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アプローチショットのコツ! 30ヤード以内のショートアプローチ編 その2

time 2017/05/08

アプローチショットのコツ! 30ヤード以内のショートアプローチ編 その2

【  その1  】にて、30ヤード以内のアプローチショットの基本的な考え方を説明しました。

今回は、その打ち方をもっと簡単に出来るコツを追加します。

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ミスを生む一番の原因が、右肘の動き

そこに加えたいコツとは、右肘を伸ばしたままストロークすることです。

もちろん実際の動きの中では多少右肘は曲がりますが、あくまでも自分の意識の中では、右肘を伸ばしたままストロークすることを意識して下さい。

その右肘を伸ばしたままストロークする目的は、フェース面の向きを変えないようにするためです。

ストローク中にフェース面の向きが変わらずに、クラブヘッドが円周軌道上をトップ ➔ ダウンと動いて、元のアドレスの状態に戻れば、ミスなくボールをとらえることは比較的簡単なはずですね。

ところが実際のストロークでは、本人の自覚以上に右肘が大きく曲がっているので、本人の自覚がないままフェース面の向きが大きく変わってしまい、クラブヘッドの円周軌道上からも外れているので、元のアドレス状態に戻らずに、その結果としてミスが出やすくなっています。

左の腕は基本的に伸びたままストロークするので、左腕だけでスイングするなら、フェース面とヘッドの軌道を変えないようにするのは比較的簡単です。

ところが右腕は、バックスイングの途中で、左腕に対して長さが余る分だけ肘を曲げる必要があり、その「  肘を曲げる ➔ 伸ばす  」という動きの中で、ヘッドの位置関係にズレが生まれやすくなります。

そのズレを避けるための一番簡単な方法が、右肘を伸ばしたままストロークすること

右肘を伸ばしたままのストロークなら、ゴルフロボットの1本のアームでストロークする動きに近づけるので、格段に精度を上げることができるのです。

 

ショートアプローチのストロークを確認しましょう!

それではこの右肘を伸ばしたままストロークする動き方を確認しましょう。

スタンスはスクエアに構えて、スタンス幅は狭めになりますが任意の幅でOK。

ボールの位置とグリップ位置はセンター、そしてフェース面はスクエアにセットしましょう。

 

② ストロークの振り幅は、【  コントロールショット編  】では見た目が左右対称になるように振り幅を考えましたが、短い距離の場合は各自の感覚が大事なので、最初から振り幅を決めないほうがよいでしょう。

 

③ 柔らかいイメージのボールを打ちたいので、うまくヘッドを減速させるようにコントロール

加速させる動きと違って、減速させる動きは、スイング中に力を加える必要がなく、身体に余計な動きが出ないので、ヘッドの軌道が安定します。

グリップをある程度しっかり握り、手首のコックを使わないようにしながらも、両腕はガチガチにならないように注意。

トップからダウンスイングへの切り返しの時に、グラつかないように注意してうまく減速感を出して下さい

 

ここが重要です! 右肘を伸ばしたままバックスイングするコツは、左の肩甲骨をしっかり動かしてストロークすること。

【  左肩甲骨を回せばゴルフが楽になる! その理由とは?  】で説明したように、左の肩甲骨を意識的に動かすと、バックスイングで左腕が長くなるような効果があるので、その分だけ右肘を伸ばしたままのバックスイングをしやすくなります。

左の肩甲骨の動きを意識しないと、右肘を伸ばしたままのバックスイングは窮屈な動きになるので、頑張って左肩甲骨を柔らかく使って下さい。

 

ハンドジャストシャフトが垂直になるようにインパクトヘッドの入射角を緩やかにする意識も持って下さい。

ハンドファーストになると入射角が鋭角になり、芝やライの影響を受けやすくなります。

ハンドジャスト緩やかな入射角でヘッドを入れた後、ソールをそのままボールの左側まで滑らし続けるイメージを持てれば、柔らかくボールが飛び出して行きます。

ここで焦ってヘッドを加速させたり、止めたりせずに、滑らかな減速感のあるストロークを心がけましょう。

「 スパッ 」とフェース面でボールを打つシャープなイメージではなく、「  シュパ~  」という緩いイメージで、ボールの下にソールを滑り込ませるようにコントロール。

つまり、意識すべきなのはフェース面ではなく、ソール面なのです。

このコントロールの仕方をマスターすれば、不思議なくらい芝やライの影響を受けずに、優しく柔らかいボールを運ぶことが出来ます。

つまりこの打ち方は、日本のプロゴルファーがよく使っている、低く飛び出して「 ギュギュッ 」と止まるボールの打ち方とは全く違います。

「 ギュギュッ 」と止まるボールに憧れる人も多いと思いますが、失敗の代償が大きい打ち方なので、その打ち方をマスターすることは諦めて、もっと簡単な打ち方に徹したほうがよいと思います。

実際に現在の世界のトッププロ達も、より簡単で確実な方法を求めて、今回紹介したような打ち方が主流になってきています。

 

距離感のつかみ方

ここまでのストロークの流れがつかめれば、あとは距離感を身につけるだけ。

基本的には「 ピッチエンドラン 」のボール軌道になるのですが、残念ながらアマチュアゴルファーは、グリーン周りで練習する機会がほとんどありません。

その距離感と転がり具合を正確につかむのは大変ですね。

つまり練習場でその感覚をつかむしかないわけですが、その時はボールのキャリーの量に集中して練習しましょう。

例えば56°のウェッジで右肘を伸ばしたままのストロークした場合、右肘を曲げないスイングの最大キャリーが30ヤードだとすれば、30ヤード以内の距離を5ヤード刻みで打てるように練習。

自分の感覚の中に、一打一打しっかりと打ちたい数値を身体に植え付けるように意識して練習しましょう。

この 右肘を伸ばしたまま減速させるアプローチショットをうまく打てるようになると、キャリーとランの関係はグリーンが平坦だとすれば6 : 4 ~ 8 : 2 になりますが、自分の実際の比率がどの程度になるのかは、ラウンドを重ねながら確認して下さい。

練習場のマットでうまく打てるようになれば、実際の芝のほうが簡単なので、ヘッドアップなどで身体が起き上がったり、ヘッドを加速させたりしなければ、すぐに距離感はつかむことが出来ます。

 

今回は、短い距離のアプローチショットを簡単に打つためのコツを説明しました。

是非マスターして、柔らかいボールで「 ピタッ 」とピンに寄せて下さい。

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