従来のゴルフスイングの常識を変えるかもしれない、『 究極の素振り打法 』という新しいスイング理論。
【 その1 】に引き続き、もっと理解してもらえるように説明を続けます。
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スポーツとしての発想からゴルフを変える!
従来のゴルフ理論は、はたしてスポーツとして正しかったのか?
以前からゴルフ界の「 あるある 」の中には、「 スポーツ万能なのにゴルフだけはうまく出来ない 」という現象が存在していました。
他のスポーツならすぐに上達出来るのに、なぜかゴルフだけは手こずってしまう…という話はよく耳にしますね。
実際に目にする状況からも、他のスポーツのトップアスリートの多くが趣味としてゴルフを楽しんでいますが、彼らは人一倍の負けず嫌いと研究心によって、たとえ時間がかかってもそれなりに上達はするものです。
ところがそのスイングを見ると、そのアスリートの本来持っている運動センスとは程遠いようなスイングのぎこちなさが残っているケースがほとんどです。
いったい何が問題でゴルフを難しくしていて、そして不自然な動きを作りだしてしまうのか?
ようやく見つけ出した答えが、[ ボールをよく見る意識 ] を持ってしまう、ということだったのです。
僕は以前から、「 ボールをよく見てスイングする 」ということに対する、身体の動き方には違和感を感じていました。
ボールを見ながらスイングすると、身体の動きの中にスムーズさが消えて、動きのどこかに引っかかるような現象が生まれるからです。
■ ボールをよく見て打つ必要があるのか?
ところがゴルフ界には、[ ボールをよく見る意識 ] が必要ということが定説になっていたので、慣れれば消えるものなのかと思いながら、その違和感を感じたままゴルフ界の常識に流されていました。
しかしその違和感は、やはり取り除くべきだったのです。
ここで視点を変えて、スポーツ全体として考えてみましょう。
ボール等の対象物を打つスポーツとしては、野球、テニス、バトミントン、卓球、バレーボールなど数多くありますが、僕にとってそれらのスポーツのスイングには、ゴルフで感じるような違和感を感じることはありません。
その違いを生み出しているのは、「 ボールをよく見る 」ことと、「 スイングする 」ことの動き方の関連性の違いです。
他のスポーツもボールを見て打つことは同じなのですが、実際の内容は大きく違っています。
他のスポーツの場合、自分に向かってくるボールをその軌道から判断して、インパクトのボールの位置を正確に推定し、自分のタイミングでスイングを始めて、しっかりとジャストミートしています。
つまり、インパクトの瞬間を見ているように感じるかもしれませんが、実際にはボールの軌道から的確に判断して、インパクトの瞬間を見ることなく、ボールの位置とタイミングを正確に合わせて振り抜いているのです。
■ インパクトの瞬間は見る必要はない
このようにインパクトの瞬間を見ていなくても、正しいスイングをすればボールに正確に当たることは、皆さんも過去のスポーツの経験から理解出来ているはずです。
そして、たとえ自分に向かってくるボールが、途中で軌道が変化しても、その変化に対応して正確に当てることが出来るのは、スポーツでは当たり前のテクニックなのです。
ところがゴルフは、その場所に止まっているボールを打つだけのスポーツ。
動いているボールを打つことはありません。
それなのに、その場所に止まっているボールを、じっと見ながら打つ必要があるのでしょうか?
ボールが小さいとか、フェース面の面積が狭いとか、そんなことはボールが止まっているので、それほど大きな問題ではありません。
正しいスイングをすれば、他のスポーツよりもボールに正確に当たるはずなのです。
注意すべきことは、スイング中のボールとの距離感をキープするだけで十分です。
前傾の角度とスイング軸を保って正しくスイングすれば、たとえボールを見なくても、スポーツの常識ならナイスショットは出来るはずなのです。
それなのに、わざわざボールをよく見ようとするので、自分の運動センスが違和感を感じてしまい、ぎこちない動きになってしまっているのではないでしょうか?
■ ゴルフの常識が邪魔をする
そこに加えて、ゴルフレッスンの常識となっている『 下半身リード 』の動き方によって、下半身と上半身の動き方に時間差を作って、わざわざインパクトのタイミングを合わせづらくしています。
ダメ押しのように、『 左への体重移動 』の動き方によって、スイング軸を左に移動させてしまうので、ボールは動かないのに、自分から身体をズラすように動かすことになり、余計にボールに当てづらくなっているのです。
■ 負の連鎖が起こる
この2つのゴルフ界の常識によって悪影響を受けるので、たとえ上半身が正確なスイングをしても、インパクトのタイミングとボールの位置が合わなくなり、その結果ボールに合わせようとして、もっとボールをよく見ようという意識が働きます。
それではますますスイングがぎこちなくなっていくことになります。
つまり他のスポーツが得意な人なら、ボールの位置さえ合っていれば、ボールを見なくても正しいスイングでナイスショットが出来るはず。
ところがゴルフの常識では、ボールをよく見てスイングしなければならない。
この差は、感覚的にはかなり大きいものなのです。
したがって他のスポーツが得意な人は、ゴルフ界の常識の動き方とは本能的に相性が悪く、そのために本来の運動センス、身体能力を発揮しづらいので、「 スポーツ万能なのに、ゴルフは難しい 」という現象が起きているのです。
また他のスポーツが苦手な人は、実はゴルフと同じように、ボールをよく見ようという感覚を持ちすぎているので、身体がうまく動かずに、そのスポーツが苦手になっていることが考えられるでしょう。
それではなぜ、プロゴルファーはあのようにスムーズなスイングでナイスショットが出来るのか?
その理由として考えられるのは、感覚的な違和感を打ち破れるほどの練習量を積んでいるからではないでしょうか?
ゴルフを始めた時、またはゴルフが上達する時に、並みはずれた練習量によって、感覚的な違和感の壁を打ち破っているのだと思います。
ゴルフは「 クラブを振るだけのスポーツ 」で、走ったり、ジャンプしたり、蹴ったり、というような他のスポーツに求められる身体能力は必要ありません。
そして子供のころからゴルフだけに取り組んできたならば、全く感覚的な違和感を感じることはないのでしょう。
今回のまとめ
ゴルフの常識となっている [ ボールをよく見る意識 ] を持ってスイングすることは、他のスポーツの常識とはかけ離れている。
そのために身体の動きが不自然になり、スムーズなスイングの邪魔をしている。
感覚的な違和感を打ち破るには、並みはずれた練習量が必要。
それでは、練習量が週に1回程度のアマチュアゴルファーはどうすればよいのか!?
➔ ボールをよく見なくても、ナイスショットが出来るという感覚を身につければよいのです。
ボールをよく見なければ、誰でも格段にスムーズなスイングが可能になります。
その結果として、バックスイングの上げ方、トップの位置、ダウンスイングへの切り返しの仕方、脇を締める、ヘッドアップをしない、腕のローテーション、股関節の使い方、等々の数多くのスイングの注意点も必要はなくなります。
ボールとの距離を保って、自分を信じて気持ちよく振り抜くだけでOK。
ここまで【 その1 】【 その2 】と説明したように、ボールをよく見なくても、『 素振り 』のような感覚でスイングすれば、ナイスショットが出来るという『 究極の素振り打法 』。
ゴルフの常識ではなく、スポーツの常識から考えだした新発想の理論です。
次回の【 その3 】では、その全容をまとめて紹介します。