先日の国内男子ツアーANAオープンの石川遼選手のスイングを見て驚きました。
今までには見たこともない、素晴らしいスイングをしていたのです。
今回は、劇的に変化した石川遼選手のスイングについて説明します。
sponsored link
突然に世界最先端のスイングに変化した石川遼選手!
石川遼選手のスイングと言えば、【 石川遼 】で説明してきた通り、体重移動の意識が大きいので、バックスイングで右に10cmくらい、ダウンスイングでは左に30cmくらいも腰の位置が移動するという、いわゆる「 スウェー 」しているスイングでした。
これだけ腰の位置が大きく移動してしまうと、スイング軸も右 ➔ 左と流れてしまうので、精度もスイングパワーの面でも不利になっていたのです。
しかし石川遼選手をはじめとする多くのプロゴルファーは、子供の頃からの「 クセ 」と、体重移動をすることが正しいと信じてきたので、その動きを直すこともなく現在まで続けてきました。
ところが、そのスイングが突然のように変化したのです!
石川遼選手のスイングがどのように変化したのか!?
実は腰痛から復帰して以降の石川遼選手スイングは、すでに従来よりもかなり改善されていました。
右 ➔ 左への腰の移動量が今までよりも半減しており、その効果で精度とスイングパワーが向上し、結果として今シーズンすでに2勝しています。
それでも僕の理想像としては、「 まだまだ右 ➔ 左に動きすぎだ… 」と見ていました。
ところがそのスイングが、先日のANAオープンで、右 ➔ 左の動きが完璧に抑えられていて、アドレスからインパクトまでスイング軸が全く動かないという、まさに世界の最先端のスイングに変化していたのです。
もしこのスイングがこの先も続くなら、松山英樹選手に続く日本人選手の座は、石川遼選手で間違いなく決まりです!
このままの勢いをキープして、是非オリンピック代表の座をつかんで欲しいものです。
石川遼選手のスイングが変わった理由は!?
さて、それではなぜ、石川遼選手のスイングが突然変わったのか?
このブログでは、開設当初から指摘してきた問題なのですが、全く変わることなく月日が流れていたのに、こんなにも短期間で変われた理由とはいったい…?
そこで思いついたのが、渋野日向子選手の影響です。
石川遼選手は、渋野日向子選手の全英女子オープンの優勝に対して、非常にリスペクトしていて、その前の国内女子ツアーで初優勝したワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップの時から注目していたそうです。
当然そのスイングにも興味を抱いたと思います。
【 渋野日向子選手を参考にするならこのポイント!! 】でも紹介しましたが、渋野日向子選手は、アドレスからインパクトまで、スイング軸が左右に全く移動しません。
そしてその記事の中でも説明していますが、今までの石川遼選手は、渋野日向子選手とは対極的なスイングだったのです。
その石川遼選手のスイングが、こんなに短期間で「 ガラリ 」と変われるためには、誰かのスイングを「 完全コピー 」でもしなければ不可能なはずで、そのコピーした選手が渋野日向子選手だと、勝手に分析しました。
長年石川遼選手のスイングをチェックしてきましたが、先日のANAオープンのようなスイングは、過去に一度も見たことがありません。
【 石川遼選手はなぜ気づかないのか!? 】で紹介したように、ごく短期間だけ改善されたことがありましたが、すぐに元に戻っています。
はたして今回のスイングを、今後もずっと続けられるのか?
石川遼選手の成績とスイングの内容については、日本のゴルフ人気と、ゴルフ理論の方向性をも左右する重要なものなので、今後も注視していきたいと思います。
実は松山英樹選手も渋野日向子選手の影響を受けていた!?
日本人男子選手の中では数少ない、体重移動を抑えたスイングをしていた松山英樹選手ですが、【 松山英樹選手の不調の原因は…!? 】で説明しているように、近年は少しスイング軸が左に流れ気味でした。
ところが…実はその直後から、松山英樹選手のスイングも劇的に改善されていて、調子は一気に向上していたのです。
その時にも、松山英樹選手にとって改善のヒントになったのが、渋野日向子選手のスイングではないかと分析していました。
なぜなら松山英樹選手も、渋野日向子選手の全英女子オープン優勝という快挙をとてもリスペクトしていて、スマホで渋野日向子選手のスイング映像をチェックしているシーンも目にしていました。
そしてその直後のスイング改善を確認して、「これはうまい具合に影響されたな…」と分析していたのです。
残念ながらPGAツアーが、その後すぐにシーズンを終了してしまったので、松山英樹選手のスイングが根本的に改善できたのかは、まだ確認できていません。
こちらも今後を注視していきたいと思います。
今回のまとめ
今回説明したように、石川遼選手と松山英樹選手のスイングが最近改善されました。
そこに影響を与えたのが渋野日向子選手のスイングだと、勝手に分析しています。
今や時の人として渋野日向子選手のスイングは、トーナメントのテレビ映像の中で、必ずスーパースロー映像として登場します。
これは皆さんにとっても、イメージトレーニングの絶好のチャンスです。
【 渋野日向子選手を参考にするならこのポイント! 】で説明したように、渋野日向子選手のスイングは、①左に流れないスイング軸と、②ボールへのクラブヘッドの入射角が、他の選手よりも優れていて、そして安定しています。
その素晴らしいポイントを、是非皆さんにも取り入れてもらいたいと思います。
その際には、ゴルフ業界の専門家の人達が言っているような細かいところは一切気にせずに、①と②のポイントを、「自分ならどうすれば実現できるのか」、という点に意識を集中して下さい。
それができれば、石川遼選手や松山英樹選手のように、短期間に、そして劇的にスイングを改善できるかもしれませんよ。