしてみましょう。
スタートホールから順番に、そのホールをイメージして、1打1打クラブを変えながら、よりリアル感のある練習をするわけです。
たとえば1番ホールは380ヤードで、ティーイングエリアから感じるフェアウェイの方向が右方向の場合、打席からイメージに合うような右方向に目標を決めて、ドライバーでティショットをします。
そのショットが目標通りなのか、飛んだ距離はどれくらいなのかを判定して、2打目のクラブと打つべき方向を決めます。
たとえばティショットが220ヤードの当たりだったけど、目標よりも左に30ヤードも曲がってしまったのならば、2打目は左のラフからの160ヤードが残るので、そのクラブは7番アイアンなのか、それとも27°のユーティリティで軽めに打つのかなどを判断し、今度は右方向に見えるはずの仮想グリーンを狙って、その選択したクラブで打ちます。
そして今度は、その一打がイメージ通りだったのかを判定して、狙い通りにグリーンオンしたのか、外れてしまってバンカーなのか、それともグリーン周りのアプローチなのかを実際のホール状況に当てはめて、次の3打目の対処を決めるわけです。
1打1打の成否を正確に判定して、何打でグリーンオンできるのか!?
このようにして18ホール、時間がなければハーフの9ホールを、そのコース通りに忠実にシミュレーションして、実際に何打打ったのかも覚えておきましょう。
その時のショット数の合計に、パター数は各ホール2打と仮定して加算すると、ラウンドシミュレーションの合計スコアが出来上がります。
実際にやってみると驚くはずですが、ほとんどの人が、このように行ったシミュレーションのスコアは、日頃そのコースでの平均スコアに近くなっているのです。
そればかりか、もしいつもミスをしている特定のホールがあれば、シミュレーションでも同じところで同じようなミスをしてしまうのです。
普段のコースの風の向き、右ドッグレッグ、池越え、打ち上げ、打ち下ろし等と、そのコース状況をリアルに想定すればするほどに、不思議なほどに実際のスコア、実際のショットの状態に近づくので、練習効果もその分だけ確実に上がることになります。
今回のまとめ
テクニックやクラブなどの実際のプレーに関する要素以外でも、スコア短縮が可能になる方法があるので、その点についてもっと考えてみましょう。
80切りの壁はとても強固で厚いものなので、ただ闇雲に練習を重ねたり、よいクラブを求めて買い替えを続けるだけでは、簡単に突破することはできません。
少し発想を変えて、別の角度からも強固な壁を突破できる方法を考えてみましょう。
なお今回の内容は、90切りを目指す人にも効果は十分に感じられるはずです。
しかし100切りを目指していて、なおかつゴルフ歴がまだ短い人には、少しハードルが高い方法だと思うので、自分の出来る範囲で取り組んでみて下さい。