このブログでは、【 バンカーショットを簡単にする方法を考えます 】のコーナーで、アマチュアゴルファーに適したバンカーショットの方法を説明してきました。
これまでの内容を理解して練習してもらえれば、バンカーショットへの過度の苦手意識はなくなっていると思います。
そして今回は、そのバンカーショットをもっと簡単にする方法を発見したので、その打ち方を説明します。
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アマチュアゴルファーにとってのバンカーショットとは…
アマチュアゴルファーにとって、どうしてもバンカーショットだけは得意と言える領域までには達しない項目です。
その理由は簡単で、単純にバンカーから練習する機会が少ないから。
練習場のマットの上ではイメージは出来ていたとしても、やはりバンカーショットは実際の現場で練習したいものですね。
ところが練習したくても、練習場にはバンカーの練習施設がない。
コースにもバンカーから練習出来る場所がない。
ラウンド中に練習出来ればよいのに、そんなことは余程空いているコースに行かないと不可能。
プロのトーナメントを開催するようなコースなら、バンカー練習場が備わっていますが、そのようなコースは料金も高いので、なかなか行ける機会も限られてしまうもの。
ゴルフが上達してくると、また別の問題も出てきます。
スコアアップのためのラウンド戦略として、バンカーに入れないようにプレーすることが重要ポイント。
そしてある程度上達してくると、例えば80くらいのスコアになると、バンカーに1回も入らないラウンドが何度も出てきます。
もちろんこの現象はよいことなのですが、それが逆に自分を苦しめることにもなるのです。
平均的なアマチュアゴルファーのラウンドの機会は、月に1~2回、多くても3回程度。
そんな少ないラウンド機会なのに、バンカーに入らなかったラウンドがあると、次にバンカーショットをする機会が、下手をすると1ヶ月後になるかもしれない事態になります。
せっかくバンカーショットへの苦手意識を克服して、やっと得意になりかけてきたのに、次のバンカーショットの機会が1ヶ月後なんて…。
それでは得意になれるはずがありませんね。
バンカーショットをもっと簡単にするコツ
そこで、たとえ1ヶ月ぶりのバンカーショットになっても困らない、もっと簡単な打ち方のコツはないものかと研究していました。
そしてようやく見つけた打ち方が次の打ち方です。
『バックスイングのトップで、グリップエンドを真下に向ける、またはシャフトを垂直に立てること』
◎ 打ち方の説明
基本的な打ち方としては、【 バンカーショットを簡単にする方法を考えます 】で説明してきた打ち方をベースにして、そこに『 トップでグリップエンドを真下に向ける 』という意識だけを加えてもらえればOKです。
あとはそのままクラブヘッドに円周運動を与える、つまりクラブをまるく振るだけ。
『トップでグリップエンドを真下に向ける 』というポイントを作るだけで、不思議なくらいにヘッドが円く動いて、砂とボールを薄く「シュパ~」と運んでくれます。
たとえ自分の身長くらいの高さのバンカーでも、簡単に脱出可能。
もちろんフェース面はスクエアですよ。
フォロー側でも、グリップエンドを真下に向けるようなフィニッシュを意識したほうが、クラブをまるく振りやすいでしょう。
この打ち方は、間違いなく簡単です。
これならたとえ1ヶ月ぶりのバンカーショットでも大丈夫。
◎ 実例を紹介
この打ち方を現在ベストスコア90の友人に教えたところ、すぐにマスター出来ました。
実際に同行したラウンドでも、4回バンカーに入れたものの全てナイスアウトして、その内1回はサンドセーブにも成功。
本来ならば90を切るためには、バンカーには1回も入れないで欲しいのですが、その友人の場合、まだショットの精度が不足しているので、ラウンド毎に何回かは入ってしまう状況。
それでもこの打ち方なら全く不安がないそうで、ニコニコしながらバンカーショットをしているほどでした。
◎ 距離感の合わせ方
この打ち方で距離感を合わせる場合でも、『 トップでは必ずグリップエンドを真下に向ける 』ように意識して下さい。
つまり距離感は、スイングの力加減で調整するのか、またはスイングアークの大きさで調整することになります。
この調整の仕方は、各自の感覚に合わせてもらえばよいでしょう。
ただし、アマチュアゴルファーの場合は、そこまで厳密にバンカーショットの距離感を合わせる必要もないし、練習機会もありません。
あまり細かいことに気を取られずに、まずは「 これだ! 」という形をつかんで下さい。
※ 注意点
従来のゴルフレッスンの中にも、今回説明した打ち方のように、トップでシャフトを立てるように説明しているものもありますが、その説明には「 コックを使う 」ことがセットになっています。
しかし今回説明している打ち方では、コックを使うことは意識しないで下さい。
プロゴルファーはコックを使っている意識なのかもしれませんが、アマチュアゴルファーがコックを意識することはNGです。
何故なら、プロゴルファーとアマチュアゴルファーでは、スイングアークの大きさが全く違うのです。
プロゴルファーのスイングは、肩が良く回る、つまり肩甲骨がよく動いて、その分だけスイングアークが大きくなっています。
アマチュアゴルファーの場合は、どんなに意識しても肩甲骨の動きは少なく、その分だけスイングアークが小さくなっているのに、コックを使うように意識してしまうと、スイングアークが小さくなりすぎる状態になります。
あくまでもコックを意識せずに、『 トップでグリップエンドを真下に向ける 』、または『 シャフトを垂直に立てる 』ようにして下さい。
今回は、バンカーショットをもっと簡単にするためのコツを紹介しました。
この打ち方を発見してからプロのトーナメントを観察すると、バンカーショットがうまい下手というよりも、簡単そうに打っている選手は皆、トップでグリップエンドが真下を向いていました。
「 そういうことだったのか… 」と改めて認識。
皆さんもそのような選手を見つけて、よいイメージをつかんで下さい。